- 更新日 2024.02.29
- カテゴリー オウンドメディア
今注目のオウンドメディアマーケティングとは?メリット・デメリットや事例まで詳しく説明します【2024年最新版】
オウンドメディアを活用したマーケティング施策が、近年注目を浴びています。
「オウンドメディアマーケティング」という単語をお聞きになったことのある担当者の方も多いのではないでしょうか?
しかし、オウンドメディアの特性を理解し、マーケティング手法としてしっかり実践できている企業は、まだまだ少ないと感じています。
事実、下記のような疑問をお持ちではないでしょうか?
- 何のためにオウンドメディアマーケティングを行うのか
- オウンドメディアマーケティングの始め方がわからない
- そもそもオウンドメディアマーケティングは有効であるのか
ここでは、オウンドメディアマーケティングを専門にしている私が、以上のような悩みを解消するために、オウンドメディアマーケティングとはなにか、メリット、デメリットにはどんなことがあるのかご紹介します。
そもそもオウンドメディアマーケティングとは?
「オウンドメディアマーケティング」とは、オウンドメディアを活用したマーケティング手法。
オウンドメディアは企業が持っているブログのようなもので、このサイト(ブログ)を用いて記事を作成し、売上の増加に繋げます。
オウンドメディアを単なるコーポレートサイトと思われている方もいらっしゃいます。
実際にはWebサイトやブログ等による自社の会員サイト、自社所有のメディア等を指しています。
オウンドメディアを運営している企業は、認知度向上や販売促進、売上向上など様々な目的を持っています。
まずは自社が何のためにオウンドメディアを制作するのか?
という目的をしっかりと認識して、その目的を達成するためにマーケティングをしていくことが重要になってきます。
今オウンドメディアマーケティングが重要な理由
今、オウンドメディアマーケティングが重要とされています。
オウンドメディアマーケティングが重要とされている理由は、企業の資産となること、WEB広告の限界がきていることなどがあげられます。
企業の資産になる
オウンドメディアで優れた情報を発信することで顧客のニーズを満たすことができれば、企業価値の向上にも繋がります。
また、運用を継続することで記事やデータが蓄積され、企業の「資産」となっていきます。
ある年賀状制作サイトでは、WEBから注文される顧客の注文時期を分析。
一番需要のある時期にメディア上で送料無料特典をつけたり、クーポンを配布やメルマガを打ったりしました。
適切な時期に様々な施策を打ち出すことで、注文数を伸ばすことに成功しました。
このように毎年データを蓄積することで
「この数年間で年賀はがきの注文時期が遅くなっている傾向にあるため、今年は広告予算の投下タイミングを少しずらして配分しよう」
と、オウンドメディアだけに留まらず、他の施策にも有効活用することができます。
WEB広告の限界
もう1つオウンドメディアマーケティングが重要視されている要因として、WEB広告(ペイドメディア等)の限界、成果が頭打ちになっていることが挙げられます。
WEB広告は確かに即効性があり、獲得の刈り取りという点では有力視され、WEBマーケティングの主流でもありました。
但し、今日は広告の数があまりにも増えたため、広告に対するネガティブなイメージを持つユーザーが増えてきたことも事実です。
また、WEB広告だけでは裾野の拡大が難しい、と頭を悩ませている企業も数多くいます。
そこで、広告ではない自社のサイトを活発化させ、且つSEO対策にもなるオウンドメディアマーケティングが重要視されてきたのです。
オウンドメディアマーケティングのメリット
オウンドメディアマーケティングを用いると、どのような効果・メリットを得ることができるのでしょうか?
ここでは、オウンドメディアマーケティングの長所を、大きく4つに分けてご紹介します。
発信内容をコントロールできる
自社で発信する内容やコンテンツをコントロールできるので、各企業や商品のイメージ・世界観にあったオウンドメディアを作っていくことができます。
そのため、コンバージョン(成果)への繋がりやすさに重点を置いて制作していくことが可能。
どのようなコンテンツがコンバージョンに至っているのかを分析して、次のコンテンツ選定に活かしていくことが、オウンドメディアの成長へ繋がっていきます。
広告費の削減
一度オウンドメディアを立ち上げてしまえば、広告費をかけずに情報を発信することができます。
成果を上げているオウンドメディアでは、キャンペーン告知や新商品の発表なども広告費をかけずに打ち出すことができています。
もちろん、オウンドメディアを維持するのにはある程度の人件費はかかりますが、それでも成功した時の費用対効果は抜群です。
資産になる
オウンドメディアはオンライン上に記事が残り続けるので、資産になります。
残り続けたとしても誰からもアクセスされなければ効果はありませんが、SEO対策をして検索上位を取れれば、安定的なアクセスが見込めます。
現在はGoogleなどのアルゴリズムが進化してきていることもあり、本当にユーザーにとって必要な情報であるか否かがSEOの観点ではとても重要になってきています。
そのため、ユーザーにとって価値のある記事を作成できる編集体制が重要です。
最初は大変ですが、その分うまくいったときの喜びは格別ですし、オウンドメディアマーケティングが他社との差別化要因になります。
顧客データを蓄積し分析できる
顧客データ(個人情報、アクション履歴など)を蓄積することによって、顧客分析やロイヤリティ、LTV向上のためにデータを活用することができます。
LTVとは
LTVとは、Life Time Valueの略。日本語に訳すと「顧客生涯価値」となります。
顧客が、自社のサービスを生涯でどのくらい購入したかを示したものです。
顧客を特定の分類に振り分け、施策やキャンペーンを最適化していくことも可能です。
また、既存顧客の購買行動を分析していくことで、既存顧客をフォローするための課題はもちろん、新規顧客獲得へ向けた新たな課題や施策を展開していくことにも繋がっていきます。
オウンドメディアマーケティングのデメリット
逆にオウンドメディアマーケティングを導入するにあたり、懸念・考慮すべき点はどのようなことでしょうか?
ここでは、オウンドメディアマーケティングの短所についてご紹介していきます。
オウンドメディアを育てるのには時間がかかる
良質なオウンドメディアにするためには、継続的にコンテンツを更新していく必要があります。
特にはじめのうちは、日々コツコツと作業を積み重ねていくことが重要になります。
そのため、成果の即効性を求める風潮がある企業では、社内での理解を予め得る必要があります。
オウンドメディアが軌道に乗り始めるためには、最低3ヶ月、長い場合には1年くらいを見たほうがいいでしょう。
社内で説得するにはオウンドメディアの成功事例の共有が効果的です。
下記記事に事例を集めていますのでぜひ参考にしてください!
関連記事:オウンドメディアの成功事例をお探しの方へ
自社で運用できる人がいない
オウンドメディアで一番の問題点となることが多いのが「人材不足」です。
社内で人材リソースを探そうとしてもても見つからない企業が多くあります。
そして、オウンドメディアで結果を残せる人材は多くありません。
その結果、オウンドメディアの運用を諦めているケースが多数あります。
社内で人材を確保できないときは、外部の業者に依頼することを検討しましょう。
- 戦略を立案するコンサルティング会社
- オウンドメディアを制作する制作会社
- オウンドメディアの記事を書く、記事制作会社
目的に応じて、自社に最適な業者を選ぶのがポイントです。
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継続すること自体が難しい
オウンドメディアはしっかりと戦略を立てて継続的に運用していくことが重要。
そのため、むしろ立ち上げてからが本番と言っても過言ではありません。
効果がで始めるまでに相応の時間を要するため、モチベーションの維持も大変です。
しかし、それは競合も同様。
継続の難しさをクリアすれば、大きな差別化要因になります。
社内をしっかり説得しモチベーションを管理することで、オウンドメディアをきちんと継続できる体制を作りましょう。
オウンドメディアマーケティングを始めるには?
オウンドメディアを始めるには、まず自社の現在の体制や必要な人材、取りかかるべき作業は何なのかをしっかりと洗い出す必要があります。
ここでは、オウンドメディアを始めるための体制の作り方をご紹介します。
外注する
社内に専任の担当者が確保できない場合、新たに採用するコストを考えると、外注してしまったほうがコストパフォーマンスが良いことが多いです。
オウンドメディアマーケティングのコンサルティング会社では、目標を達成するための戦略を立案するところからサポートしてくれます。
そのため、初心者である企業や自社で運営していたが上手くいっていない企業にとっては役に立つことが多くあります。
具体的には下記のような点です。
- KPIの設計
- ターゲットとなる顧客層やSEOを意識したコンテンツ作り
- オウンドメディアの制作
オウンドメディアの業者をお探しの方へ
オウンドメディアの制作会社に強い会社を集めた特集記事をご覧ください!
オウンドメディア制作で実績のある制作会社!プロが厳選してご紹介します。
社内で担当を作る
社内で人員を確保できる場合は、オウンドメディアマーケティング担当を作ってしまうこともひとつの方法です。
ただ、その際には先ほどであげたような問題に陥りやすいので、はじめは外注やフリーランスを利用して運営方法を学んでいくのが良いでしょう。
その中でも特にオススメなのが、「アドバイザー的な役割の人をつけること」です。
オウンドメディアマーケティングでうまくいっている企業の多くが、アドバイザー的な人を雇い、様々なアドバイスをもらっています。
独学でオウンドメディアマーケティングを攻略することは難しいので、担当を作るのであれば、アドバイザーをつけるのがオススメです。
オウンドメディア活用事例
ここでは、オウンドメディアを有効に活用している事例をいくつかご紹介します。
オウンドメディアの活用事例についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を御覧ください。
サイボウズ式
目的:サービス、企業の認知度アップ
サイボウズ式(https://cybozushiki.cybozu.co.jp)
運営会社:サイボウズ株式会社
ユーザーが共感し、且つ役立つ情報を継続的に発信することで、企業の認知度やイメージアップに繋がっています。
その結果、採用活動や売上にも貢献する効果的なメディアとなっています。
LISKUL
目的:インバウンドマーケティング
LISKUL(http://liskul.com/)
運営会社:ソウルドアウト株式会社
運用型広告の情報を発信しているメディアです。
専門的な情報を継続的に発信し信頼感を得ることで、新規顧客の問い合わせに繋げています。
まとめ
オウンドメディアマーケティングについて、事例を混じえながら紹介しました。
オウンドメディアマーケティングと聞くと、「難しそうだな…と」思われる方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、先述したように、オウンドメディアは、一度立ち上げれば企業の資産となる重要な役割を担っています。
オウンドメディアのメリットは、下記のような点です。
- 発信内容をコントロールできる
- 広告費が削減できる
- 資産になる
- 顧客データを蓄積し、分析できる
この機会に、オウンドメディアマーケティングに取り組んでみてはいかがでしょうか?
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Q. オウンドメディアマーケティングとは何ですか?
オウンドメディアマーケティングとは、集客できる記事を企業サイト内に作成し、売上の増加を図る施策のことです。企業によるブログ運営とも捉えられます。
Q. オウンドメディアマーケティングのメリットは?
オウンドメディアマーケティングのメリットは「企業の資産になる」「成功すれば広告費を抑えられる」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q. オウンドメディアマーケティングを始めるために必要なスキルはありますか?
オウンドメディアマーケティングを始めるには、コンテンツ作成やSEO対策の知識、分析能力などが必要になります。プロのアドバイスを受けながらスキルを磨くことも大切です。
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この記事を書いた人
能登谷 貴仁
専門分野: コンテンツマーケティング,オウンドメディア
新卒入社した企業でオウンドメディアを5カ月で8,000PVから20万PVに伸ばす。 アフィリエイターとして独立をして、立ち上げ5カ月で37万PV。 現在Webマーケティングのコンサルに従事。クライアントのニーズに合わせて、戦略立案から運用、仕組み化まで幅広く対応。
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