Drupal導入の料金を自社構築・外注の場合ごとに紹介おすすめの企業も解説【2024年最新版】

Drupal導入の料金を自社構築・外注の場合ごとに紹介!おすすめの企業も解説

企業の拡大に伴い新たにWebサイトの構築を検討している担当者には、以下のような悩みがあるでしょう。

「Drupalを導入する料金が知りたい」
「Drupalと類似CMSを比較したい」

オープンソースCMSの「Drupal」は、ライセンス費用がかからないので安価に導入可能です。WordPressよりも標準機能が豊富にあり、カスタマイズ性に優れたサイトを立ち上げられます。会員制サイト構築に必要な会員管理やコンテンツ管理などが標準で搭載されているのもメリットです。

本記事では、Drupalを導入する料金や類似CMSとの比較を解説します。本記事を読むと、Drupalの料金がわかり導入の判断材料にできます。

※Drupalの料金がわかっても自社でサイト制作が難しい場合は、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

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目次
  1. 1. Drupalを導入する際にかかる料金
    1. 1-1. 自社で構築する場合:高くて年間16,000円ほど
    2. 1-2. 構築を外注する場合:200万円〜
  2. 2. Drupalと類似CMSとの比較
    1. 2-1. WordPress
    2. 2-2. Joomla!
    3. 2-3. MovableType
  3. 3. Drupalの導入におすすめの企業
    1. 3-1. 多言語対応のサイトを構築したい
    2. 3-2. カスタマイズ性に優れたサイトを構築したい
    3. 3-3. 高いセキュリティを維持したい
    4. 3-4. 会員制サイトを構築したい
  4. 4. Drupalの料金【まとめ】

Drupalを導入する際にかかる料金

Drupalを導入する際にかかる料金

画像引用:Drupal

Drupalを導入する料金を「自社で構築する場合」「Web制作会社に外注する場合」の2パターンに分けて紹介します。自社のみでDrupalを導入することが不安なら、制作会社への依頼も検討してみてください。

自社で構築する場合:高くて年間16,000円ほど

Drupalはオープンソースソフトウェア(OSS)であり、無料でライセンスを利用できます。初期費用はかかりませんが、Drupalを導入する際は、サーバーとドメインの料金がランニングコストとして必要です。サーバーとドメインの料金は以下の通りです。

項目

費用

レンタルサーバー

年間500〜10,000円

ドメイン

年間500〜6,000円

レンタルサーバーは提供会社によって複数のプランが用意されており、利用できる容量や機能に応じて料金が変動します。例えば、Xserverが提供するスタンダードプランは、12ヶ月契約1,100円で利用できます。ディスクスペースが300GBで、メールサポートと電話サポートが受けられます。

ドメインの登録・維持費は、提供する会社や「〇〇.com」「〇〇.net」といった利用するドメインによって変動します。例えば、お名前.comで「.com」のドメインを登録する場合、1個目は0円からですが、2個目は499円からです。維持費は年額1,287円からとなっています。

レンタルサーバー会社やドメイン会社によってキャンペーンを実施していることもあるので、活用すると安い料金で契約可能です。

構築を外注する場合:200万円〜

Drupalはライセンスを無料で利用できますが、Webサイトを構築するには専門知識が必須です。自社でWebサイトを構築する知識・スキルを持つ人材がいない場合、外注するのも1つの方法です。

Drupalでの構築を外注する際の料金目安は、Drupalの日本向けディストリビューションである「デジタルサーカス株式会社」の場合、初期導入費用が500万円〜となります。初期費用は搭載する機能やデータ移行などによって、大きく変動する可能性があります。

構築後のWebの運用・保守費用は月額30万円〜です。運用・保守費用は、24時間・365日のサポートやインフラ維持管理などの有無によって、料金が変動します。

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Drupalと類似CMSとの比較

Drupalと類似CMSとの比較をみていきましょう。料金比較をすると、Drupalのメリットを把握できるようになります。

WordPress

WordPress

画像引用:WordPress

サービス名

Drupal

WordPress

初期費用

無料

無料

月額費用

レンタルサーバー:年間500〜10,000円

ドメイン:年間500〜6,000円

レンタルサーバー:年間500〜10,000円

ドメイン:年間500〜6,000円

WordPressがおすすめの企業 ・ブログ機能を利用したい
・手軽に機能拡張したWebサイトを構築したい

WordPressはDrupalと同様にオープンソースのCMSです。ライセンス費用が無料のため初期費用がかからず、月額費用としてレンタルサーバーとドメインの料金がかかります。そのため、料金の違いはほとんどありません。

WordPressはDrupalよりも、コンテンツの編集・管理を行いやすいシステムになっています。WordPressは管理画面上で、容易に新規記事の作成や編集などを行えるので、ブログを活用したい企業に役立ちます。また、本体機能がそれほど多くありませんが、SEOやSNS連携などのプラグイン(拡張機能)が豊富に用意されています。標準機能で搭載されていない機能でも、プラグインで機能が提供されていると、ダウンロードして利用可能です。

Joomla!

Joomla!

画像引用:Joomla!

サービス名

Drupal

Joomla!

初期費用

無料

無料

月額費用

レンタルサーバー:年間500〜10,000円

ドメイン:年間500〜6,000円

レンタルサーバー:年間500〜10,000円

ドメイン:年間500〜6,000円

Joomla!がおすすめの企業 ・無料のものがいい
・しっかりSEOを行いたい

Joomla!は、無償のオープンソースCMSです。ライセンスを無料で利用でき、レンタルサーバーやドメインのみの料金でWebサイトを構築できます。Joomla!はDrupalと違い、基本機能としてSEO対策に必要なツールが搭載されています。メタディスクリプション(検索結果に表示される記事の要約文)や検索ロボット巡回設定などの、SEOツールが利用でき、検索エンジンのキーワード流入を期待できます。

8,000を超える豊富な拡張機能が提供されており、必要な拡張機能を組み合わせることで理想のホームページを実現できます。Joomla!はボランティアコミュニティによって作成・維持・サポートされているCMSです。無料で利用できるCMSのため、ホームページを比較的安価に制作可能です。

MovableType

MovableType

画像引用:MovableType

サービス名

Drupal

MovableType

初期費用

無料

無料

月額費用

レンタルサーバー:年間500〜10,000円

ドメイン:年間500〜6,000円

クラウド版:月額5,500円〜

ソフトウェア版:99,000円〜

MovableTypeがおすすめの企業 ・国内での導入実績が多い老舗のものがいい
・提供元企業のサポートを受けながら、Webサイトを構築・運用したい

MovableTypeは、商用パッケージ型CMSとして提供されており、国内50,000サイト以上に導入されています。ライセンスが有料なので、月額費用がクラウド版5,500円〜(年額66,000円)、ソフトウェア版99,000円〜(1,188,000円)となっています。クラウド版であればインターネット上でサイトを構築しますが、ソフトウェア版はサーバーにソフトウェアをダウンロードしてWebサイトを構築していきます。ソフトウェア版は、クラウド版よりも対応しているプラグインが豊富にあり、デザインや機能のカスタマイズを行いやすいです。

Movable Typeは商用パッケージ型CMSとして2015年から国内導入シェア(数量ベース)4年連続1位の実績を持ち、圧倒的に国内での導入実績が多い老舗のCMSです。2001年にブログエンジンとして開発されて以来、さまざまな組織に導入されており、その数は国内5万サイト以上と圧倒的な実績を持っています。

MovableTypeはDrupalと違い、提供元企業のサポートを受けられることが特徴です。メールによるテクニカルサポートが付与されているので、Webサイトの構築中の不明点や運用時にトラブルが発生しても、気軽に問い合わせが可能です。専門スタッフのアドバイスを受けられるため、問題点を解消しやすくなっています。

※Drupalの料金がわかっても自社でサイト制作が難しい場合は、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

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Drupalの導入におすすめの企業

Drupalの導入におすすめの企業

該当する企業は、Drupalの導入を検討しましょう。おすすめの企業がわかれば、導入の検討を行いやすくなります。

多言語対応のサイトを構築したい

Drupalは、標準機能に日本語以外の複数言語でサイトを表示する「多言語対応」があります。英語や中国語をはじめとした100以上の言語に対応しています。多言語機能を活用すると、日本語のサイトを構築するだけで、サイトに訪問したユーザーが言語表示の選択をクリックするだけで、自動で言語表示を変更可能。言語別にWebサイトを構築する必要がないので、多言語対応のサイトを構築したい企業におすすめです。

三井化学株式会社

画像引用:三井化学株式会社

三井化学株式会社のコーポレートサイトはDrupalで構築されており、右上の言語ボタンをクリックすると表示を変更できます。

カスタマイズ性に優れたサイトを構築したい

Drupalは、承認ワークフローやECなどの利用可能な拡張モジュールが30,000本以上、デザインテーマが2,000件以上提供されています。Drupalの利用者は、自社の要件に応じて機能を組み合わせられるので、希望のWebサイトを構築しやすくなっています。

また、希望の機能が見つからない場合、エンジニアによる開発を行うとオリジナルの機能開発が可能です。既存システムに合わせたカスタマイズができるので、既存システムの仕様変更を行う必要がありません。そのため、カスタマイズ性に優れたサイトを構築したい企業にはDrupalがおすすめです。

高いセキュリティを維持したい

Drupalのコミュニティには、専門のセキュリティチームが存在しており、プログラムに問題が発生した際に解決策の支援を行ってもらえる可能性があります。オープンソースのプログラムは、ソースコードが公開されていることから、悪意あるユーザーが脆弱性を発見しやすいのがデメリットです。Drupalはプログラムの問題点に素早く対処してもらえるため、セキュリティを確保しやすくなっています。

また、Drupalのコアモジュールには、SQLインジェクション(データベースのデータを不正に操作する攻撃)や、クロスサイトスクリプティング(Webサイトの脆弱性を利用しHTMLに悪質なスクリプトを埋め込む攻撃)など外部攻撃への対策が施されています。

Drupalは、高いセキュリティが求められるNASAやホワイトハウスなどへの導入事例があり、基本機能で高いセキュリティを実現できるサイトを構築したい企業におすすめです。

会員制サイトを構築したい

Drupalには、標準機能で会員管理やコンテンツ管理機能が装備されています。さらに、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア認証機能があり、ユーザーが会員画面でIDやパスワードなどを入力せずにログインできるようになります。ユーザーの利便性を高められる会員サイトが構築可能です。Drupalは、会員サイトを構築したい企業におすすめのCMSとなります。

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Drupalの料金【まとめ】

Drupalはオープンソースのソフトウェアで、ライセンスを無償で利用可能です。自社で対応する場合、レンタルサーバーとドメインの維持費のみでサイトを構築できます。サイトの構築を外注する場合は、初期費用500万円以上、月額費用30万円が目安となります。

Drupalは他CMSと比較して「多言語対応のサイトを構築したい」「高いセキュリティを維持したい」などの要望がある企業におすすめです。自社の要望を明確にした上で、Drupalの導入を行ってみましょう。

※Drupalの料金がわかっても自社でサイト制作が難しい場合は、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

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Q. Drupal導入の費用相場は?

Drupal導入の費用相場は、自社で構築する場合は年間で16,000円程度になります。サイト構築を外注する場合は、200万円以上を見積もっておくと良いでしょう。

Q. Drupal導入の費用を安く抑えるコツは?

Drupal導入の費用を安く抑えるには「目的」と「必要機能」を事前に明確にしておきましょう。またサイト制作で活用できる補助金・助成金を利用すれば、費用をさらに抑えられます。