ECサイトの売上につながる写真の撮り方、注意点まとめ写真撮影外注時のポイントも解説【2024年最新版】

ECサイトの売上につながる写真の撮り方、注意点まとめ!写真撮影外注時のポイントも解説

ECサイトにおいて、写真はとても重要です。適切な写真を配置することで、商品を手に取ることができないECサイトの弱点を補えます。そして、テキストでは表現できないことを顧客に伝えることができ、売上にもつながります。ただし、写真を撮影するためには、おさえるべきポイントと注意点があります。

・ECサイト構築にあたりどのような写真が必要か知りたい
・ECサイトで売上につながる写真の撮影方法が知りたい

本記事では、上記のような方に向けて、ECサイトにおいて必要な写真と、それを撮影するために必要な点を解説します。ECサイトの立ち上げやリニューアルの際には、これらの点を踏まえて写真を用意しましょう。撮影会社に外注する場合も、本記事で解説する点をおさえておくことで、スムーズに依頼できます。

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目次
  1. 1. ECサイトにおける写真の重要性
    1. 1-1. 商品を手に取れない代わりに写真で情報提供
    2. 1-2. スマホ利用により写真の重要性がさらに増している
    3. 1-3. 画像によるSEO対策
  2. 2. ECサイトの写真撮影前に準備しておくこと
    1. 2-1. 伝えたいことを明確にする
    2. 2-2. 必要な道具を揃える
  3. 3. ECサイトの写真の撮り方とポイント
    1. 3-1. イメージ写真とディテール写真
    2. 3-2. 光の調整
    3. 3-3. 目的に応じた構図・アングル
  4. 4. 写真の撮影・掲載の注意点
    1. 4-1. 実際の商品との乖離がないようにする
    2. 4-2. 商品画像の著作権を守る
    3. 4-3. 撮影対象のスタッフに明確に了解を取る
    4. 4-4. 写真サイズやファイルの種類などの基準を満たす
  5. 5. 撮影を外注する場合のポイント
    1. 5-1. 撮影してほしい写真を明確にする
    2. 5-2. ECサイトの実績がある会社を選ぶ
    3. 5-3. モデルなどの起用は写真の使用範囲を確認する
  6. 6. 写真を想定すると制作会社への依頼もスムーズ

ECサイトにおける写真の重要性

ECサイトにおいて、商品に関する写真は、次のように重要な役割を果たします。これらの点から、適切な写真を配置することは、売上にも貢献するといえます。

商品を手に取れない代わりに写真で情報提供

ユニクロ写真


画像引用:ユニクロ|リネンブレンド カフタンワンピース(半袖・丈短め・109~119㎝) (WOMEN)

ECサイトの大きな弱点は、商品を実際に手に取って確認できないことです。それを補うのが写真です。商品のサイズ感や重量感、色味、質感、細部の構造など、数字や文章だけでは表現しきれないところを伝える写真があると、顧客の不安を取り除くことができます。

上画像は、ユニクロのECサイト(公式アプリ)に掲載されている写真です。商品をモデルが着用したところを前・横・後ろから撮影した写真や、商品単体写真、各部位のアップの写真など、一商品に対して17枚の写真が用意されています。

また、贈答品などは、商品そのものだけでなく、のし紙に包まれた写真やラッピングされた写真などもあると、ユーザーの目的に商品が対応しているのかどうかリアルに伝わります。

商品について顧客が知りたいと考えていることに適切に対応する写真を用意することで、ECサイトに対する信頼にもつながります。たとえば、アパレル商材では、以下のような写真を用意すると良いでしょう。

・商品をさまざまな角度から撮影した写真
・襟元、袖口、裾、ボタンなど商品の細部をアップで撮影した写真
・モデル着用写真
・素材をアップにした写真
・他のアイテムとのセットアップ写真

スマホ利用により写真の重要性がさらに増している

北欧、暮らしの道具店

画像引用:北欧、暮らしの道具店

経産省発表「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、BtoC-ECサイトの市場規模のうち、スマートフォン経由の市場規模が半分を占めています。スマホ経由の市場規模は年々拡大しています。ECサイトによってはユーザーの大半がスマホ利用ということも珍しくないはずです。

スマホ利用の増加に伴い、ECサイトにおける写真の重要性がさらに増しています。小さな画面をスクロールして閲覧するスマホでは、テキストだけではユーザーの目に留まりにくく、写真でユーザーの興味関心を惹くことが重要です。

たとえば、上画像はECサイト「北欧、暮らしの道具店」トップページをスマホで閲覧したものです。商品紹介や読み物のページへの誘導において、テキストのページタイトルに加え、各ページの内容に応じた写真が掲載され、写真クリックでもページに飛ぶようになっています。

また、小さな画面で長文を読むのは労力を要します。そこで、テキストの表現を代替できる部分には写真を活用することで、商品について理解してもらいやすくなります。

ECサイトのコンテンツ制作はPCで行うことが多いですが、スマホでの見え方も忘れずに確認しましょう。PCでは違和感がない写真も、スマホで見ると商品の細部が伝わらない場合や、写真に掲載した文字が小さすぎる場合があります。あるいは、スマホで閲覧するには写真のサイズが大きすぎるという場合もあります。

画像によるSEO対策

画像によるSEO対策

画像引用:Google 画像検索に関する SEO のおすすめの方法 | Google 検索セントラル | ドキュメント

ページの内容に合った画像が適切な位置に配置されていることは、SEOにおいて有利に働きます。合わせて、画像の「altタグ」(※)に適切な内容のテキストを設定することも、SEO対策として有効です。

altタグとは、何らかの理由で画像が表示されないときに代わりに表示されるテキストを設定するタグ。上画像を例にすると、赤枠で囲んだ「puppy」や「Dalmatian puppy playing fetch」が、画像が表示されないときに代わりに表示されるテキストです。日本語でも設定できます。

altタグに設定したテキストは、SEOにも影響します。altタグの設定方法は、ECサイトを構築するシステムごとに定められているので、実際に設定する際は、各システムの管理画面やヘルプなどを確認してください。

Google

Googleなどの検索エンジンの検索結果画面では、上画像のように、ページのタイトルや説明と合わせて、そのページに設定されている画像が表示されることがあります。このとき、ユーザーの興味関心に合致した画像が表示されることで、ページを訪れてもらえる可能性が上がります。

画像検索

さらに、Googleでは、検索結果画面に「画像検索」という項目があります。上画像の赤枠で示した箇所のように、検索結果としてこの画像検索が表示されることも増えています。このことから、適切な画像を設定することで、ECサイトへの流入を増やせる可能性があります。

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ECサイトの写真撮影前に準備しておくこと

ECサイトに掲載する写真を撮影する場合、撮影前に以下のような準備を行いましょう。準備が不十分なままなんとなく撮影を行うと、写真を撮影したもののECサイトに掲載するには適していない、必要な写真がもれているといったことが起こりがちです。

伝えたいことを明確にする

シファッション通販SHOPLIST

画像引用:シファッション通販SHOPLIST|

撮影したい商品と写真をリストアップした上で、それぞれの写真で何を伝えたいのかを明確にしましょう。その写真でどのような商品の魅力を伝えたいかを考えます。

映える写真やデザイン性の高い写真が良い写真というわけではありません。商品の機能性や使い心地、商品により実現できることなど、おしゃれなデザインよりも伝えるべきことがあります。また、イメージ写真とディテール写真、ECサイトにおいて写真が配置される箇所などによって、伝えるべきことは異なります。

たとえば、上画像は、ストレッチ性を売りにしたレギンスパンツの写真です。ひとつの商品に対して複数の画像が用意されており、写真とテキストを組み合わせて、ストレッチ性がよく伝わる作りになっているのが分かります。

このように、商品の一番の魅力を伝えることを意識して、写真ごとに伝えたいことを明確化しましょう。そのなかで、当初の予定に対して、不要な写真や新たに必要な写真、変更が必要な写真などが出てくるかもしれません。

必要な道具を揃える

折り畳み式 簡易スタジオ

画像引用:PULUZ 撮影ボックス 30cm 折り畳み式 簡易スタジオ【Amazon.co.jp】

撮影したい写真が明確になったら、そのために必要な道具を揃えます。カメラは、高機能なカメラよりも、自分が扱えるカメラであることが重要です。最近はデジカメやスマホでも、ECサイトに掲載するのに十分な画質の写真を撮影できる機能があります。

カメラの他に、以下の道具も用意したほうが良いでしょう。

・三脚
・レフ版(または代わりになるもの)
・商品の背景となる紙

三脚は、ディテール写真を撮影するときに必要で、カメラを固定して手ぶれを防ぎます。使用するカメラを問題なく固定できるものなら、安く購入できるもので構いません。

レフ版は、イメージ写真を撮影するときに必要なことが多く、撮影対象への光の当たり加減を調整できます。レフ版が用意できない場合は、白い台紙など、光を反射して対象に当てられる大きさがある板状のもので代用可能です。

商品の背景となる紙は、ディテール写真の場合は白、イメージ写真の場合は撮影したいシーンに合わせて用意します。ディテール写真は白背景が基本です。

光の調整には、レフ版の他にも、照明や、窓からの光を調整する白いシーツやカーテンがあると便利です。明るさが足りない場合は照明を使い、逆に自然光が強すぎる場合は白いシーツやカーテンで光を和らげます。

サイズの小さい商品のディテール写真撮影では、上画像のような、照明と背景がセットの簡易撮影ボックスがあると撮影しやすくなります。イメージ写真の撮影では、さまざまな小物が必要になるので、不足のないようリストアップして準備しましょう。

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ECサイトの写真の撮り方とポイント

写真撮影にあたっては、以下のポイントをおさえることで、ECサイトにとって良い写真が撮影されやすくなります。

イメージ写真とディテール写真

ECサイトの商品に関係する写真は、イメージ写真とディテール写真に大別できます。ディテール写真は、商品そのものを説明する写真で、基本的にすべての商品に必要です。イメージ写真は、商品を使用するシーンやイメージの写真で、顧客を購入に向けて後押しする効果があります。競合と差別化したい商品、独自の商品、使っているところをイメージしにくい商品などは、イメージ写真に力を入れることをおすすめします。

イメージ写真

イメージ写真

▲イメージ写真の例

イメージ写真は、商品の使用シーンや使用イメージの写真です。たとえば、食品の場合、調理しているところや盛りつけの写真、食事をしている写真など。インテリアの場合、実際に部屋に配置した写真などです。

イメージ写真があることで、顧客がその商品を使っているところを想像しやすくなり、購入を後押しすることになります。また、イメージ写真は、ECサイトの独自性を出しやすい部分です。

ディテール写真

ディテール写真

▲ディテール写真の例

商品そのものを説明する写真です。基本は白背景。実店舗において、商品を手に取り詳細を確かめる行為を、ディテール写真が担っているといえます。また、ECモールでは、ディテール写真の登録は必須です。

正面から撮った写真だけでなく、背面や側面、細部の拡大写真など、商品の形状や性質に応じてさまざまな角度の写真を用意できると、商品について伝わりやすくなります。仕入れ商品は、仕入れ元にディテール写真を提供してもらえることもあるので、確認してみましょう。

光の調整

写真撮影においては、光の調整が非常に重要です。基本は自然光で、午前中の白い光が撮影しやすいのでおすすめです。レフ版を使うことで、光の明暗を調整できます。光が強すぎる場合は、白いカーテンやシーツを使うことで和らげることができます。屋内の場合、基本的に照明は使わず、窓際で撮影します。

サイズの小さい商品のディテール写真は、照明と背景がセットになった簡易撮影セットを使うことで、時間に影響されず、撮影しやすくなります。また、撮影者が白系の服装だと光が反射しやすいため、黒系の服装のほうが撮影しやすいです。

商品使用シーンの演出

イメージ写真

▲イメージ写真の例

イメージ写真を撮影する場合、商品の使用イメージが伝わる演出が重要です。必要に応じて、小物や人物を活用しましょう。効率的に撮影ができるよう、あらかじめ撮影パターンを想定しておき、そのために必要な小物や人物を手配しておきます。

たとえば、上画像のように、白いお皿のイメージ写真として、和菓子を盛っている写真が想定できます。背景や和菓子によって、春らしさを演出できています。

ガラスや金属などの反射する素材は、映り込みに注意しましょう。特に、撮影者の影が入り込まないように注意が必要です。

目的に応じた構図・アングル

写真撮影では、写真の目的に応じた構図・アングルで撮影することが重要です。なぜなら、構図・アングルによって、写真を見る人に与える印象が異なるからです。

写真撮影の基本の構図

写真撮影の構図とは、画面における商品の配置です。基本は次の3つです。

日の丸構図

もっともシンプルな構図は、写真の中心に商品を配置する「日の丸構図」です。商品がよく目立ち、3つの構図のなかでもっとも簡単に撮影できます。商品の全体を映すディテール写真は、基本的に日の丸構図で撮影されます。

イメージ写真を撮影する場合、「三分割構図」や「対角線構図」も活用します。

三分割構図は、画面を縦3×横3に分割して、線が交わるポイントに商品を配置します。バランスが良く見え、写真に安定感が生まれます。

対角線構図は、画面の対角線上に商品を配置します。写真が立体的に見え、写真に動きや広がりが生まれます。

写真撮影の基本のアングル

写真撮影のアングルとは、写真を撮影する角度です。基本は次の3つです。

写真撮影の基本のアングル

もっともシンプルなアングルは「水平アングル」です。商品に対して水平に、自然な目線で撮影します。商品のサイズ感を表現しやすいアングルです。

商品よりも高い位置から見下ろす角度での撮影が「ハイアングル」です。商品の全体像を表現しやすいアングルです。

商品よりも低い位置から見上げる角度での撮影が「ローアングル」です。商品が迫ってくるような写真となり、商品を大きく魅力を強調しやすいアングルです。

この他に、商品の柄やポイント、細部の構造などを伝えたい場合は、アップで撮影します。

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写真の撮影・掲載の注意点

写真の撮影・掲載の注意点

実際の商品との乖離がないようにする

魅力的な写真を撮ることは売れるために重要です。しかし、届いた商品と写真に大きく乖離があると、お客様はガッカリしてリピートにはつながらないでしょう。良い口コミも生まれないどころか、否定的な口コミにつながることもあります。

商品と写真に乖離が生まれる主な原因は、撮影の際の光の調整や、写真の加工編集です。明るさや色合いが実際の商品と大きく異ならないよう注意しましょう。

また、サイズ感も写真では伝わりにくい部分です。サイズをテキストで記載することはもちろん、サイズ感が伝わりやすい写真も掲載することをおすすめします。たとえば、インテリアであれば実際に部屋に配置した写真、アパレルであれば実際に人が着用した写真など。小さな商品では、コインやライターなど一般的にサイズ感がよく知られているものとの比較写真も、サイズ感が伝わりやすくなるでしょう。

特に、パッケージ写真のみの掲載だと、実際の商品と顧客がイメージしている商品に乖離が起きやすくなります。そのため、商品の細部の写真やイメージ写真なども掲載することが重要です。

商品画像の著作権を守る

独自に撮影した、オリジナリティのある画像には著作権が認められます。しかし、競合が多い商品やカテゴリでは、自社の写真を無断使用されるケースもあり、無断使用を防止する対策を取ることをおすすめします。

具体的な対策としては、無断使用禁止の旨をサイトの規約などに記載しておき、可能な範囲で写真に透かしでロゴを挿入します。これにより、万が一無断使用があった場合に発見しやすく、発見した場合に無断使用を止めるよう要求しやすくなります。

また、当然のことですが、他社サイトの写真を無断転載することは止めましょう。どうしても使いたい写真がある場合は、許可を取りましょう。

撮影対象のスタッフに明確に了解を取る

イメージ写真に人物を入れる場合や、商品を身に着けたディテール写真を撮影したい場合、スタッフを起用するケースも珍しくありません。

ただし、ECサイトの写真は、長く掲載されたままになることも多いため、起用されているスタッフが退職した場合にどうするかという問題が起こることがあります。万が一のトラブル防止のため、基本的にはスタッフが取り下げてほしい場合は取り下げられる条件で、退職時の扱いを明文化して双方が理解した上で撮影を行うことをおすすめします。

写真サイズやファイルの種類などの基準を満たす

ECサイトのシステムによって、掲載できる写真のサイズやファイル形式など条件が定められています。写真を用意するにあたり、必ず確認しましょう。特にECモールの場合、商品画像におけるテキスト要素の割合の制限など、細かな条件があるので注意が必要です。

Amazonの商品画像要件

Amazon.co.jpの商品画像の要件のうち、特に押さえておきたい点は以下の通り。詳細は「amazon seller central」にて「商品画像の要件」をご確認ください。

・画像の85%以上を商品が占める必要がある
・商品詳細ページでズーム機能を使用する場合、長辺1600ピクセル以上推奨
-ズームできるファイルの最小サイズは1000ピクセル
-サイトでの最小サイズは500ピクセル
・画像は長辺10,000ピクセル以内
・JPEG、TIFF、PNG、GIFのいずれかのファイル形式(JPEG推奨)
・キッズ・ベビー服は平置き写真を使用

また、商品詳細ページの最初の画像となる「メイン画像」については、さらに細かい条件があります。特に注意が必要な点を以下に紹介します。詳細は「amazon seller central」にて「商品画像の要件」をご確認ください。

・背景は純粋な白
-RGBカラー値が(255, 255, 255)
・実際の商品を表示する、付属品・小道具は表示しない
・商品の上部・背景にテキスト、ロゴなどグラフィック配置がある画像は不可
・複数アングルから見た画像は不可
・販売する商品全体が映っている必要がある
・パッケージを外した商品を表示する
・座っている、膝をついている、もたれている、横たわる人間のモデルは不可
-補助技術(車いす、義肢など)を用いたさまざまな物理的な動きの表現は奨励
・セット品のアパレル商材は商品の平置き(モデルが着用していない)写真
・アパレル商材はマネキンの一部を映さない
・レディース・メンズ服は商品を人間のモデルに着用させる
・シューズは片方の靴を左向きに45度の角度で表示

楽天の商品画像登録ガイドライン

楽天の商品画像登録ガイドラインは、出店者のみが利用できる「店舗運営Navi」にて確認できます。要点は以下の3点です。

・商品画像内に配置するテキスト要素の占有率は約20%以下を推奨
・枠線なしの商品画像を推奨
・商品画像の背景が、幾何学模様やデジタルパターンではないものを推奨

なお、テキスト要素とは、ロゴや商品情報、商品以外の写真やイラスト、透かし文字や画像クレジットなどです。

関連記事楽天ECサイトの作り方を解説!初心者でも簡単に出来るツールも紹介

Yahoo!ショッピングの画像仕様

Yahoo!ショッピングの商品画像の仕様は以下の通り。詳細は「ストアクリエイターPro」にて「画像管理の概要」をご確認ください。

・ファイル形式:GIFもしくはJPEG形式
・ファイル容量:2メガバイト以下
・画像サイズ:縦1,200ピクセル×横1,200ピクセル以内

また、Yahoo!ショッピングと同じくヤフー株式会社が運営するPayPayモールでは、商品画像内に配置するテキスト要素の占有率が20%以下と定められています。

独自ECサイトはシステムの画像容量などの確認

独自ECサイトの場合、サイト構築に仕様しているシステムごとに、画像サイズの制限や対応しているファイルの種類などが定められています。ECモールほど細かな条件はないものの、必ず確認しておきましょう。

参考までに、ECサイト構築によく利用されるシステムについて以下に紹介します。詳細は各システムの公式サイトや管理画面などでご確認ください。

【Shopify】

Shopify

・ファイル形式:PNG、JPEG、GIFの順で推奨
・画像サイズ:最大4,472 x 4,472ピクセル、または20メガピクセルまで
-正方形の商品画像の場合、2048 x 2048ピクセルのサイズが最適

関連記事:Shopifyとは?導入すべき人、機能、料金、評判、成功事例を紹介!

【BASE】

・商品画像のサイズは1,280 × 1,280ピクセル推奨
・ファイルサイズは1枚あたり10メガバイト以下

関連記事:BASEのおすすめショップ事例11選!食品・アパレル ・雑貨の成功例

【MakeShop】

MakeShop

・商品画像は800 × 800ピクセル推奨

関連記事:MakeShopとは?初心者向けに料金・事例・おすすめの人を徹底解説!

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撮影を外注する場合のポイント

ECサイトの写真について、以下のような場合は撮影の外注もおすすめです。

・撮影のための時間やスタッフが足りない
・プロの手による写真をまとまめて撮りたい
・紙媒体への転用も考えているため品質の高い写真を撮りたい

その際におさえておきたいポイントを次にまとめています。

撮影してほしい写真を明確にする

撮影会社を選定する前に、撮影を依頼したい写真を明確にしましょう。それにより、料金が変動します。

まずは、どの商品の写真が必要なのかリストアップします。そして、各商品に対して、ディテール写真とイメージ写真がそれぞれどの程度必要なのかを整理します。

イメージ写真が必要な場合は、どんなシーンなのか具体的なイメージを加えます。使いたい小道具があれば、合わせてリストアップします。

また、参考にしている写真があれば、一緒に伝えましょう。写真撮影を行いたい商品は決まっているものの、必要な写真が明確化せずアドバイスがほしいという場合は、その点も伝えるようにしましょう。

ECサイトの実績がある会社を選ぶ

ECサイトに掲載する写真撮影の外注は、ECサイトの実績がある会社に依頼することをおすすめします。なぜなら、ECサイトに必要な写真は、映える写真やデザイン性の高い写真ではなく、商品の魅力が伝わる写真だからです。ECサイトにその写真を掲載したときにどのように見えるか想定して撮影を行うことも大切です。

こういったECサイト独自の点をおさえるためにも、実績のある撮影会社のほうが安心です。ECサイトの制作会社のなかには、写真撮影も一緒に依頼できる会社もあります。

モデルなどの起用は写真の使用範囲を確認する

撮影会社のなかには、モデルの起用も依頼できる会社があります。プロのモデルを起用する場合、写真使用の場所や期間などの条件を契約時に定めます。この点が曖昧になっていると、後でトラブルになるリスクがあります。その写真を使おうと思っている箇所に問題なく使えるように、条件を明確に確認しましょう。

商品写真も使用範囲に注意

カメラマンによっては写真の使用範囲を厳しく限定している場合があります。ECサイトのみ使用可能で、広告やSNSでは使ってはいけないなど、契約書に盛り込まれている場合があります。違反すると違約金を請求される場合もあるので注意してください。

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写真を想定すると制作会社への依頼もスムーズ

ECサイトにおける情報発信やSEOのために、写真は非常に重要です。ECサイト立ち上げやリニューアルにあたっては、必要な写真を明確にして準備しましょう。

ECサイトに掲載する商品の写真は、大きく分けると「イメージ写真」と「ディテール写真」が必要です。イメージ写真は、商品の使用シーンをイメージさせるもの、ディテール写真は商品そのものを説明する写真です。

写真撮影では、デザイン性の高い写真ではなく、商品の魅力を伝えられる写真を撮影することが大切です。それを踏まえて、撮影計画を立て、撮影に必要な道具を準備しましょう。

本記事で紹介したポイントをおさえることで、ECサイトの写真撮影は自社でも対応可能です。一方、人手が足りない、時間があまりない、クオリティの高い写真を撮影したい場合などは、撮影会社に外注するのも良いでしょう。撮影まで対応してくれるECサイト制作会社もあります。

写真撮影を外注する場合も、本記事で解説したポイントをおさえ、どういった写真が必要なのかをまとめておくと、依頼がスムーズです。必要な写真を想定しておくことで、ECサイト構築が効率化されます。

ECサイトの立ち上げやリニューアルにあたり、自社に合った制作会社を見つけたいという場合、お気軽にご相談ください。

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Q. ECサイトで写真撮影する際に準備しておくことは?

「伝えたいことを明確にしておく」「カメラや三脚、レフ板など必要な道具を用意する」ことが挙げられます。

Q. ECサイトで写真撮影を外注する際の注意点は?

ECサイトで写真撮影を外注する際の注意点として「撮影してほしい写真を明確にする」「ECサイトの実績がある会社を選ぶ」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。