Shopify vs WooCommerce|料金・手数料・機能を徹底比較【2024年最新版】

Shopify vs WooCommerce | 料金・手数料・機能等徹底比較

「ECサイトを構築したいが、ShopifyとWordPressで迷っている」
「ShopifyとWooCommerce、それぞれの料金や特徴を押さえてから決めたい」
「WooCommerceを使っているけどShopifyも気になっている」

そもそもShopifyはECサイトを作るプラットフォーム(ハード)であり、WooCommerceはプラグイン(ソフト)。種類が違い、一概にどちちが優れているか比較しにくいジャンルです。

そこで本記事では、以下の2点について解説していきます。

・2サービスの価格や手数料、機能、拡張性などを比較
・ShopifyとWooCommerceを連携させる方法

最後まで読めば、どちらが自社のECサイトに合うか判断できます。またWooCommerceからShopifyへのデータ移行の方法も解説します。

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ECサイト比較に役立つ記事もご覧ください ECサイト構築にお悩みならこちら。ASPカート比較と選び方のポイントを解説
WordPressでECサイトを構築するべきか?メリット・デメリットを解説

目次
  1. 1. 【基本情報】Shopify、 WooCommerceとは
    1. 1-1. Shopifyがおすすめの人
    2. 1-2. WooCommerceがおすすめの人
  2. 2. Shopify vs WooCommerce比較
    1. 2-1. 価格
    2. 2-2. 手数料
    3. 2-3. デザイン性
    4. 2-4. 機能性(デフォルト)
    5. 2-5. 事業規模への対応
  3. 3. WooCommerceからShopifyへデータを移行する方法
  4. 4. 【要点まとめ】Shopify vs WooCommerce
    1. 4-1. ECサイト制作をプロに任せたい方へ

【基本情報】Shopify、 WooCommerceとは

ShopifyとWooCommerceを比較する前に、両者の基本情報とおすすめの人を見ていきましょう。

Shopifyがおすすめの人

shopify

画像出典:Shopify

Shopifyとはカナダの企業が運営するECプラットフォームです。2004年に創業されてから着実にユーザーを伸ばし、現在、ECサイトの構築サービスでは世界No.1のシェアを誇っています。多言語や多通貨への対応も充実しており、世界175ヵ国100万店舗以上で導入されています。

Shopifyがおすすめの人

・ECサイトを作るのが初めての方
・売上を出し、カスタマイズして規模を拡大していく方
・海外向けに販路を拡大したい方

Shopifyは、HTMLやCSSなどのコーディングスキルがなくても簡単にECサイトを開設できる仕様になっています。サイトデザインは、基本的にはプラットフォームに用意されているテンプレートを選ぶだけ。最初からサーバーも用意されているため、サイト構築の手間がほとんどかかりません。

さらに、「決済機能」や「お店のデザインテンプレート」も豊富なため、お店の規模が大きくなるにつれてECサイトをリニューアルすることにも向いています。

またShopifyは世界中の言語や通貨、決済方法にも対応しているため、海外展開したい方にもおすすめです。Shopifyについて詳しい説明は以下を参照してください。

関連記事:Shopify・BASE・STORESを徹底比較!料金・手数料・海外対応の表あり

WooCommerceがおすすめの人

WooCommerce

画像出典:WooCommerce

WooCommerceとは、ホームページ制作サービスである「WordPress」を使ってネットショップを構築できるプラグイン(追加機能)のこと。ShopifyはECサイトを作る土台ですが、WooCommerceはWordPress(土台)のソフトの1つです。

ソフトを導入することで、在庫管理やレビュー機能、セール販売の設定などによって、自分のWebサイトを「ネットショップ化」できます。誰でも無料で利用できるため、「低コストでネットショップを開設したい」というユーザーから人気を集めています。

WooCommerceがおすすめの人

・とにかく初期費用と固定費を抑えたい方
・すでにWordPressサイトを運営している方

WooCommerceは完全無料で使えます。またショッピングカートのプラグインとしては世界No.1のシェアを誇っているWooCommerce(2021年4月時点)。

すでにWordPressサイトを運営している企業であれば、別途サーバ・ドメインを用意する必要はありません。コスト面で非常に大きなメリットがあるほか、すでにWordPressサイトのセキュリティ対策が施されているなら、リスクマネジメントの面でも役立つでしょう。

後ほど紹介しますが、WooCommerceのデータをShopifyに移行するのは簡単です。なので、先にWooCommerceから試してからShopifyも検討する方法もあります。

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Shopify vs WooCommerce比較

ここから「ShopifyとWooCommerceの比較」を見ていきましょう。何度も言うようにShopifyは「プラットフォーム」、WooCommerceは「プラグイン」なので正確には比較できません。

それらを前提とした上で、価格や手数料、デザイン性、機能性など複数のカテゴリーに分けてShopifyとWooCommerceを比較していきます。

価格

まずはShopifyとWooCommerceの「価格」について見てみましょう。月額料金で見た場合、Shopifyは「有料」で、WooCommerceは「無料」です。それぞれ詳しく解説します。

Shopifyの価格

Shopifyの料金は29〜299ドル。プランごとの料金は以下の通りです。

  ベーシックプラン スタンダードプラン プレミアムプラン
月額料金 29USドル 79USドル 299USドル
日本の
オンラインクレジットカード手数料
3.4% 3.3% 3.25%
AMEX/海外の
オンラインクレジットカード手数料
3.9% 3.85% 3.8%

Shopifyペイメント以外の決済サービス

を使用する場合の追加料金

2.0% 1.0% 0.5%
スタッフアカウント数 2 5 15
商品登録可能数 無制限 無制限 無制限
24時間サポート
無料SSL証明書
カゴ落ち対策
ギフトカード ×
プロフェッショナルレポート ×
高度なレポートビルダー × ×
外部サービスの自動計算送料 × ×

ベーシック→プレミアムに近づくにつれてサービスの内容がグレードアップ。プランによってスタッフのアカウント数やレポート機能、決済サービスの手数料などが異なります。

WooCommerceの価格

冒頭でお伝えしたとおり、WooCommerceは無料で利用できます。

基本的に月額料金や初期費用はかかりませんが、ポイントカードシステムやセキュリティ、商品検索機能などを追加したい場合は別の有料プラグインを導入する必要があります。ECサイト全体のクオリティを上げようとした場合、Shopifyよりもコストがかかってしまう可能性があります。

手数料

ShopifyとWooCommerceはどちらも手数料がかかります。手数料は主に「決済手数料」と「振込手数料」の2つです。

Shopifyの手数料

決済手数料

・国内カード:3.25〜3.4%

・海外カード:3.8〜3.9%

※Shopifyペイメント以外の決済サービスを使用する場合、0.5〜2.0%の追加手数料が発生

振込手数料

無料

Shopifyの決済手数料は「クレジットカードの種類」と「Shopifyペイメントを利用しているかどうか」によって異なります。

Shopifyペイメントとは、文字どおりShopifyが提供する決済方法のこと。Shopifyペイメントに登録することでクレジットカード決済が行われ、手数料のレートが安くなる仕組みです。またShopifyペイメントに登録していれば、振込手数料は「0円」になります。

関連記事:Shopify Paymentは導入すべき?設定方法・その他の決済方法について解説

WooCommerceの手数料

WooCommerceの決済手数料は、各クレジットカード会社や銀行によって金額が変わります。

決済手数料

カード会社ごとの決済手数料が発生

振込手数料

各銀行の振込手数料が発生

WooCommerceはShopifyのように明確な手数料が定められていません。基本的には各クレジットカード会社や銀行によって決められた手数料に従うことになります。

デザイン性

続いて、ShopifyとWooCommerceのデザイン性について見ていきましょう。比較表は以下の通りです。

サービス名

テンプレート数

Shopify

100種類程度

WooCommerce

WooCommerce自体からは変更不可

WordPressのテーマから変更

Shopify

Shopify テーマ

Shopifyにはプラットフォーム内に多数のテンプレートが存在しています。

テンプレートは公式のもので100種類程度、非公式を合わせると1,000種類以上。その中から1つのテーマを選び、そこからレイアウトや配色を自由にカスタマイズします。

その際、複雑なプログラミングなどは必要ありません。基本的には「自分の好みのものを選ぶだけ」で設定できます。

WooCommerce

WooCommerceはECサイトに決済機能や在庫管理機能を追加するためのものであり、ECサイトのデザインの変更ができません。したがってデザインを変更するには、WooCommerceの母体である「WordPress」のテンプレートを変更する必要があります。

テンプレートは無料のものから有料のものまで多種多様です。HTMLやCSSなどコーディングの要らないテンプレートの方が使い勝手は良いでしょう。

機能性(デフォルト)

続いて、ShopifyとWooCommerceの標準機能について見ていきましょう。

Shopify

Shopifyには初期の状態から商品の管理・販売まで幅広い機能が備わっています。具体的には以下のような機能です。

・商品の注文や在庫管理
・多言語や多通貨への対応
・SNS連携による「販売チャネル」の追加
・ブログ作成機能
・そのほか拡張機能も充実

Shopifyでは、商品の受注内容や在庫状況、配送情報の確認ができます。多言語・多通貨にも対応しているため、販路を海外に拡げたい場合もスムーズです。

「SNS連携」ができるのもShopifyの特徴。FacebookやInstagramで商品の表示やタグ付けができるため、プロモーションもしやすいでしょう。

また「ブログ作成機能」も備わっており、Shopifyのプラットフォーム内で自社ショップの情報発信が可能です。ショップのブランディングやリピーター獲得にも役立ちます。

またShopifyには、プラットフォーム内に「Shopifyアプリ」と呼ばれる拡張機能もあります。たとえばマーケティング支援、請求書作成の効率化、カスタマーレビューの追加など多種多様な拡張アプリがあります。

アプリは無料のものから有料のものまでさまざま。売上をもっと伸ばしたい、あるいは業務効率を最適化したいという人はぜひ拡張機能も活用してみてください。

関連記事:Shopifyで導入すべきアプリ17選を目的別に紹介!

WooCommerce

続いてWooCommerceの標準機能について見ていきましょう。

・商品の在庫管理
・注文状況の確認
・SKUを無制限で作成できる
・レビューの有効/無効の設定
・商品ごとの送料指定

Shopifyと同じように、商品の在庫や注文状況の確認ができます。またWooCommerceでは、商品を分類する際の最小単位である「SKU」を無制限に作成可能です。

たとえばアパレルの場合、同じ商品でもカラーやサイズが十数種類になります。その際、1点ずつSKUを登録しなければなりません。WooCommerceにはSKUの登録制限がないため、カラーやサイズが豊富な商品の販売には便利です。

そのほか商品ごとのレビューの有効/無効設定や送料の指定もできます。一方で、決済方法の追加や配送方法の詳細設定などは「別のプラグイン」をインストールする必要があるので注意してください。プラグインは以下の記事で紹介しています。

関連記事:WordPressでECサイトを構築するべきか?メリット・デメリットを解説

事業規模への対応

ShopifyとWooCommerceは、どちらも小さいストアから大きいストアまで幅広い事業規模に対応しています。

Shopify

Shopifyには事業規模に合わせて「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つのプランを用意。それぞれ月額29ドル、79ドル、299ドルですが、サービス内容には以下のような違いがあります。

 

ベーシック

スタンダード

プレミアム

月額料金

29ドル

79ドル

299ドル

無料SSL証明

スタッフアカウント数

2

5

15

プロフェッショナルレポート

×

カスタムレポートビルダー

×

×


基本的な機能は同じですが、「スタッフアカウント数」「プロフェッショナルレポート」「カスタムレポートビルダー」に違いが出てきます。

プロフェッショナルレポートでは、Shopifyを利用している全期間のレポートを閲覧可能です。「リピーターの人数や属性」や「どこの国から購入されているのか」といった細かい顧客情報を把握できます。

プロフェッショナルレポートをさらにカスタマイズして作成できるのが「カスタムレポートビルダー」の機能です。ネット広告やその他の流入経路を細かく把握できるようになります。

個人経営の店舗やECサイトが初めての方であれば、まずはベーシックプランがオススメ。徐々に規模が大きくなるにつれて「スタンダード」や「プレミアム」に変更するのが良いでしょう。

WooCommerce

WooCommerceは自由にカスタマイズできるのが大きな魅力。拡張機能を活用することで事業規模に合わせたECサイトの構築が可能です。

たとえばターゲットを国内→海外へ広げる場合、通貨の切り替えをスムーズにできる機能を導入する。また顧客が増えて予約管理が追いつかない場合、予約を一括管理できる機能を導入する。あるいは「商品のセット販売」を促進する機能もあります。

このようにWooCommerceでは、事業規模に合わせて必要な機能を随時追加できます。ぜひ色々な機能を活用してみてください。

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WooCommerceからShopifyへデータを移行する方法

この記事を読まれている方の中には「WooCommerceからShopifyへ移行したい」という方もいるでしょう。WooCommerceで扱っていた「商品情報」や「顧客データ」をShopifyに移す方法は以下の通りです。

1.WooCommerceストアからデータをエクスポートする
2.データをShopifyにインポートする
3.インポートしたデータを確認し、情報を更新する

まずはWooCommerceの管理画面にある「ツール」から「エクスポート」をクリックし「すべてのコンテンツ」を選択します。そして「エクスポートファイルをダウンロードする」をクリックすることでエクスポート完了です。

続いてShopifyを開いてインポートを行いましょう。先に「Store Importer」のアプリをインストールしておきます。

store importer

画像出典:Store Importer

次にShopifyの管理画面の「アプリ管理」から「Store Importer」をクリックします。(画像赤枠)

store importer2

次にメニューから「WooCommerce」を選択。(画像赤枠)

store importer3

ファイルのアップロード画面で「ファイルを追加する」をクリックし、エクスポートしたファイルを選択すれば完了です。

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【要点まとめ】Shopify vs WooCommerce

本記事では、ShopifyとWooCommerceの比較について以下のポイントを中心にお伝えしました。

ショッピングカート機能として人気のあるShopifyとWooCommerce。Shopifyはプラットフォーム、WooCommerceはプラグインなので扱い方も異なります。

ShopifyはECサイトが初めての方にも使いやすいサービスです。売上が伸びてきたら事業規模に合わせてプランを変更することもできます。

WooCommerceからShopifyへの移行も可能です。もし「WooCommerceも使ってみたい」という方は一度利用してみて、そこから移行を考えてみても良いでしょう。ぜひ本記事の内容を、ご自身のECサイト構築にお役立てください。

ECサイト制作をプロに任せたい方へ

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コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

予算や要件が固まっていなくても大丈夫です。

もしホームページでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

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Q. WordPressとShopifyの違いは何ですか?

WordPressとShopifyの違いは「管理システム」にあります。WordPressがコンテンツ管理システムであるのに対して、ShopifyはEコマースウェブサイトビルダーである点が大きな違いです。 Shopifyはビジネスオーナー向けに構築されており、Eコマース機能が組み込まれています。