ホームページ制作の納品物とは?各納品方法や納品されないものも解説【2024年最新版】

ホームページ制作の納品物とは?各納品方法や納品されないものも解説!

「ホームページという形のないものの制作を外注した場合、なにを持って納品完了となるのか?」などホームページの経験がないまま企業・店舗のWeb担当を任された方なら、以下のような疑問を感じているはず。

・ホームページ制作の納品物とは?どんなものが納品される?
・ホームページの納品方法は?WordPressの場合は?
・納品物に含まれない成果物もある?著作権の関係?

そこで本記事では、ホームページ制作の納品物とはなにか?形のないホームページはどのように納品されるのか?納品方法や納品されるもの、制作されても納品されないもの、それぞれをわかりやすく解説していきます。

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目次
  1. 1. ホームページ制作の納品物
    1. 1-1. ホームページのデータ一式とドキュメント
  2. 2. ホームページデータ納品方法:静的ホームページの場合
    1. 2-1. FTPツールを使った納品(制作会社がサーバにアップロード)
    2. 2-2. ファイル納品(依頼側がサーバにアップロード)
  3. 3. ホームページデータ納品方法:WordPressの場合
    1. 3-1. 注意!納品前にマイグレーションする必要あり
    2. 3-2. WordPressの納品手順
  4. 4. ホームページ制作の納品物に含まれないもの
    1. 4-1. 写真・イラストなどのRawデータ
    2. 4-2. マーケティング調査資料など
  5. 5. ホームページ制作 納品物まとめ

ホームページ制作の納品物

ホームページ制作は、おおまかに「企画・要件定義」>「Webデザイン」>「コーディング・実装」>「テスト」>「納品・公開」という流れで作業が進められます。納品されるまでの各作業ステップではさまざまな成果物が制作されますが、すべてが納品物として納品されるわけではありません。実際にホームページ制作の納品物となるのは以下の2点です。

ホームページのデータ一式とドキュメント

それぞれの詳細は下記の通りです。

  • ホームページのデータ一式:HTMLファイル、プログラムデータ、画像データなど
  • ドキュメント:操作マニュアル(必要な場合)

近年では、WordPressに代表されるCMS(コンテンツマネジメントシステム)を活用してホームページ制作することも多いため、納品物としてコンテンツ更新の手順をまとめた操作マニュアルが作成される場合もあります。こうしたマニュアル類が不要なのであれば、ホームページ制作の納品物はホームページのデータ一式のみとなります。

それでは、形のないホームページデータはどのように納品されるのか。静的ホームページの場合、動的ホームページの代表であるWordPressの場合に分け、簡単に解説していきましょう。

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ホームページデータ納品方法:静的ホームページの場合

静的ホームページとは、誰がいつ見ても内容が変化しないホームページのこと。ホームページを構成する「HTMLファイル」「CSS(スタイルシート)」「JavaScriptファイル」「画像データ」をサーバに格納し、ホームページの住所となるドメイン(当サイトでいえば、https://web-kanji.com/ のこと)を設定することで、Webブラウザからアクセスする仕組みです。

HTMLとは「HyperText Markup Language」の略で、ブラウザで文字を表示させるための言語です。タイトル(<h1></h1>)や本文(<p></p>)をタグで囲むことで、ブラウザで表示した際に文章が構造化されます。

HTMLだけでも文章の構造はわかりますが、フォントサイズや色が指定されていないため、シンプルではあるものの読みやすいとはいえません。これを読みやすくするため、文章にスタイルを適用するのが「CSS(カスケーディングスタイルシート)」です。

CSS(カスケーディングスタイルシート)

画像引用:Microsoft

JavaScriptを活用することによって、ホームページにリッチな表現を追加したり、ユーザーのアクションに応じて異なるコンテンツを表示できます。HTML、CSS、JavaScriptを組み合わせることで、ホームページが装飾されるだけではなく、表現や挙動に動きをつけることができます。静的ホームページの場合、制作会社と依頼側のどちらがサーバにデータをアップロードするかによって納品方法が異なります。

ホームページに必須のサーバ・ドメインの詳細は、下記記事をご参照ください。
関連記事:ホームページ制作に必須のサーバー・ドメインとは?関係性や種類も解説

FTPツールを使った納品(制作会社がサーバにアップロード)

ホームページ制作会社がFTPツールを使い、データ一式をサーバにアップロードする納品方法です。制作したホームページはすぐに公開できる状態で納品されるため、依頼側にとっては手間のかからない方法だといえるでしょう。

アップロード先のサーバ、ホームページのドメインは依頼側で用意することが基本です。ただし、サーバの確保・ドメインの取得を代行してくれるホームページ制作会社も少なくありません。
ホームページデータ一式をサーバにアップロード(ファイル転送)するのに使われる通信プロトコルが「FTP(File Transfer Protocol)」。そのクライアントソフトとなるのがFTPツールです。

FTP(File Transfer Protocol)

FTPツールを使えば、ホームページのディレクトリ(階層)構造を確認しながら、安全かつ簡単にデータをアップロード可能。必要なファイルをダウンロードして編集、再アップロードすることも可能です。FTPツールには、無料で使えるものから有料のものまで、多数が存在していますが、macOS / Windows両対応の「FileZilla」「Cyberduck」などがおすすめです。

ファイル納品(依頼側がサーバにアップロード)

依頼側がサーバにアップロードすることを前提に、ホームページデータ一式をファイル納品する方法です。具体的には、HTMLファイルを含むデータ一式を一つのフォルダにまとめ、Zip圧縮したうえでファイル共有するやり方が一般的。Dropboxなどのオンラインストレージ、Gigaファイル便などのファイル転送サービスが利用される場合が多いようです。

自社内にITチームを持つ企業・店舗などで採用される納品方法ですが、近年では先述のFTP納品が主流になっています。ただし、修正が必要になった際に、再度zipファイルにて再送する手間が生じることに注意しましょう。

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ホームページデータ納品方法:WordPressの場合

ホームページデータが「完成済みのファイル一式」の静的ホームページと異なり、WordPressをはじめとした動的ホームページの納品方法はやや複雑です。これは、動的ホームページがHTMLファイルを生成するための「プログラム」「データベース」を必要とするから。単純にデータ一式をサーバにアップロードするだけでは動的ホームページは動作できないのです。

それでは、動的ホームページのデータはどのような方法で納品されるのか。本記事では、近年のホームページ制作で利用されることの多い「WordPress」を例にした納品方法を紹介していきます。

注意!納品前にマイグレーションする必要あり

マイグレーション(Migration)とは、移転・移動などの意味を持つ英単語。一般的には、異なる種類のコンピュータやストレージ間でデータ転送するプロセス「データマイグレーション」を意味します。ローカル環境で開発されたWordPressプログラムは、そのままサーバにアップロードしても動作しません。そのため、本番環境のサーバにあらかじめWordPressをインストールし、必要なデータのみ「マイグレーション」しなければなりません。WordPressであれば、簡単にデータマイグレーションできるプラグインを利用可能。代表的なプラグインとしては「All-in-One WP Migration」が挙げられます。

All-in-One WP Migration

WordPressの納品手順

まずは、ホームページを公開する予定のサーバにWordPressをインストールし、ドメインをサーバに紐付けて本番環境を構築します。大手レンタルサーバであれば、数クリックでWordPressをインストールでき、自社で本番環境を構築することも可能です。しかし、難しい場合は制作会社に代行してもらうことも可能です。本番環境を構築してからの納品手順は以下の通りです。

1.ローカル環境で開発されたWordPressにAll-in-One WP Migrationをインストール
2.All-in-One Migrationを使って必要なデータ(テーマ・プラグイン含む)をエクスポート
3.本番環境でのWordPressにAll-in-One WP Migrationをインストール
4.All-in-One Migrationを使ってエクスポートしたデータをインポート

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ホームページ制作の納品物に含まれないもの

ここまでで、ホームページ制作を外注した際の納品物、およびホームページ本体の納品方法を解説してきましたが、制作されても納品されないのはなにか?気になっている方も多いでしょう。以下から簡単に解説していきます。

写真・イラストなどのRawデータ

ホームページで公開する写真 / ロゴなどのイラストは、圧縮された「jpgファイル / pngファイル」としてデータ納品されます。ただし、そのもととなる「Rawデータ(PhotoshopやIllustatorなどで作成された生データ)」は原則として納品物の対象となりません

写真はカメラマンがそれを撮影した時点で、イラストはイラストレーターがそれを完成させた時点で、それぞれに著作権が自動的に付与されるからです。

「それならなぜ圧縮ファイルだけは納品されるのか」と不思議に感じる方も多いでしょう。写真・イラストの圧縮ファイルがホームページの納品物となるのは、著作者が「そのホームページで著作物を使用することを許可」しているからです。ただし、使用を許可しているからといって、著作者が著作権を放棄しているわけではないことに注意が必要。著作物のRawデータが納品物ではないのはこのためであり、納品された圧縮ファイルもホームページで公開する以外の用途(二次使用)には使えません。

写真やイラストをホームページ以外の用途に使いたい、そのためRawデータを納品してほしい場合は、制作会社・著作者との交渉が必要。追加費用を支払うことで著作権を買い取りできる(Rawデータを納品してもらえる)場合もあります。

また、同様の理由で「素材として購入した写真・イラストの元データ」も納品されないことも覚えておきましょう。購入した写真・イラストの利用権は「購入した個人・法人」のみに与えられるからです。

マーケティング調査資料など

ホームページ制作の企画フェーズでは、方向性を提案するための市場調査、競合となる他社ホームページの調査などが実施される場合があります。しかし、この過程で作成された調査資料などは納品物に含まれません

別途、マーケティング調査を依頼したのであれば、結果としての調査報告資料を受け取ることは可能です。ただし、あくまでも「よりよいホームページを提案するための事前調査」の結果は、ホームページ制作会社側の機密資料となるためです。

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ホームページ制作 納品物まとめ

本記事では、ホームページ制作の納品物とはなにか?形のないホームページはどのように納品されるのか?納品方法や納品されるもの、制作されても納品されないもの、それぞれをわかりやすく解説してきました。

ホームページ制作を外注した場合の写真・イラストのRawデータは、原則として納品物に含まれません。二次利用を検討していたのに使えない、といったトラブルを回避するためにも、事前にホームページ制作会社と入念な打ち合わせを重ねておくことが重要です。

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コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。

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Q. ホームページ制作における「納品物」とは何ですか?

「ホームページのデータ一式(HTMLファイル、プログラムデータ、画像データ)」「ドキュメント(操作マニュアル)」などを指します。