2024年度幹事アワード(Web制作部門)の「COMPANY OF THE YEAR」を受賞した株式会社Roseau Pensant(ロゾパンサン)のアカウント・プランニング事業部部長・兼 経営管理部部長の近﨑様にトロフィーの授与とインタビューをさせていただきました。
幹事AWARDとは
Web幹事・動画幹事・システム幹事にご登録いただいている合計14,949企業(2024年9月時点)の内、「ご成約数」「顧客満足度」など独自指標による厳正なる審査を通過した幹事パートナー企業様を「優良企業」として表彰しております。
株式会社Roseau Pensant(ロゾパンサン)のこれまでの活動
――この度は幹事アワードのCOMPANY OF THE YEARの受賞おめでとうございます。最初にロゾパンサン様について、会社の概要やこれまでの活動について教えていただけますか?
Roseau Pensant(ロゾパンサン)というのはフランス語で「考える葦(あし)」という意味で、“深く考え積極的に行動すること”を大事にする価値観のもと代表がつけた社名です。2024年で12期目を迎えており、メンバーも100名前後にまで成長しました。現在では、大阪にも拠点を構えています。
弊社はWeb制作事業を1つの軸としていますが、もともとはコンサルティング領域からスタートした会社です。その中で、クライアントのブランド立ち上げに関わらせていただく機会が多く、事業計画の立案といった上流工程からサポートさせていただく中で、「より結果を出すにはどうすれば良いか」「事業により大きなインパクトを与えるにはどうすれば良いか」を考えた結果、支援領域を広げる必要性を感じ、Web制作領域への本格的な参入を決めました。
さらに、3年ほど前に営業部隊を立ち上げたことで、より多くのクライアントの支援に取り組む機会が増えました。現在では、Web幹事さんとの協業を通じて弊社の強みであるマーケティングの知見を活かし、ものづくりを幅広い領域で支援しています。
――Web制作だけでなく、広告運用やSNS運用などのサービスも展開もしているそうですね。
Webサイトはただ単に制作して終わりではなく、当然集客が重要です。そのため、弊社では広告運用部門やSNS運用部門などを内製化し、戦略立案からサイト制作、集客までをワンストップで提供できる体制を整えています。特に、Web幹事さんからご紹介いただいたクライアントには、サイト制作を軸にしつつ、CI・VI設計といった上流工程からSEO対策・広告運用・SNS運用までご提案するケースが多くあります。
例えば、最初は「サイトをリニューアルしたい」というようなご相談から始まったクライアント様でも、詳細にニーズを深堀りしていくと「実は売り上げを上げたいんだよね」や「ブランディングを強化したいんだよね」のような本質的な課題をご共有いただくことがあります。そうした場合、弊社のワンストップソリューションが評価され、予算を拡大させていただくケースも数多くあります。
お客様から評価いただいているポイント
――お客様から高い評価をいただいているのはどのような点が大きいとお考えですか?
初回商談を経て提案を行う2段階のタッチポイントが一般的ですが、弊社の場合はこれに加えてディスカッションペーパーをお持ちして、ブレストする場を設けているケースもあります。この場でクライアントと共に、本質的な課題はどこにあるのかを議論し、クライアントのフェーズに応じて優先順位を決定しています。
例えば「フェーズ1ではここまで」「フェーズ2ではさらにここまで」というように要件を段階的に広げながら、状況に合わせて問題解決にアプローチしていくスタイルが、多くのクライアントからご好評をいただいています。
――ブレストをはじめ丁寧にヒアリングをしていただけるというところが、お客様からの信頼の獲得につながっているんですね。
他には、業界の理解も徹底的にやりますね。たとえば、クライアントがファンドビジネスを展開していた場合、社内にいるファンドに詳しいメンバーの知見を活用しながら、クライアントの課題解決に貢献していました。知見がない領域についても、IR情報や業界誌、ニュースなどを徹底的にリサーチし、事業モデルやサプライチェーンの全体像を把握した上で商談に臨んでいます。
――Web幹事からご紹介したクライアントのNさんが「業界のことを分かってくれていて、それが決め手でした」とおっしゃってました。お客様としても御社は心強い味方になりますね。
Webサイト制作には数百万円かかるので、「投資した価値があった」と思ってもらえるような価値あるサイトを制作することを目指しています。その実現には、課題の特定、売上を上げるための成果設定、成果を実現するための方法論の提示が欠かせません。そのために、業界や企業についての深い理解が不可欠だと考え、日々業界研究には注力しています。
――そこまで徹底してやっていくと、お客様も気づいていない深いニーズを掘り出せる機会も多くなって、お客様に喜んでいただける機会も増えそうですね。
そうですね。ちなみに弊社のクライアントは大きく分けて2つのタイプがいらっしゃると思っています。一つ目は、経営層など事業全体を俯瞰する立場の方々で、上流工程からの提案が響きやすいケースです。「事業全体をどう成長させるか」という視点で、フェーズごとに課題を段階的に解決していく提案が評価されています。
二つ目は、目の前のWebサイトをリニューアルしたいと考えているクライアントです。このような場合も、背景を深掘りしてクライアントの本質的なニーズを理解した上で、最適な提案を行うことで信頼を得ています。
幹事アワードを受賞した感想
――実際にアワードを受賞された率直なご感想はいかがですか?
大変光栄です。3年前に営業部隊を立ち上げ、最初は上手くいかずに試行錯誤を重ねてきました。そのような中で、制作会社が全体で約1万5千社ある中でアワードを受賞できたことは、私たち営業部隊にとって大きな節目と捉えています。また、Web幹事さんの成長に微力ながら貢献できた証でもあり、とても嬉しく思っています。
――ちなみに、そんなWeb幹事からの紹介の品質にはご満足いただけていますか?
Webサイト制作に対する理解を事前にクライアントに作っていただけている点が非常にありがたいです。サイト制作の工程や費用、必要な要件などについて、事前にご共有いただけることで、しっかりと要件を固めた上で提案に進めることができています。また、Webサイトが創出する価値に関する情報をクライアントに伝えていただいているおかげで、深い提案を行った際にその価値を実感していただけることが多いです。
一方で、Web制作には専門用語や抽象的な概念が多く、言い方を変えれば、情報の非対称性(※)が一部でビジネスとして機能している部分もあると感じています。これは業界にとって健全とは言えず、私たちはクライアントにわかりやすい言葉で説明を行い、正しい意思決定をサポートすることを常に心がけています。情報の非対称性による誤解や非効率を排除し、本質的な課題解決を目指したいという想いが根底にあります。
そういう意味では、情報を「通訳」していただけるWeb幹事さんの存在は非常に大きく、私たちにとっても大変心強い存在です。
(※)情報の非対称性とは
ある事柄において当事者間での情報格差が大きくなること。たとえば業界でブラックボックス化されている内容は消費者はわからないので取引で不利になってしまう。
株式会社Roseau Pensant(ロゾパンサン)の今後の意気込み
――最後に今後の意気込みをお願いいたします。
これからも、クライアントの価値を的確に汲み取り、それを基に価値の設計を行い、クライアントの価値最大化に努めてまいります。
また、先ほどお話したように、業界に存在する情報の非対称性をはじめとする「負」や「不」の部分を正していくことが必要だと考えています。そのためには、「本質的な課題を解決したい」という想いを何よりも大切にし、提供する支援の質を向上させることが不可欠です。
私たちは提案力や制作力をさらに高めるとともに、新しいテクノロジーにも積極的に対応し、クライアントと共に“問題解決の伴走者”として寄り添いながら、価値を提供し続けていきたいと考えています。
――ありがとうございました。
写真右:株式会社Roseau Pensant(ロゾパンサン)近﨑様
写真左:弊社代表岩田