アパレル業界のコンテンツマーケティングのポイントを成功事例と合わせて解説【2024年最新版】

アパレル業界のコンテンツマーケティングのポイントを成功事例と合わせて解説

アパレル・ファッションの業界においても「コンテンツマーケティングは重要」と言われるようになってきました。しかし下記のように思うマーケティング担当の方も多いのではないでしょうか。

  • 結局コンテンツマーケティングって何をすればいいの?
  • 記事をたくさん書いて出すだけでいいんじゃないの?
  • 本当に効果あるの?

コンテンツマーケティングは闇雲に行なっていても効果を十分に発揮することが難しい手法です。
昨今ではSNSの普及・インフルエンサーの登場により、さらにコンテンツマーケティングの手法は複雑になっています。

そこで本記事では、アパレル・ファッション業界でコンテンツマーケティングを取り入れ・成功している事例をピックアップ!アパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングのポイントと共に解説します。

これから、コンテンツマーケティングをはじめる上での参考にしてみてください。

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目次
  1. 1. アパレル・ファッション業界がコンテンツマーケティングをするべき理由
  2. 2. アパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングのポイント
    1. 2-1. 1.ターゲットを明確にする
    2. 2-2. 2.買わせる?学ぶ?コンテンツの目的を明確に分ける
    3. 2-3. 3.Instagram・TwitterなどSNSの活用
    4. 2-4. 4.インフルエンサーの活用
  3. 3. 参考にすべきアパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングの成功事例
    1. 3-1. 1.17kg(イチナナキログラム)
    2. 3-2. 2.BEAMS
    3. 3-3. 3.UNITED ARROWS
    4. 3-4. 4.SHIPS MAG
    5. 3-5. 5.公式オニツカタイガーマガジン
    6. 3-6. 6.暮らしのゲンテン
  4. 4. 多くのブランドが実践するオウンドメディア型ECサイトとは?
  5. 5. アパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングまとめ

アパレル・ファッション業界がコンテンツマーケティングをするべき理由

近年では、インフルエンサーがInstagramの投稿やストーリーで商品をPRしたり、SHOWROOMが手がけるSHOPROOMやYahoo!ショッピング LIVEなどのライブコマースで販売したりと、
消費者の価値観の移り変わりに合わせてさまざまな販売手法が出てきています。

断捨離などの言葉も流行り、購入型からレンタル型などの新ビジネスも登場し、アパレル・ファッション業界は転換期に来ているのではないでしょうか。

その中で、コンテンツマーケティングはユーザーの検索意図に合わせた情報を届けられるので、アパレル業界においても非常に有効な集客・販売の手段です。

それでは、コンテンツマーケティングを成功させるためにはどのようにしたらよいのでしょうか。

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アパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングのポイント

コンテンツマーケティング成功のポイントは大きく分けて以下の4つです。

1.ターゲットを明確にする

コンテンツマーケティングの世界では、想定するターゲットをペルソナと呼びます。
ペルソナとは企業のサービスや商品を購入してほしい人物を仮に定めたものです。

  • 年齢や住所、職業のような一般情報
  • 何に関心をもっているのか
  • 何に困っているのか
  • 普段どんな生活をしていて、どうやって情報収集をしているのか

上記のようなポイントを把握し、ペルソナを設定することにより情報発信のブレがなくなり「顧客目線」の徹底ができます。

例えば、下記のような簡単な情報でもいいのでペルソナを設定してみましょう。

ランディングページの作り方_ペルソナ例

そしてペルソナが普段使っていそうな媒体・チャネルにコンテンツを仕掛けていくのが重要です。

2.買わせる?学ぶ?コンテンツの目的を明確に分ける

顧客の役に立つコンテンツを作るためには、コンテンツの目的を明確に分けることが重要です。

「服の着こなしについて知りたい人」と「服を探している人」は、共に顧客になりますがニーズが違います。このニーズに合わせてコンテンツを設計することが重要です。

例えばGoogleやYahoo!などの検索エンジンで「メンズ Tシャツ コーディネート」と検索した人には「Tシャツのおしゃれな着こなし方が知りたい」という意図があります。
または「メンズ Tシャツ 激安」と検索した人には「激安でTシャツを購入したい」という意図があります。

このように、コンテンツと触れる人がどんな目的でコンテンツを見に来ているのかを考えた上で、検索意図に合わせたコンテンツを作ることが大切です。

3.Instagram・TwitterなどSNSの活用

SNSは顧客との関係性強化やコンテンツへの導線に役立ちます。
Instagramでは着まわし術を紹介したり、Twitterではキャンペーンやイベント情報を発信したりと、役立つ情報を提供することで、ファンの獲得が期待できます。

4.インフルエンサーの活用

SNSでインフルエンサーを活用するのもコンテンツマーケティングを強化する上では重要です。

インフルエンサーに依頼するメリットは、宣伝と受け取られにくいということです。
その理由としては、インフルエンサーは、その人物が実際に使用した感想を投稿しています。
さらに、ユーザーが自らの意思でフォローしている人物が発信源となるため、その感想はさらに信頼されるものとなります。

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参考にすべきアパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングの成功事例

ここまでご紹介してきた手法を上手く組み合わせて、コンテンツマーケティングに成功しているアパレル・ファッション企業をご紹介します。

1.17kg(イチナナキログラム)

17kg(イチナナキログラム)

17kg(イチナナキログラム)は、10代・20代女性向けのプチプラ韓国レディースファッションの通販サイトです。

内容

17kgのブログでは季節に合わせたファッションアイテムやデートなどのシーンに合わせたコーディネートを掲載しています。

ゴール

記事の下部には、掲載商品のカートに繋がるリンクがあり、そちらから購入画面に移れます。

参考にすべき点

17kgで参考にすべきは「SNS」。特にInstagramでターゲット層を明確に絞った戦略が非常に参考になります。投稿を1日約10商品行い、どの写真も日常のシーンに溶け込むお洒落な内容です。
まるで、ファッション誌を眺めているような気持ちになります。

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2.BEAMS

BEAMS

株式会社ビームスの公式オンラインショップです。
特集コンテンツやスタッフのスタイリングが充実しています。

内容

「朝活」を自然と楽しんでいる人たちにフォーカスした「ビーミングの朝活」やビームスのゴルフウェアを紹介している「BEAMS GOLF MAGAZINE」など、ビームスのこだわりが詰まったコンテンツを配信しています。

ゴール

記事中に掲載されているアイテム写真の下には、商品ページへのリンクがあります。

参考にすべき点

スタッフのカテゴリでは、全国のショップスタッフの一言自己紹介と共に洋服やバッグ、アクセサリー、小物などを実際に身につけ投稿しているので親近感と着用感がリアルに感じられます。
ショップスタッフがメディア化していると言ってもよいかもしれません。

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3.UNITED ARROWS

UNITED ARROWS

株式会社ユナイテッドアローズが設立30周年を記念にオープンしたオウンドメディアです。

内容

「UAではたらくヒト」「UAにまつわるモノ」「UAがおすすめするウツワ」の視点で、スタッフのインタビュー記事やもの作りにまつわるコンテンツを配信しています。

ゴール

オンラインショップへの導線ではなく、ユーザーへ「ありがとう」を伝えてエンゲージメントを強化することを目的としているようです。

参考にすべき点

ユナイテッドアローズは、設立30周年の記念年にオウンドメディアを通じて普段ユーザーへ伝えられないブランドストーリーを伝えています。
商品訴求ではない情報発信の良い参考事例となるでしょう。

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4.SHIPS MAG

SHIPS MAG

SHIPS MAG」は株式会社シップスが運営しているオウンドメディアです。

内容

自社ブランドの「スタイルブック」をはじめ、「いま会いたい話題のひと!」や「おそろがかわいい おしゃれ親子SNAP×SNAP!」特集など、独自の切り口でコンテンツを展開しています。

ゴール

各記事に掲載されている商品には、カートページへのリンクがあります。

参考にすべき点

SHIPSのInstagramアカウントでは、商品情報やイベント情報を発信しています。
さらに、SNSを通じて、SHOP PRESSの5人が「私たちが今着たい服」をプロデュースし、センスやトレンド、お店のスタッフだからこそ感じるお客様の「欲しい」を取り入れたラインナップを発信しています。

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5.公式オニツカタイガーマガジン

公式オニツカタイガーマガジン

公式オニツカタイガーマガジン」は株式会社アシックスが運営しているオニツカタイガーのオウンドメディアです。

内容

オニツカタイガーの最新情報を中心に、芸能人へのインタビューやファッショントレンドが配信されています。
SNAPコンテンツでは、世界各国の町で撮影したコーディネートが並び「靴をどんな服と合わせたら良いか」がクリアになります。

ゴール

インタビュー記事では、芸能人が着用した商品情報が掲載されています。
SNAPでは、ページ下部にSNAP登場人物が着用している靴の紹介ページへのリンクがあります。

参考にすべき点

オニツカタイガーマガジンに掲載された芸能人へのインタビューをYouTubeでも発信しています。
文字だけでは伝えられない「生の声」は視聴者に臨場感を与えてくれます。

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6.暮らしのゲンテン

暮らしのゲンテン

暮らしのゲンテン」は1999年に「環境を守る、新しいライフスタイルを提案するブランド」として生まれたgentenが運営するメディアです。

内容

「手しごと」や「愛着のある暮らし」「休日の過ごし方」など関連キーワードを軸にひとつひとつの商品や体験が丁寧に紹介されているのが特徴です。

ゴール

記事の下部にオンラインストアへのリンクがあります。

参考にすべき点

使うシーンを想定したイメージ画像とテキスト説明が掲載されているため、購入したあとのイメージがつきやすい構成になっています。
さらに、お手入れ方法についての具体的な記述がありユーザーは安心して購入ができます。

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多くのブランドが実践するオウンドメディア型ECサイトとは?

最近、ECサイトの集客を行うためにECサイト自体をオウンドメディア化している企業があります。

オウンドメディア化のメリットとしては、読み物としてユーザーを楽しませながら「SEO効果」と「販売促進」に繋げられる点です。

アパレルではないですが、クラシコムが運営する「北欧、暮らしの道具店」を例にあげると、サイト内では特集やコラムを通じて商品が使用されるシーンの説明をしていたり、スタッフの使用レビューを発信したりしています。

オウンドメディア型ECサイト

単なる表面的な商品販売だけではなく、ひとつの物語のなかで立体的に商品の魅力を伝えられるのもオウンドメディア型ECサイトの強みと言えます。

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アパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングまとめ

今回はアパレル・ファッション業界のコンテンツマーケティングについて、成功のポイントや事例をご紹介しました。

コンテンツマーケティングに成功しているアパレル企業の共通点は、ユーザーに商品を押し付けるのではなく、ユーザーの興味関心に合わせて丁寧に情報を発信している点です。

買う気がなくても読んで楽しめるコンテンツは一見すると遠回りに見えますが、ユーザーの価値観が変化している現代においては販売促進への近道になります。

「モノが買われる時代」から「ストーリーが買われる時代」成功の鍵はコンテンツマーケティングが握っています。

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Q. アパレル業界におけるコンテンツマーケティングのポイントは?

コンテンツマーケティングのポイントとして「ターゲットを明確にする」「コンテンツの目的を明確に分ける」「InstagramやTwitterなどのSNS・インフルエンサーの活用」などが挙げられます。

Q. アパレル・ファッション業界でコンテンツマーケティングが成功している事例を教えてください。

アパレル・ファッション業界で成功している事例としては、17kg、BEAMS、UNITED ARROWS、SHIPS MAG、オニツカタイガーマガジンなどがあります。詳細は記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。