- 更新日 2023.11.17
- カテゴリー ホームページのデザイン参考例
BtoBサイトの事例7選を種類ごとに紹介|サイトに必要な項目も解説【2024年4月最新版】
BtoB企業のホームページを立ち上げたはいいものの、今後どのように問い合わせ獲得や資料ダウンロードなどのアクションを促したり、そもそもサイトの見た目がこれでいいのか分からず、
「BtoBサイトにはどのような役割があるのか知りたい」
「成果が出るBtoBサイトを制作したい」
「BtoBサイトの参考事例を自社のホームページに活かしたい」
と悩んでいるWeb担当者もいるでしょう。
資料ダウンロードやCTAをサイト内の適切な箇所に設置することで、ユーザーへ検討に必要な情報を提供できるようになり、購入の決め手につなげられます。しかし、今までBtoBサイトを制作・運用した経験がないと、どのように作っていけばよいかわからないものです。まずはBtoBサイトの事例や必要な項目を把握することが重要です。
そこでこの記事ではBtoBサイトの役割を中心に、種類・事例、成果を出すために必要な項目などを解説します。
※BtoBサイトの制作について詳しく知りたい方は、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
BtoBサイトの参考事例7選|種類ごとに紹介
コーポレートサイト
コーポレートサイトは企業の公式サイトのこと。コーポレートサイトの目的は顧客にサービス・商品の情報を伝えることや、自社の魅力を伝えることです。「会社概要」「商品・サービスの情報」「顧客への導入事例」などさまざまなコンテンツを発信する役割があります。顧客がその会社の商品を購入しようとする際、ほぼ確実にその商品・サービスの提供元である会社のことを知るため、コーポレートサイトをチェックします。そのためコーポレートサイトには、ユーザーが製品・サービスを比較検討するために必要な情報が網羅されていなければなりません。
コーポレートサイトの立ち上げで、ユーザーからの資料ダウンロードや問い合わせ、商品購入などアクションをしてもらう施策の1つとして、お客様が実際に商品・サービスを使っている様子をおさめた動画を掲載することが挙げられます。利用者の声によって購買意欲を掻き立てられるのです。また、文字だけでは伝わらない想いや熱量を動画によって伝えることができ、ユーザーが共感します。インタビューを受ける人がユーザーと等身大のため、共感が得られやすい情報を提供できれば、ファン化することもあるのです。
事例
画像引用:オムロン(制御機器)
オムロン(制御機器)は、ライベック ・ブランド戦略研究所が発表しているニーズ充足度に基づいたBtoBサイトランキングで15年連続1位を獲得しています。ニーズ充足度とはアクセス率(ターゲットのうち過去1年以内に業務目的でアクセスした人の割合)とニーズ充足率(アクセス者のうち、ニーズが充足された人の割合)から算出しています。
シンプルなデザインのトップページで、どこに何のコンテンツがあるか分かりやすくなっています。ファーストビューで企業情報やソリューション、お問合せ、カタログ請求を把握でき、スクロールしなくてもリンク先にアクセス可能です。
下にスクロールしていくと、ソリューションの導入事例やカテゴリごとの商品情報を得られる構成になっています。途中にダウンロードセンターが設置されており、カタログやマニュアルなどからユーザーが気になるものをダウンロードできるようになっています。
採用サイト
採用サイトは、採用活動に関する情報を掲載した採用関係専用のサイトのこと。採用サイトも目的は自社求人に応募してもらうことが目的です。採用サイトの掲載コンテンツ量が多い場合、コーポレートサイトと別で作成することがありますが、企業によってはコーポレートサイトの一部として作成することもあります。
採用サイトでは主に募集要項や応募フォーム、社員インタビュー、ブログなどのコンテンツを掲載します。採用のミスマッチを防いで優秀な人材を確保するため、入社後の働き方をイメージできるものや、部署ごとの社員インタビューなどのコンテンツを掲載すると効果的です。
事例
画像引用:Money Forward
Money Forwardの採用サイトには、各社員が笑顔で楽しそうにしている動画が掲載されています。実際に働いている人の人柄がわかるため、親近感が湧くような演出になっています。
サイト内は白を基調にして、会社のカラーでアクセントをつけたシンプルなデザイン。サイト上部に「募集職種・エントリー」のボタンが設置されており、ユーザーが希望する募集があるかすぐに判断できます。トップページにはカルチャーやインタビューなど、会社のことを詳しく知れるコンテンツへのリンクが設置されています。ユーザーは画面をスクロールしなくても、気になるコンテンツへアクセスできるようになっています。
IRサイト
IRサイトは株主や投資家に向けた情報を発信するサイトのこと。IRサイトの目的は投資家から投資対象として選ばれるように、出資に必要な情報を掲載することです。企業の経営戦略や企業情報、決算情報などのコンテンツを掲載します。サイト訪問者のほとんどが投資家であり、自社の魅力を伝えるため、豊富な情報を掲載する必要があります。
IRサイトではIRライブラリを作成して、企業決算・説明会などの情報を紹介するのが効果的です。株主総会の当日に出席できなかった方でも、手軽に情報を取得できるようになります。
事例
画像引用:コニカミノルタ
コニカミノルタはコーポレートサイトの一部としてIR情報を掲載しています。IRのトップページにアクセスするとスライドビューがあり、2021年の統合報告書へアクセスできるようになっています。他にも、最新のIRイベントや資料を見られるページにアクセスすることも可能です。
IRのトップページには、リアルタイムの株価情報が掲載されており、現在値や出来高などをすぐに確認できます。下にスクロールすると最新IRニュースやIRカレンダーなど、株主・投資家にとって必要なコンテンツとリンクが設置されています。気になるコンテンツがあれば、すぐアクセスすることが可能。最後に社外からの評価・表彰を掲載しているので、第三者機関からの評価を確認できます。
ECサイト
ECサイトはWeb上で製品の売買ができるサイトのこと。法人向けの製品を提供している場合は、コーポレートサイトとは別にECサイトを制作することもあります。ECサイトの目的は自社商品を販売して購入してもらうことです。ECサイトを制作すると、販売価格の変動や商品情報、支払い方法、売上・在庫管理などを一括で行える特徴があります。ECサイトは商品販売をメインに行っている企業に適したサイトです。
ECサイトを制作する際は、ただ商品を並べるのではなく、人気・新着商品をまとめて掲載するのが効果的です。ユーザーに興味を持ちやすくなり、商品の詳細ページにアクセスしやすくなります。
事例
画像引用:ASKUL
ASKULはオフィス用品や現場用品などを販売する通信販売会社です。トップページでは同社が販売している商品カテゴリーの一覧があり、ユーザーが欲しいものをすぐに探せるようになっています。人気商品やヒット商品の一覧もあるので、商品を探す手間を省けて、ユーザーの購買意欲を高める効果が期待できます。
トップページのファーストビューでは「最短で当日お届け!」「法人は1,000円(税込)以上のご注文で配送料無料」といった強みをアピール。他社との差別化を図れているので、同社を選んでもらいやすくしています。
サービスサイト
サービスサイトとは自社の商品・サービスの情報を掲載するサイトのこと。サービスサイトは主に購買意欲の高い見込み客がターゲットであり、商品・サービスの理解度を深めて購入につなげる役割があります。サービスサイトには商品の案内に加えて、導入事例や口コミ、問い合わせフォームなどを設置し、顧客からアクションを起こしてもらえる情報を掲載する必要があるのです。
サービスサイトを制作する際は、ユーザーに対して自社の強みを発信するため、他社商品・サービスとの比較表を作成すると効果的です。比較表で自社の強みをアピールできると、購入の決め手になるかもしれません。
事例
画像引用:Chatwork
Chatworkのサービスサイトは「新規登録」「説明資料ダウンロード」といったCTAが多く設置されており、サービスの利用を積極的に狙っているのが特徴です。料金プランの詳細やお役立ち資料をダウンロードできるコンテンツが用意されているため、Chetworkのことを詳しく知らない方でも、Web上で必要な情報を取得できます。Chatworkの活用方法や導入事例を掲載することで、ユーザーがサービスを利用するイメージがしやすくなっています。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社で保有するサイトの総称となります。オウンドメディアの目的は主に集客・ブランディング・売上の向上・採用をすることです。業界の最新情報やノウハウなど、見込み客にとって有益な情報を掲載してGoogleの検索結果で上位表示されることを狙って見込み客の獲得を狙ったり、業界での認知を高めるために設立されることが多いです。
オウンドメディアを制作する際は、コンテンツを管理しやすい構造にしましょう。オウンドメディアでは多くのコンテンツを掲載することになるので、管理しづらいと最新情報への更新ができなくなります。また、ユーザーがサイト内を回遊しやすいように、内部リンクを設置するのも効果的です。関連するページのURLを設置すると、ユーザーが必要とする情報にすぐアクセスできます。
関連記事:内部リンクとは?SEOへの影響や効果的な設置方法を解説
事例
Money Forward Bizpediaは株式会社マネーフォワードが運営するオウンドメディアで、バックオフィス業務をより効率化するお役立ち情報を中心に発信しています。経営者から個人事業主まで幅広い人をターゲットにしています。
トップページのヘッダーと右メニューから資料をダウンロードできるようになっていて、同社が提供するサービスの情報を知ることができます。資料をダウンロードするには、会社のメールアドレスや氏名、企業名などの入力が必要です。このような仕組みにより、ダウンロードした人のリード情報を獲得できるようになっています。
マッチングサイト
マッチングサイトとは製品・サービスを必要とする企業と、それを提供する企業を仲介するサイトのこと。マッチングサイトを有効活用することで、新規顧客の獲得や自社では解決できない課題を解決できるのが特徴となります。
マッチングサイトを制作する際は、ユーザーが気軽に相談できるように無料相談を実施することが効果的です。そうすることでユーザーに「とりあえず話を聞いてみたい」という印象を与えられ、問い合わせ数の増加が見込めます。
事例
Web幹事はホームページを作成したい企業とWeb制作会社をマッチングするサイトです。ページの中で無料相談や見積り依頼のCTAを豊富に設置しているのが特徴です。積極的にサービスの利用を促すことで、相談件数を増やす効果があります。
Web幹事ではホームページ制作に関するお役立ち情報も提供。全ての記事にCTAを設置することで、Googleのキーワード検索から流入したユーザーにもサービスの利用をさりげなく促しています。地域・実績・特徴・目的・業界といった豊富なカテゴリーからWeb制作会社を選べるようになっており、ユーザーが手軽に制作会社を探しやすくしています。
BtoBサイトのメリット
BtoBサイトは顧客の資料ダウンロードや問い合わせなどにつなげる役割がありますが、サイトを運用すると以下のようなメリットがあります。
見込み客の情報を得られる
BtoBサイトでは自社商品・サービスをユーザーに知ってもらうため、製品情報や導入事例などの資料をダウンロードできるようにします。申し込みフォームで会社名や用途などを入力してから資料をダウンロードできるようにすると、氏名・役職・連絡先などのリード情報を取得できます。そのため、人手を介さず効率的に見込み客の情報を得られるのです。
ブランドイメージをアップできる
BtoBサイトはユーザーの製品購入に必要な情報を提供しなければなりません。サイト内で製品の機能説明に加えて、制作した背景やこだわりなどの情報を掲載すると、企画から製造までのストーリーをユーザーに伝えられ、ブランドイメージを高める効果が期待できます。自社や製品のファンを獲得でき、コンバージョンにつながりやすくなるのでしょう。
BtoBサイトで製品の情報が十分に掲載されていたり、スムーズに資料ダウンロードや問い合わせができたりすると、ユーザーにとって有益なサイトになって企業の信頼性が高まります。イベントやブログなどによる定期的な情報発信を行うと、さらなる信頼を獲得できます。ユーザーからの信頼性があると、最終的な製品検討で自社を選んでもらえるかもしれません。
また、ブランドイメージを高められると、投資家から「ぜひ出資させてほしい」といった投資話がくることや、求職者が「こんな会社で働いてみたい」と感じて採用の応募が増える可能性があります。BtoBサイトを制作する際は、ターゲットが求める情報を掲載するようにしましょう。
顧客増加を狙える
サイトでターゲットユーザーにとって有益な情報を発信し続けると、潜在層もサイトに集客できるようになります。Web制作会社のコーポレートサイトなら、「中学生でもできるホームページの作り方」などのような分かりやすくためになるコンテンツを発信しつづけると、ホームページを自分で作るのに困っている企業のWeb担当者を集客できます。そのうち、そんなユーザーから「あの有益情報を出している会社なら、相談すると何かいいアドバイスをくれるのでは?」と感じ始めて問い合わせにつながる可能性も生じるのです。
海外ユーザーにも利用できる商品・サービスを販売しているなら、英語版のコンテンツも同時に公開すると、海外ユーザーからも流入してもらいやすくなります。
成果を高めるBtoBサイトの制作に必要な項目
成果を高めるBtoBサイトには必要な項目は9項目あります。BtoBサイトに必要な項目を把握することで、ユーザーに有益な情報を届けられるようになります。
トップページ
トップページは企業名で検索したユーザーが初めて目にするページであり、Webサイトへの入口となるページです。サイトの顔であり、サイトの第一印象を決める役割があるほど重要なページです。トップページでユーザーに興味を持ってもらえないと、離脱される可能性があります。
とくにファーストビューが大切であり、サイトに訪問したユーザーの心を掴めるデザインにしましょう。ユーザーが探しているコンテンツやキャッチコピーなどを表示することで「まさにこの情報を知りたかった」「もっと知りたい」と思わせられます。
例えばオムロンの制御機器のサイトでは「オムロンと共に創るコロナ後を見据えた新たなモノづくり」「ロボットアプリソリューションで自動化を自在にし人の可能性を開放する未来のモノづくりを創造」といったキャッチコピーを掲載しています。ユーザーにとって有益な情報を発信できるので、他のコンテンツも見てもらいやすくなるでしょう。
また、お問合せボタンや資料請求ボタンなどもトップページに入れると、商品・サービスに興味を持ったユーザーに迷いなく次のアクションを起こしてもらえます。見込み客やリード情報を獲得できて、営業担当者からのアプローチにつなげやすくなるでしょう。
会社概要
会社概要にはユーザーに自社が「どんな会社なのか」を知ってもらう役割があります。とくに知名度が低い会社の場合、高確率で会社概要にユーザーが訪れるでしょう。会社概要ではできるだけ豊富な情報を掲載して、ユーザーに信頼してもらえるページにしなければなりません。
掲載する情報は、以下のようなものがあります。
- 会社名
- 代表者
- 役員
- 事業内容
- 設立
- 沿革
- 資本金
- 企業規模
- 上場の有無
- 売上規模
- 組織図
- 主要取引先
- 所在地
- 主要銀行
なかでも、代表者や役員などの顔写真を掲載すると、ユーザーに安心感を持ってもらいやすいです。それによって、商談の際に顧客から「会社概要に載っていた〇〇様ですね?」とユーザーに親近感が湧いて、商談が有利に進むかもしれません。
強み・特徴
強み・特徴ページは他社よりも優れている点を1つにまとめたページのことです。「私たちの特徴」「製品・サービスの強み」「選ばれる理由」などの名前になっていることもあります。強み・特徴ページはユーザーが製品購入のための検討材料を探す際に閲覧されます。短時間で必要な情報を得られるようなページにしましょう。
とくに他社との違いを明確に示すと、ユーザーが製品を購入する際の決め手にできます。「〇〇でNo.1を獲得」「導入実績〇〇社以上」「あの有名な〇〇社も導入!」といった情報を掲載すると効果的です。
サービス・機能紹介
サービス・機能紹介のページは、見込み客が購入検討をする際に閲覧することが多いです。ページ内では製品を購入するとユーザーのどのような問題を解決できるのかを説明しましょう。
例えば業務効率を高めたいユーザーに対して「この製品を購入すると業務効率が〇〇%向上する」といった価値を提供できます。導入後の効果を明示できると、ユーザーが効果をイメージしやすくなり、購入される可能性が高まるでしょう。
価格
ユーザーが商品・サービスに興味を持った後は、どのくらいの価格で導入できるのかが気になるものです。企業によって方針は異なりますが、価格ページを作るとユーザーが購入の検討を進めやすくなります。
価格を掲載する際は、できる限りわかりやすく表記しましょう。価格がわかりづらいとユーザーが離脱する原因になります。商品・サービスで複数プランを提供している場合は、ユーザーが混乱しないようするため、比較表を作ると一目で分かりやすくなります。
価格を表示しないのであれば、問い合わせページを設置しましょう。ユーザーが高い熱量を持っているときに問い合わせをしてもらえるので、製品を購入してもらえる可能性が高まります。
ただし、価格を提示するかどうかは戦術によります。価格を見て内容を吟味することなく高いと判断され離脱されることもあるでしょう。BtoBビジネスではすぐに制約に結びつくわけではありませんので、価格は応相談としておくのも方法の1つです。
事例
事例ページはユーザーが製品検討をする際に閲覧することが多く、掲載するとコンバージョンにつながりやすくなります。ユーザーは事例ページを閲覧することで、導入後のイメージをしやすくなり、購入の決め手にすることが可能です。
事例ページでは大企業の事例を紹介すると「あの有名企業と取引がある会社!」と印象付けられて信頼につながります。また、中小企業であまり知られていない企業との事例を紹介することで「大企業じゃなくても相手してくれるのか」と安心感を与えられます。そのため、できるだけ多くの事例を掲載して、ユーザーに閲覧してもらえるようにしましょう。とくに事例では企業名や担当者名、写真などを掲載するのが効果的。無名で事例を紹介するよりも説得力が増すため、ユーザーの信頼度を高める効果が期待できます。
資料ダウンロード
BtoBビジネスではBtoCよりも購入してもらうまでのプロセスが長いので、できるだけ早い段階から検討に必要な情報を提供するのが重要。資料ダウンロードを設置すると、ユーザーにとって有益な情報をすぐに届けられ、検討を早められるかもしれません。
有益情報の資料であれば、購買意欲が高くなくてもダウンロードしてもらえる可能性が高いです。資料ダウンロードと引き換えに、会社名や連絡先などの顧客情報を入力してもらえれば、その後のマーケティング活動につなげられるでしょう。
資料ダウンロードの項目は一箇所だけではなく複数箇所に設置するのが効果的。ヘッダーやフッター、ページの途中などに設置して、ユーザーがどの部分を閲覧していても手軽に資料をダウンロードできるようにしましょう。
お問合せフォーム
BtoBビジネスではBtoCよりも比較的製品が高額で、決裁者にも購入の許可を申請しなければならないため、担当者に詳しい話を聞いてから導入することになるでしょう。お問合せフォームを設置することで、ユーザーが製品導入を検討するうえで疑問に感じたことを聞きやすくなります。ユーザーの疑問を解決できれば、製品の購入に近づくかもしれません。
お問合せフォームを設置しないと、商品・サービスに興味を持ったユーザーがいてもコンタクトを取れません。そのため、製品導入を前向きに考えていてもコンバージョンにつながらないでしょう。フォーム内に入力例を表示すると、迷わず入力できて入力ミスを減らす効果が期待できます。
CTA
CTAとは「Call To Action」の略で、行動喚起の意味があります。サイトに訪れたユーザーに行動を促す役割があり、コンバージョンに影響を与えます。CTAを設置することで、ユーザーが次に起こすアクションを明示でき、クリックしてもらいやすいです。
CTAには以下のようなものがあります。
- 会員登録
- メルマガ登録
- 資料請求
- 問い合わせ
- シェアボタン
- 購入
- 定期購読
- カートに入れる
CTAを設置するときは、思わずクリックしたくなるものにしましょう。例えば「会員登録はこちら」ではなく「最短1分で会員登録」といったように、キャッチコピーを入れると、ユーザーがクリックしたくなるでしょう。
成果を高めるBtoBサイトを制作するポイント
成果を高めるBtoBサイトを制作するポイントには何があるのでしょうか。こちらではBtoBサイトを制作する5つのポイントを解説します。
サイトのターゲット・目的を設定する
サイトのターゲット・目的を設定しないと、作成するコンテンツの方向性が定まらず、ユーザーが必要とする情報を発信できません。見込み客の獲得が目的であれば、企業の強みを訴求したり商品・サービスの説明をしたりするなどのコンテンツを作成できます。既存顧客との関係を構築したいのであれば、最新情報のプレスリリースや顧客インタビューなど、既存顧客にとっても有益な情報を発信する構成にできます。
BtoBサイトを制作する際は、目的に合う種類のサイトを選択しましょう。サイトの種類と目的が合わないと、ユーザーにとって不要なコンテンツが多くなり、離脱される原因になります。例えば、自社の商品・サービスの情報を発信するのであればコーポレートサイト、投資家からの出資に必要な情報を発信するならIRサイト、ユーザーに有益な情報を発信して集客につなげたいのならオウンドメディアが適しています。
自社と競合他社の強みの違いを明確にする
競合他社と強みが似ている場合、差別化できずユーザーが製品を購入する決め手に欠けてしまいます。自社だけでは強みがわからない場合は、既存顧客の意見を聞いてみるもの1つの方法です。製品を導入した決め手がわかるので、自社ならではの強みを把握できます。
自社の強みを明確にするには、競合企業の商品・サービスとの比較表を作成してみましょう。ユーザーがそれぞれの商品・サービスを比較する手間を省けて、自社の優位性をアピールできます。
自社のメインSEOキーワードを決める
会社の認知度が低い場合、会社名で検索されることはほとんどありません。SEOキーワードを決めてサイト内に含めると、ユーザーによる検索キーワード・関連キーワードでの検索で、自社サイトを見つけてもらえる確率が上がります。
例えば採用サイトを作成するのであれば「新卒採用」「東京 エンジニア 採用」などのメインキーワードを設定します。500回/月以上などある程度検索ボリュームがあるキーワードにすると、毎月検索エンジンからの流入を見込めるでしょう。
シンプルな構成にする
サイト内のコンテンツが複雑だと、どこに何のコンテンツがあるのかすぐに分からず、ユーザーが必要とする情報を得られません。さらにユーザーに対する配慮が足りないと受け取られてしまい、ビジネスの信頼度が下がることもあるでしょう。そのため、BtoBサイトはできるだけシンプルな構成で、どこに何のコンテンツがあるのかわかるようにします。例えば下記のような構成は、ユーザーにとってわかりやすいでしょう。
とくにナビゲーションメニューを利用すると、ユーザーに見てもらいたいコンテンツをページ上部や下部などに表示できます。ユーザーが欲しい情報にすぐアクセスできるので、利便性が高まるでしょう。
■ナビゲーションメニューの例
構成を作る際はワイヤーフレームを用いるとわかりやすく設計できます。ワイヤーフレームとはWebサイトのレイアウトを定める設計図のこと。実際のサイトの画面になるようなワイヤーフレームを作成することで、必要コンテンツ内容が漏れないのかを確認できます。
■ワイヤーフレームの例
ワイヤーフレームの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:「ワイヤーフレームとは?Webサイト制作・アプリ開発に必須のページ設計図を解説!」
全ページにCTAを設置する
基本的にどの種類のBtoBサイトでも目的は「問い合わせ・注文を得ること」のはずです。どのページでも特例的規則やルールがなければ、全ページにCTAを設置することで、見込み客を獲得できる確率が上がります。特定のページしかCTAを設置していないと、そのページを開かない限り資料請求や問い合わせにつながりません。
BtoBサイトの注意点
注意点を把握することで、効果的なBtoBサイトを制作でき、トラブルも防げるでしょう。
BtoCよりもユーザーの検討期間が長くなりがち
BtoCは製品の価格がBtoBのものより比較的安い場合が多く、また個人で購入の決定ができるため、Web上で購買行動が完結しやすいです。良い製品と巡り合ったら、その場ですぐに購入されるかもしれません。
一方で、BtoBビジネスでは製品の価格がBtoCよりも高額なことが多く、購入決定も組織が行います。担当者が製品を購入したいと思っても、課長・部長・社長など複数の決裁者の承認が必要です。製品の重要性や価格が高くなるほど、決裁者の数が増えて購入の検討期間が長くなります。
購入の検討期間を少しでも短くさせるには、自社の強みを積極的にアピールしましょう。既存商品・サービスの比較表を作成することや、導入事例の中に顧客担当者のインタビューを入れるといったコンテンツを作成できると、他社との差別化ができて購入の決め手になりやすいです。
外注する際は制作会社の得意分野・実績を確認する
BtoBサイトを制作する際は、Web制作会社に依頼するケースもあるでしょう。制作会社によって分野の得意不得意があるので、あらかじめ把握しないとミスマッチを引き起こすかもしれません。BtoBサイトを外注する際は、制作会社の過去の実績を確認したり問い合わせをしたりしてみるのが効果的です。そしてできれば、自社と同じ業界のBtoBサイト制作実績があるのが理想です。しっかり得意分野を把握したうえで外注すると、自社の求めるBtoBサイトを実現しやすくなります。
【まとめ】BtoBサイトを作成しよう
BtoBサイトはBtoB企業が保有するホームページのこと。サイトに訪問してきたユーザーに有益な情報を提供し、資料ダウンロードやお問合せなどのアクションにつなげる役割があります。
BtoBビジネスではBtoCよりも検討期間が長くなる傾向なので、サイト内で購入の決め手になる情報を発信する必要があります。とくにサイトのターゲット・目的を明確にすることが重要であり、曖昧なままBtoBサイトの制作を進めるとユーザーが求める情報を発信できません。BtoBサイトを制作する際は、ターゲット目的を明確にすることから始めましょう。
それでも自社でBtoBサイトを制作することに不安があるならWeb幹事にご相談ください。
※BtoBサイトの制作について詳しく知りたい方は、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. BtoBサイトの事例にはどのようなものがある?
BtoBサイトの事例として「コーポレートサイト」「採用サイト」等が挙げられます。その他の事例は記事をご参照ください。
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・コーポレートサイト
・ランディングページ
・ECサイト
・オウンドメディア
・採用サイト
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
ホームページを依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
Web幹事運営事務局
ホームページ制作会社経験者を中心に構成されたWeb幹事の編集メンバーです。ホームページ制作に関する情報を、業界で培ってきたプロならではの経験とノウハウをもとに分かりやすくご紹介します。
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