ABテストとは?おすすめツール6選、機能と料金を比較【2024年4月最新版】

ABテストとは?おすすめツール6選、機能と料金を比較!

「ABテストツールを使うべきか検討している」
「どのABテストのツールを選べばいいか分からない」
「おすすめのABテストツールを比較して欲しい」

最適なクリエイティブを導き出すために重要なABテスト。様々なABテストツールがあり、何を基準に選べばいいのか分からない方も多いですよね。

本記事では、おすすめのABテストツールを比較。自分に合うツールが見つかります。

ただし、闇雲にABテストを行っても成果は出ないので、ABテストの基礎知識からABテストを行う際の注意点まで伝授します。自社サイトやLPに合うツールを見つけ、グロースハック(サイト改善活動)のために、有効なABテストを行いましょう。

※すでにABテストの知識があり、おすすめツールを比較したい方は以下をクリックしてください

おすすめのABテストツールを見る

目次
  1. 1. ABテストとは?
    1. 1-1. ABテストが必要な理由
    2. 1-2. ABテストを導入する効果
    3. 1-3. ABテストのメリット
    4. 1-4. ABテストのデメリット
  2. 2. ABテストツールおすすめ6選
    1. 2-1. 【無料】ABテストツール『Googleオプティマイズ』
    2. 2-2. 【有料】有意差検定が可能な『Gyro-n ABテスト』
    3. 2-3. 【有料】ヒートマップ・EFO付きABテストツール『SiTest』
    4. 2-4. 【有料】LPの最適化も行える『DLPO』
    5. 2-5. 【有料】LPの制作もできる『CVX』
    6. 2-6. 【有料】パーソナライズ機能を組み合わせた『Ptengine』
    7. 2-7.  
  3. 3. ABテストを行う際の3つの注意点
    1. 3-1. 1.仮説を立ててから検証する  
    2. 3-2. 2.1度に行うABテストは1要素
    3. 3-3. 3.検証にかかる日数を想定する
  4. 4. 【まとめ】ABテストツールを比較するときのポイント

ABテストとは?

A/Bテストとは

ABテストとは、文言やデザインが異なる複数のページを用意し、クリック率やコンバージョン率など、どのバージョンが最も反応が良いかを比較するテスト。
検証結果によって次の部分を改善します。

  • キャッチコピーの文言
  • デザイン・画像(レイアウト・サイズ、配置など)
  • 購入ボタンの文言、色、サイズなど

サイトによってABテストの目的は異なりますが、主にはWebサイト、LP、バナーなどのCVR(コンバージョン率)、CTR(クリック率)の向上。サイトのトップページ、LP、リスティング広告、ディスプレイ広告、購入フォーム、メールマガジンなどにABテストは活用できます。

ABテストが必要な理由

ABテストが必要な理由は、仮説→検証→改善を繰り返すことがクリエイティブにとって重要だからです。最適なクリエティブに改善するためにはユーザーの多数決を採るABテストが一番の近道であり、最も効果的です。

例えばiPhoneなどスマホ本体のサイズは徐々に大きくなっています。数年前までは片手だけで操作し、ボタンも親指だけで押せたものが、両手での操作が必要になってきています。以前は最適だったボタンの位置や大きさなど、ユーザービリティの見直しが必要になっているのです。

また、ユーザーの購買行動や流入経路、広告のデザインのトレンドも急速に変化しつつあり、その都度スピーディーで継続的な改善が求められています。よって、今後もABテストの重要性は増していくでしょう。

ABテストを導入する効果

次にABテストを導入して効果のあった事例を2つ紹介します。

キャッチコピーの文言を比較した事例

キャッチコピーの文言を比較した事例

画像出典:Kaizen Platform

上の画像はクレジットカードの申し込みページです。元々のページは情報を詰め込みすぎて、訴求ポイントがわかりづらい状態でした。そこでワンメッセージに絞ったA、Bの2パターンを用意し、30代・40代の男性を対象にテストしたところ、申し込み率が134%改善されました。

ユーザーから支持されたのはB案で、「初年度無料0円」よりも「永久不滅ポイントが貯まる」のキャッチコピーが30〜40代の男性に刺さったようです。

このようにキャッチコピーの候補が複数あるとき、ABテストをすることで最適なパターンを導き出せます。

ボタン文言を比較した事例

ボタン文言を比較した事例

画像出典:DLPO

2つ目はアメリカの水処理会社『Culligan』が申込ボタンの文言を比較した例です。

ボタンの大きさや位置は変えず、A、Bの2つの文言だけ用意し、どちらの申し込みが多いかを3週間かけて比較しました。

【A】見積もりをする 
【B】金額を確認する

結果、Aの「見積もりをする」のほうがBよりも104%多いことが分かりました。

このABテストは、「AのほうがBより信頼を確立しやすく、より申込率が高くなる」と、はじめから仮説を立てた上で検証したもの。実際にその通りの結果になっています。

このように、ABテストを行う際は、最初に仮説を立てて検証することが効果を上げるポイントになります。

その他にも女性を対象にピンクと黒のボタンに分けてABテストしたところ、「予想に反して黒のクリック数が多かった」、ヒョウ柄のバナーを東京と大阪でABテストしたところ、「東京のほうがクリック率が高かった」など、ABテストをすることで意外な結果を得られることがあります。

ABテストのメリット

ABテストのメリット

小さな改善で大幅なCVRの向上につながる

ABテストの最大のメリットはサイトの大きな改修をしなくても、手軽に仮説が正しいかを検証できる点です。「購入ボタン」だけ、「キャッチコピー」だけなど、一度のABテストで検証するのは1要素。何箇所も変更して検証すると、どの部分が良かったのか分析できないからです。

また、常に検証結果を追っているので、パフォーマンスが悪化した場合でもテストを早いタイミングで中止することで、被害を最小限に抑えることができます。

ABテストは小さな改善を繰り返して検証するため、ページを丸ごとリニューアルする失敗リスク、コストや手間を削減しつつ、CVRの向上が図れるのです。

データに裏打ちされた確実な改善ができる

ABテストのもう一つのメリットは、データに裏打ちされた確実な改善ができること。キャッチコピーやデザインなどは主観で決めることが多く、どちらが良いかは感覚に頼りがち。

どれを採用するか無駄に議論に時間を要し、最後は決裁者や上司の鶴の声で決定することもしばしば。ですが、ABテストで検証することで誰かの感覚や机上の空論ではなく、客観的なデータをもとに改善ができるため、公平性が生まれます。建設的な改善ができるのです。

ABテストのデメリット

ABテストのデメリット

継続的に検証する必要がある

一方で、ABテストにも2つデメリットがあります。一つ目が「継続的に検証する必要がある」こと。

先述したように、一度のABテストで検証するのは1箇所です。1回で満足を得られる改善ができれば万々歳ですが、現実は甘くありません。

通常は最適なデザインの発見→最適なキャッチコピー→最適な購入ボタンなど、小さな検証を繰り返すことで最適なページに導けます。

基本的にABテストは、仮説→ABテスト(検証)→改善→検証のPDCAサイクルを繰り返すことが前提となるため、1回やって終わりではないと考えてください。サイトの流入数によっても変わりますが、目安としてABの2パターンで明確な差が出るのに2週間〜1ヶ月ほどかかります。

一定数のアクセスが必要

一定数のアクセスが必要

ABテストのもう一つのデメリットが「一定数のアクセスが必要」なこと。

ABテストを行っても集計する数が少なければ、正確なデータや検証結果は弾き出せません。信憑性のあるデータを取るためには、目安として100人以上、サイトPV数は2,000以上必要と考えられています。

立ち上げたばかりのサイトは訪問数も少なく、改善につなげる十分なデータが取れないため、ABテストを行うのはサイトがある程度成長してから。初期の頃に注力するのはWeb広告やSEO、SNSなどの「集客」です。

また、そもそもの流入が少ないマニアックな商材や、アクセス数が少ないBtoBの商材・サービスはABテストをやりにくいと言えます。

本記事を読まれている方で、まだ集客に力を入れる段階の場合は、以下の記事に目を通してください。

関連記事①:リスティング広告の広告文の作り方完全ガイド!

関連記事②:SEO対策とは?検索上位表示のための基本知識とノウハウを徹底解説

【無料】ABテストについて相談する

ABテストツールおすすめ6選

◎ABテストツール比較表

ツール名

費用

主な機能

Google

オプティマイズ

無料

・多変量テスト

・LPのエディター機能

Gyro-n ABテスト

月額16,200円〜

・有意差検定

SiTest

月額50,000円~

・ヒートマップ分析

・EFO

DLPO

月額10万〜15万円

・多変量テスト

・LPのパーソナライズ設定

CVX

初期費用:30,000円、

年間費:30万円〜

・ヒートマップ分析

・LP制作

Ptengine

月額7,980円〜

・エディター機能
・有意差検定
・パーソナライズ機能
・ヒートマップ分析

【無料】ABテストツール『Googleオプティマイズ』

ABテストツール『Googleオプティマイズ』

ここからWeb幹事で厳選したおすすめのABテストツールを5つ紹介します。

まずは、無料でABテストができるツールとしてGoogleが提供するGoogleオプティマイズ

結論から言うと、同時に5つまでのクリティブでABテストを実施し、シンプルにどちらのページのCV率が良いかを知るだけなら、無料版のGoogleオプティマイズで十分。

有料のABテストツールは、正確性の向上、結果の要因分析、さらに細かい分析や、LPの最適化も同時に行えるなど、プラスαの機能がつくことが違いです。

Googleオプティマイズのエディタ画面では、テキストや画像の変更、ボタンの位置やサイズなどのカスタマイズも行え、分析レポートでは主に以下のようなデータが取得できます。

  • オリジナルパターンと比較しての改善幅
  • オリジナルパターンに勝つ可能性
  • 訪問者数、CV率

また、GoogleオプティマイズはGoogleアナリティクスとの連携が必須。以下のような設定ができます。

  • URLによるターゲティング
  • Google アナリティクスのユーザーリストによるターゲティング
  • 行動によるターゲティング
  • 地域によるターゲティング

【有料】有意差検定が可能な『Gyro-n ABテスト』

Gyro-n ABテスト

続いては、『Gyro-n ABテスト』

最低契約期間は3ヶ月で、金額は月額16,200円から。サイトのimp数に応じた従量課金となり、月末時点の総imp数で支払料金が確定します。

使い方はシンプルで、発行されるアカウントID・パスワードで管理画面に入り、タグを設定するだけ(不明点はGyro-nサポート担当がフォローするので安心です)。

クリエイティブの優劣を判定する有意差検定

Gyro-n ABテストの最大の強みが、クリエイティブの優劣を判定する有意差検定の機能です。上の表を例にすると、通常のABテストではCVRの高いAを採用します。

しかし、1回のテストで出た結果は「偶然」である可能性があり、継続して行った場合、Bのほうが優れている可能性があるのです。実はABテストで多い失敗が、実績値をそのまま優劣の判定基準としてしまうこと。

そのため、Gyro-n ABテストでは、必然か偶然かを判断する有意性を%で表し、一般的に信頼できる数値である95%になるまでテストを繰り返すことが可能です(有意性の数値は自由に設定可能)。

そして、Gyro-n ABテストには自動最適化機能が付いており、最優秀のクリエイティブより明らかに劣ると判断されたクリエイティブの表示を自動的に停止することも可能です。

有料ではあるものの、ABテストの精度を上げたい場合はGyro-n ABテストがおすすめです。

Gyro-n ABテストの概要・料金

URL

http://anbai.cc/

運営会社

株式会社ユニヴァ・ジャイロン

導入費用

月額16,200円~

資料ダウンロード

https://www.gyro-n.com/contactus/?service=Gyro-n+5 

【有料】ヒートマップ・EFO付きABテストツール『SiTest』

ヒートマップ・EFO付きABテストツール『SiTest』

SiTest(サイテスト)はアジアで480,000サイトが導入しているツールで(2020年7月時点)、「リクルート」「NTTドコモ」「電通」「小林製薬」などの有名企業も使用しています。

最低契約期間は3ヶ月で、月額50,000円から(10万PVまで)。PV数、ドメイン数によって金額は変動します。ただし、SiTestは30,000PV・2ドメインまで1ヶ月間0円で試せる無料プランがあるので、検討中の方はぜひ利用してください。

ヒートマップ分析、EFOまでオールインワン

ヒートマップ分析、EFOまでオールインワン

SiTestの特徴は、ABテストに加え、ヒートマップ分析、EFO(エントリーフォーム最適化)までオールインワンで行えること。

ヒートマップとは、ユーザーがどこを見たのか?を示すページ上の視線移動を分析するもの。主に次のような項目が分析できます。

・どこに配置したボタンが最も多くクリックされたのか?
→ボタンの最適な位置を分析

・ページがどの程度読まれているか
→読まれている重要な部分を上部に持ってくる

・スマートフォンやタブレット端末でどこをタップしたのか?
→適切なボタンの位置や大きさ

このようなヒートマップ分析とA/B テストを繰り返すことで、ページ上でユーザーがどんな動きをしたか具体的に把握できます。

入力フォームのユーザビリティを向上させる7つのEFO機能

さらには入力フォームのユーザビリティを向上させる7つのEFO機能もあり、ユーザーの離脱を防ぎます。実は入力フォームまで訪れたモチベーションの高いユーザーですら、6〜7割は最後まで入力せずに離脱していると言われており、EFOも重要な施策。

本記事の読者の中で、ABテストより、入力フォームの離脱改善が優先事項という方は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:EFOツールの比較&検討時に知っておくべき基礎知識とおすすめツールの紹介

SiTestの概要・料金

URL

https://sitest.jp/

運営会社

株式会社グラッドキューブ

導入費用

月額50,000円~

資料ダウンロード

https://sitest.jp/catalog.html 

【有料】LPの最適化も行える『DLPO』

DLPO

DLPOは、導入企業が700社を超え、電通やサイバーエージェントなど有名企業が使用しているツールです。

月額10万〜15万円と紹介するツールの中では少し高額ですが、ABテストに加えて「多変量テスト」や「LPのパーソナライズ設定」ができることが特徴です。

LPのパーソナライズ設定

テスト途中の結果から、CVRの良くないページは自動的に配信停止。より早く良好なLPを導き出し、テスト実施中にエンゲージメントやコンバージョン率の改善につなげられます。

「多変量テスト」+「LPのパーソナライズ設定」の高機能

データに基づいた自由度のパーソナライズ機能が強み

DLPOの大きな特徴が、「多変量テスト」です。A/Bテストの結果で分かるのはCVの善し悪しだけで「理由」までは分かりません。 

その点、多変量テストでは、対象ページの写真、商品テキスト説明、アクションボタン、情報の順番など細分化して優劣を分析するため、どの部分が悪く、どの部分が良かったのか分かります。その結果、最適なキャッチコピーや写真などに導けます。

データに基づいた自由度のパーソナライズ機能が強み

そして、DLPOはWeb解析ツールとの連携が可能で、データに基づいた自由度のパーソナライズ機能が強みです。

  • ユーザー属性(年齢や性別など)
  • 時間帯や曜日、地域
  • 訪問頻度
  • ユーザーの興味・関心、年収

これらの項目によって表示するLPを変更できる、いわゆるLPO(ランディングページ最適か)が可能です。

単純にABテストを行うだけでなくLPOまでつなげられることが高額の理由。LPOが必要な方は以下の記事も参照してください。

関連記事【比較】おすすめのLPOツールとLPの改善ポイントを解説

DLPOの概要・料金

URL

https://dlpo.jp/

運営会社

DLPO株式会社

導入費用

月額10万〜15万円

資料ダウンロード

https://dlpo.jp/form/

【有料】LPの制作もできる『CVX』

LPの制作もできる『CVX』

CVXは、自社でLP作成ができるクラウド型ツールです。ABテスト、ヒートマップ分析、ページ制作までワンストップでLPOが可能であることが特徴。

初期費用30,000円+年間費30万円〜と高額ですが、大量にLP制作を行いたい方にはうれしいツールです。

CVX料金表

CVXは14日間、無料で試せるトライアルがあります。費用が高額なので不安という方は、まず無料トライアルで使用してから継続するかを判断できます。

LPを作るリソースが足りない、大量のLPを短時間で作りたいと考えている方はお試しください。

200種類以上のデザインテンプレート

200種類以上のデザインテンプレート

CVXはデザイナー・エンジニアに頼らず、200種類以上の業界別・商品別のテンプレートからテキストや画像を編集するだけでLPが作れます。そして、必要項目や条件を打ち込むだけで、入力フォームの構築まで可能(※ECカートは未対応)。

シンプルな操作で済むため、一度に大量のLPを短期間でローンチし、スピーディーなPDCAサイクルでLPOが可能です。

ヒートマップ分析も可能

ヒートマップ機能

CVXの分析ではヒートマップ分析が可能です。直近1ヶ月の期間にページの中で、どこに配置したボタンが最も多くクリック(タップ)されたのか?が分かるため、ボタンの最適な位置が分析できます。

CVXの概要・料金

URL

https://lpo.conversion-x.jp/lp02?cvx_expid=15

運営会社

株式会社ポストスケイプ

導入費用

初期費用:30,000円、年間費:30万円〜

資料ダウンロード

https://lpo.conversion-x.jp/form/input

【有料】パーソナライズ機能を組み合わせた『Ptengine』

Ptengine

『Ptengine』は世界184か国で20万ユーザー以上が導入している国内でも利用実績No.1のツールです(2021年5月時点)。個人事業主や中堅企業、そして大手企業まで各事業フェーズにおけるデジタル体験の向上を実現するサイト運営プラットフォームを運営しています。 

A/Bテスト機能を備えた「Experience」の最低契約期間は1ヶ月で、年払いだと月額7,980円から。PV数によって金額は変動します。2週間0円で試せるお試しプランや、A/Bテスト以外の機能は無料の制限内で使用できるので、検討中の方はぜひ利用してみてください。

Ptengineは製作できるコンテンツ範囲が多岐に渡る 

Ptengine

Ptengineは、ツール内で直接サイトを編集したり、ポップアップ・固定バーを作成し表示するWeb接客機能がノーコードで実施可能。

Ptengine

その上、ターゲットを指定をすれば、一人ひとりに特別な体験、つまりパーソナライズしたサイト体験をユーザーに届けることができます。アクセス解析やヒートマップ分析も充実しており、複数ツールが必要となるサイト運営をワンプラットフォームで広範囲にカバーすることができます。

PtengineのA/Bテスト機能は、実施〜勝ちパターンの検証が高速で可能

Ptengineで実施できるA/Bテストは汎用性も高く、一連のサイクルが高速で実施できます。

・最大5パターンでテスト可能 
Ptengineでは最大5パターンの同時テストが可能です。ポップアップのテストだけでなく表示タイミングのテスト、サイト内文言や画像のテスト、オリジナルとの比較(コントロールグループ)テストによって、さまざまな仮説検証ができます。

Ptengineは最大5パターンでテスト可能

・ワンクリックでパフォーマンスを把握 
実施した結果はすぐに反映され、検証できます。表示回数、クリック数などメインの指標を始め、直帰率や滞在時間などのアクセス指標、さらにあらかじめゴールの登録をすることによってコンバージョンの比較も直ぐに可能です。

ワンクリックでパフォーマンスを把握

・統計学を利用した有意差検定機能 
A/Bテストで多くの場合に障壁となるのが、「いつまでテストを続けて結論を出せばいいか」という問題です。その問題をこの有意差検定機能です。 
有意差が出れば、統計学的に証明され、有意差が出なければそのテストはユーザーにとって大きな意味をなさないことが結論づけられます。 

A/Bテストからパーソナライズされた体験提供をオールインワンで実現!

Ptengine

Ptengineの大きな特徴は、A/Bテストから導かれた最適なコンテンツや仮説を「パーソナライゼーション」機能によって適切な体験を提供できることに加え、アクセス解析とヒートマップといった分析も一気通貫で行えることです。 

A/Bテストから得た気づきをもとに、いずれか一つのパターンを適応するのではなく、それぞれセグメントしたユーザーグループに対して、最適なコミュニケーションをを効果的に届けられます。 

つまり、Ptengineでは訪問者の流入元や、ユーザーの特定の行動、ユーザーの属性に合わせてマッチしたコンテンツを提供できるので、サイトを個別最適化された最強のコンテンツにすることができます

A/Bテストをヒートマップで行動分析して高速改善スキームを実現 

Ptengine

ヒートマップはレポートの一覧画面(上記画像)から見ることができます。A/Bテストによって、どのように態度変容が起きているか確認するのに非常に便利です。 

このように、素早く簡単にリアルタイムの施策状態を見てパーソナライズやWeb接客、サイトコンテンツをと継続的にバージョンアップしていくことに非常に長けています。   

※本記事の読者の中で、ユーザー行動の最適化が優先事項という方は以下の記事を参考にしてください。

関連記事【ヒートマップを徹底比較】おすすめツール5選!機能・料金・選び方も解説

Ptengineの概要・料金

URL

https://www.ptengine.jp/

運営会社

株式会社Ptmind

導入費用

月額7,980円~(年払い契約の場合)

無料で始める

https://www.ptengine.jp/app/signup

 

ABテストツールの機能と料金比較表

ツール名

費用

主な機能

Google

オプティマイズ

無料

・多変量テスト

・LPのエディター機能

Gyro-n ABテスト

月額16,200円〜

・有意差検定

SiTest

月額50,000円~

・ヒートマップ分析

・EFO

DLPO

月額10万〜15万円

・多変量テスト

・LPのパーソナライズ設定

CVX

初期費用:30,000円、

年間費:30万円〜

・ヒートマップ分析

・LP制作

Ptengine

月額7,980円〜

・エディター機能
・有意差検定
・パーソナライズ機能
・ヒートマップ 分析

今回は費用が明示され、機能も大きく異なるツールを紹介しました。自社の予算や、プラスαで必要な要素を比較して、最適なABテストツールを選んでください。

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ABテストを行う際の3つの注意点

ABテストの3つの注意点

最後に、ABテストを行う際の3つの注意点を紹介します。ABテストは闇雲に行っても最適解を得られません。効果を最大限に引き出すためには、方法やポイントをしっかり押さえることが大切。ここでは特に意識してほしい3つを紹介します。

1.仮説を立ててから検証する  

ABテストを改善に活かすためには仮説を立てることが大切です。理由は次の2つ。

  1. テスト中にCV率が大幅に下がってしまう
  2. テストの結果が出ても要因まで分からない

「効果が出るクリエティブ」を想定してABテストを行わないと、テスト中にコンバージョンが大幅に下がってしまう危険性があります。また、仮説を持って検証をしないと効果が出た理由や、どの点がどのように良かったか判断できまません。

ABテストは無闇に複数パターンを作るのではなく、「効果が出る」仮説を立てることが重要です。

ABテストの仮説を立てるプロセス

ABテストの仮説を立てるときは、まずGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールでユーザーの属性(性別や年齢など)、行動(現在のCV率や読了率など)の定量分析をしましょう。

次に、数値化できないユーザーの心理を考えるため、アンケートやインタビューなどの定性調査をします。もし時間や費用がない場合は、ネットやSNSで調べましょう。

以上の調査から「誰に、何を、どのように」訴求するのが一番良いのか仮説を立てます。

2.1度に行うABテストは1要素

ABテストを行う際、キャッチコピーのフォントを検証したい場合は、画像や購入ボタンなど他の箇所には手を加えないでください。1度のテストにつき検証するのは1要素だけ。

なぜなら、複数部分を変えてしまうと、どの変更点が功を奏したのか分からなくなるからです。ABテストで違うパターンを用意するのは主に以下ですが、検証するのはどれか1要素。

  • キャッチコピー:フォント、文言
  • デザイン:写真のデザイン、大きさ、位置など
  • ボタン:位置、サイズ、色など

適切なボタンの「位置」を検証したら次のテストで「サイズ」を検証する、次に「色」を2パターン用意してテストするなど、1ヶ所ずつ改善してABテストを繰り返してください。

3.検証にかかる日数を想定する

1日あたりのPV数の予想

先述したようにABテストは1回で終わりではありません。継続的に繰り返す必要があり、そのためには1回のテストにかかる日数を想定してスケジュールを組むことがポイント。

ABテストの計測に必要な目安は100人以上、2000PVです。上の図のようにAB合わせて1日200PVのアクセスがあると予想した場合、十分なデータを取るのに10日ほど要します。

仮に同じアクセス数のテストを3つ行う場合は、合計で約30日かかる計算になります。現在のアクセス数からABテストの検証にかかる日数を想定した上で臨んでください。

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【まとめ】ABテストツールを比較するときのポイント

以上、ABテストの概要を説明し、5つのツールを比較してきました。闇雲にABテストを繰り返しても成果は上がりません。単純にどちらが優れているかを比較するだけでなく、要因分析など奥が深いものと理解できたと思います。

無料と有料5つのABテストツールを紹介しましたが、金額や機能が大きく違います。

サイトによって抱えている課題、ABテストを行う目的と照らし合わせてツールを選んでください。

クリエイティブの最適化のためにABテストは欠かせません。ABテストを繰り返し、最強のサイト・LPを制作しましょう。

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Q. ABテストでおすすめのツールは?

ABテストを実施する際のおすすめツールとして「Googleオプティマイズ」「Gyro-n ABテスト」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますのでぜひ参考にしてください。