内部リンクとは?SEOへの影響や効果的な設置方法を解説【2024年最新版】

内部リンクとは?SEOへの影響や効果的な設置方法を解説

・内部リンクとは?対策は必要?
・内部リンクのSEOへの影響は?
・効果的な内部リンクの張り方や見直し方法は?

本記事では自社のサイトを検索上位にしたい方へ、内部リンクの意味や対策方法を、ブログ歴4年以上・SEOライター歴2年以上の著者が解説します。最後まで読んで内部リンクの見直しを行えば、サイトの順位やアクセス数アップにつながるはずです。

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目次
  1. 1. 内部リンクとは?外部リンクとの違い
    1. 1-1. 内部リンクはサイト内で自社のページ同士をつなげるリンク
    2. 1-2. 内部リンクの設置箇所(種類)
    3. 1-3. 内部リンクと外部リンクの違い
  2. 2. 内部リンクのSEOへの影響・効果
    1. 2-1. 検索エンジンがサイトの構造や中身を理解しやすくなる
    2. 2-2. ユーザーが知りたい情報を見つけやすくなる
  3. 3. 内部リンクを効果的に設置する際のコツ
    1. 3-1. アンカーテキストではリンク先の内容が分かるようにする
    2. 3-2. バナーリンクではalt属性を設定する
    3. 3-3. 重要なページに内部リンクを集める
  4. 4. Google Search Consoleで内部リンクを確認する方法
    1. 4-1. Google Search Consoleとは?
    2. 4-2. 内部リンクの確認方法
  5. 5. 【まとめ】内部リンク対策を実施しよう

内部リンクとは?外部リンクとの違い

まずは内部リンクについて正しく理解しましょう。混同しやすい「外部リンクとの違い」も含めて紹介します。

内部リンクはサイト内で自社のページ同士をつなげるリンク

内部リンクとは

内部リンクとは、Webサイト内で自社のページ同士をつなげるリンクのことです。上の画像のように本文中に記載されたサイト内の他ページへのテキストリンクや、サイドに設置されたバナーリンクなどが該当します。

このように内部リンクで関連性の高いページ同士をつなげることで、サイトの訪問者はページ間を移動しやすくなり、関連ページに辿り着きやすくなります。その結果、サイトの滞在時間が伸びたり、ページビュー数が増えたりなどのメリットがあります。内部リンクのSEOへの影響については後述します。

内部リンクの設置箇所(種類)

さらに具体的にイメージしていただくために、内部リンクの設置箇所を6つ紹介します。

・コンテンツ内に入れるリンク
・サイドバー
・グローバルメニュー
・フッター
・サイトマップ
・パンくずリスト

コンテンツ内に入れるリンク

コンテンツ内に入れるリンク

コンテンツ内に関連性の高いページへのリンクを張る例です。たとえば上の画像はSEOの外部対策の記事の中で「被リンク」について説明している箇所で、本文の説明は「被リンクとは何か」にとどまっています。

「被リンクとは何かは分かった。でもどんな効果があってどう対策すればいいの?」と疑問に思ったユーザーに、被リンクについての詳細ページを案内しています。

サイドバー

サイドバー

サイドバー(コンテンツ内のサイド部分)に関連するページを張るのもよくある例のひとつ。上の画像のようにテキストリンクだけでなく、バナーやボタンでリンクを設置することもあります。

リンクの張り方によってもクリック率は変わるため、さまざまな張り方をテストしてみることも大切です。

グローバルメニュー

グローバルメニュー

グローバルメニューとは、ホームページの各ページに共通して設置されるサイト内の案内メニューのこと。コンテンツ内の主要なページへのリンクをまとめて、ユーザーが欲しい目的の情報へ辿り着くためのサポートをします。その結果、ユーザーは迷うことなく見たいページへたどりつけます。

グローバルメニューの設計ポイントやデザイン例を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連記事タイプ別!グローバルメニューのデザイン15選。本当に参考になるものだけ厳選

フッター

フッター

フッターはページの最下部の部分を指し、サイト内のリンクを張るのもひとつの例です。フッター部分は重要ページへの案内やお問い合わせなどのコンバージョンへのリンク、ナビゲーションとしてメニューを掲載するなど目的によってさまざまな役割を持ちます。

フッターの役割やデザイン例を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連記事フッターデザインの参考事例11選と注意点を現役デザイナーが解説!【2022年最新版】

サイトマップ

サイトマップ

本記事で紹介するサイトマップとは、ホームページの情報を分かりやすく伝えるために存在するユーザー向けのページのこと。なお、「サイトマップ」という用語は以下を指すこともあります。

  • 検索エンジンがホームページ内のURLを集めるためのxmlサイトマップ
  • ホームページの内容と構成を整理するためにまとめられた構成図

上の画像はWeb幹事のサイトマップページで、ホームページ内の各コンテンツへのリンクがまとめられています。「このホームページにはどのようなコンテンツがあるのか」を一覧で見せて、ユーザーが各ページへスムーズに移動できるようにします。

サイトマップの作成のコツやデザイン例を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連記事見やすくて使いやすいサイトマップページのデザイン例をご紹介

パンくずリスト

パンくずリスト

パンくずリストとは、今ユーザーがどの位置にいるか「サイトの現在地」を表すもの。Web幹事でいえば、下の赤枠がパンくずリストです。

パンくずリスト

パンくずリストがあることで、ユーザーはどのページを読んでいるかを理解でき、関連ページに移動することもできます。また、パンくずリストはSEOにおいても重要な要素。Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」で公式に推奨されています。

内部リンクと外部リンクの違い

内部リンクと外部リンクの違い

SEO対策について調べる中で「外部リンク」という言葉を目にしたことがある方も多いかもしれません。内部リンクと混同されやすいのが外部リンクです。

自社のページ同士をつなげる内部リンクに対して、外部リンクは外部のサイトに対して使われるリンクのこと。上の画像はGoogle Search Consoleというツールのヘルプページにリンクを飛ばしている外部リンクの例です。このように、引用元のリンクを示したり、たとえばツールの外部リンクを張ったりしてユーザーの利便性を高めます

なお、外部リンクには発リンクと被リンクのふたつがあります。

  • 発リンク:自社のサイトに外部のサイトのリンクを張ること
  • 被リンク:外部のWebサイトに自社のWebサイトのリンクを張ってもらうこと

特に被リンクはSEO対策にもなりますので、内部リンクと合わせてチェックしておくことをおすすめします。被リンクの詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連記事被リンクとは?SEOへの効果、増やす方法まで初心者向けに解説

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内部リンクのSEOへの影響・効果

内部リンクはSEOへどのような影響をもたらすのでしょうか。

実は、Googleは内部リンクの効果を直接的に明言はしておらず、必ずしも内部リンクによって検索順位が上昇するわけではありません。ただし、これから説明する理由から内部リンクの施策をすることはおすすめです。

検索エンジンがサイトの構造や中身を理解しやすくなる

リンクからリンクを移動

検索エンジン上ではクローラーという情報を探すロボットが、上の図のようにリンクからリンクへとサイト内を巡回しています。

クローラーはインターネット上を巡回しながら新しく公開されたページを検出します。そして、検出済みのページから、リンクを辿って他のページへと巡回していきます。このようにクローラーがページを検出してインデックス(※検索エンジンにページが登録されること)することで、ページが検索結果に表示されるようになります。

このとき、内部リンクが設置されていなければ、クローラーが遠回りすることになり、サイト内を巡回しきるのに時間がかかります。内部リンクを設置しておくことで、クローラーがサイトの構造や中身を理解しやすくなります

クローラーは常に検索エンジン上を巡回しているため、時間が経てばいつかは検索結果に表示されるようになりますが、少しでも早く検索結果に表示されたいなら、内部リンクを設置しておくのがおすすめです。

関連記事クローラビリティとは?検索エンジンにサイトコンテンツを正しく&素早く認識させる対策

ユーザーが知りたい情報を見つけやすくなる

内部リンクを最適化することで、ユーザーが知りたい情報を見つけやすくなります

たとえばSEOの内部対策について調べていたら「外部対策」もあると知り、外部対策の情報も知りたいと思った場合。
内部リンクで記事が示してあればすぐに外部対策についても知ることができます。

逆に内部リンクが設置されていないサイトでは、ユーザーが情報を探すのに迷ってしまい、すぐにサイトを閉じてしまうことがあります。内部リンクを設置しておくことで、そうした機会損失を少なくし、関連度が高い記事が読まれやすくなります。結果的に、サイトの回遊率が上がり、滞在時間が長くなることにつながるのです。

なお、Googleは「Googleが掲げる10の事実」の中で「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」とも掲げており、ユーザーの満足度を上げてくれる情報を優遇します。

つまり、内部リンクでユーザーの利便性を上げることは、間接的にSEO評価を高めることにつながる可能性があります。

【事例】Web幹事の内部リンク施策 3年前、Googleのコアアップデート(検索順位の定期的な見直し)があったときに、Web幹事の記事の検索順位が大幅に下がったことがありました。その際、全記事の内部リンクを見直したことで順位が回復した事例があります。内部リンクを張ったから必ず効果があるわけではありませんが、先述の説明通り、内部リンク施策はおすすめです。

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内部リンクを効果的に設置する際のコツ

せっかく内部リンクを張っても、設置の方法が間違っていると思うような結果が得られないことも。内部リンクを効果的に設置する3つのコツをお伝えします。

・アンカーテキストではリンク先の内容が分かるようにする
・バナーリンクではalt属性を設定する
・重要なページに内部リンクを集める

アンカーテキストではリンク先の内容が分かるようにする

アンカーテキスト

アンカーテキストとは、『SEOの内部対策ガイドと15のチェックリスト』のように、テキストにリンクを設定したものを指します。テキストによってクローラーに情報を伝えられるため、URLだけのリンクや画像リンクよりもSEOに良いと考えられています。

アンカーテキストのポイントは「リンク先の内容を分かりやすく記載する」ことです。そのため、「詳細はこちら」のような漠然とした言葉を使うのはやめましょう。また、不自然にキーワードを詰め込むこともおすすめしません。

アンカーテキストのNG例

クローラーが認識しやすいよう、リンク先の内容が分かりやすいテキストにするのがポイントです。

バナーリンクではalt属性を設定する

バナーリンクではalt属性を設定する

バナーリンク(画像にリンクを設定したもの)で重要な要素が、altタグ(代替テキスト)を適切に使うことです。altタグとは画像を説明するテキストのことで、上の画像の赤字「SEO対策の種類」がaltにあたります。Googleはaltタグを参考に画像が何を表しているのか理解します

altタグの設定はHTMLで<img src=”画像URL” alt=”画像の内容” />のコードを入力します。

上の画像の例では、altタグに「SEO対策の種類」と画像の内容を記入しています。このように画像が何を説明しているか分かるレベルで記載するようにしてください。

Web幹事

また、万が一画像が表示されない場合でも、上のように代わりにテキストが表示されるため、ユーザーの理解を助けます。alt属性はユーザービリティの向上につながる点でもSEOに重要なのです。

なお、altタグのほかにもSEO対策における画像のポイントは以下の4つがあります。詳しくは関連記事を参照してください。

  • オリジナルの画像を使用する
  • テキストと関連する場所に配置する
  • 画像の内容に関連するファイル名にする
  • 標準の画像形式を使用する

関連記事【入門版】SEO対策における画像やaltタグの使い方を1から丁寧に解説します!

重要なページに内部リンクを集める

重要なページに内部リンクを集める

Webサイトには「リンクジュース」という概念があります。リンクジュースとは、被リンクによってリンク先ページに渡されるSEOパワーのようなもの。

リンクジュースを集めることでPageRank(Googleが順位決定の際に利用している指標)を高めることができます。そして、ここからはGoogleが明言しているわけではないですが、内部リンクはPageRankに影響を与える可能性があります。

  1. 外部サイトから被リンクを獲得する
  2. 内部リンクによりリンクジュースを別ページへ引き渡す
  3. PageRankが上がる

繰り返しになりますが、内部リンクによるPageRankへの影響は公式には発表されていません。しかし、上記の仕組みを考えると重要なページに内部リンクを集めておくことをおすすめします。

【注意】張りすぎは悪影響も ここまで読んで「内部リンクをたくさん張ろう」と思った方は要注意。内部リンクの張りすぎはSEOに悪影響を及ぼすことがあります。実際にGoogleは「ウェブマスター向けガイドライン」でリンクについて「1 ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。」と述べています。つまり、やみくもに多く張ればいいわけではなく、ユーザーの利便性を考えて適切な量を張ることが大切です。

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Google Search Consoleで内部リンクを確認する方法

本記事を読む中で「自サイトの内部リンクは今どのように設置されているんだろう?」と気になった方もいるかと思います。そんな方向けにGoogle Search Consoleで内部リンクを確認する方法をお伝えします。

Google Search Consoleとは?

Google Search Console(サーチコンソール)

Google Search Console(以下:サーチコンソール)とは、Webサイトの表示回数やクリック数、クエリ(検索キーワード)などを見える化する無料ツールです。SEO対策の結果を検証するために必要不可欠なツールのため、まだ登録していない方は登録しておくことをおすすめします。

サーチコンソールの登録・設定方法と使い方は以下の記事で詳しく説明しています。

関連記事【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方【スタートアップガイド】

内部リンクの確認方法

サーチコンソールでは内部リンクを確認することができます。手順を紹介しますので、ぜひ確認してみてください。

1.サーチコンソールを開いて「リンク」メニューをクリック

Google Search Console

2.「内部リンク」に表示されたページリンクから調べたいリンクをクリック

Google Search Console

3.選択したページへリンクしているページが一覧で表示される

Google Search Console

内部リンクが張られていないページがあれば他のページからのリンクを追加したり、不適切な内部リンクがあれば削除したりと、内部リンクの見直しに使うのに便利です。

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【まとめ】内部リンク対策を実施しよう

内部リンクのSEO対策をして自社のサイトを検索上位にしたい方へ、内部リンクの意味や対策方法を紹介しました。

  • 内部リンクとは「Webサイト内で自社のページ同士をつなげるリンク」のこと
  • ユーザーやクローラーの利便性を高める観点から内部リンク施策はおすすめ
  • 内部リンクを効果的に設置するコツを押さえておこう

今回紹介したようにSEO対策は「内部リンク」ひとつ取っても奥が深く、適切なSEO対策には知識やスキルが必要になります。「自社(自分)で行うには難しそう」「確実に結果を出したい」と感じた方は、外注を検討するのもありです。おすすめのSEO対策会社は以下で紹介しています。

関連記事全国のおすすめSEO会社16社を比較!依頼してはいけないSEO会社も紹介

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コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

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Q. 内部リンクとは何ですか?

内部リンクとは、Webサイト内で自社のWebページ同士を繋げるリンクのことです。サイト内の他ページへのテキストリンクや、Webページの画面横に設置されたバナーリンクなどが該当します。

Q. 内部リンクのメリットは?

内部リンクのメリットは「検索エンジンがサイトの構造や中身を理解しやすくなる」「ユーザーが知りたい情報を見つけやすくなる」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。