ウェブデザインの外注ガイド|外注先の候補・それぞれの特徴・費用感・注意点を解説【2024年最新版】

ウェブデザインの外注ガイド|外注先の候補・それぞれの特徴・費用感・注意点を解説!

情報デザインの要素を多分に含むウェブデザイン制作は、単なるグラフィックデザインにとどまらない知識・スキルが必要。デザインのリソースがない、しかしクオリティの高いウェブデザインを求めている企業・店舗担当者の方であれば、外注を検討するにあたって以下のようなことを知りたいはずです。

・ウェブデザインの外注先は?Web制作会社?ウェブデザイナー?
・それぞれの外注先の違いは?特徴やウェブデザイン費用の目安を知りたい
・ウェブデザインを外注する際に気を付けておくべきポイントは?

そこで本記事では、ウェブデザインの基礎知識を解説します。また、外注先の候補となるWeb制作会社 / ウェブデザイナーそれぞれの特徴や費用目安、選定の基準などを紹介!ウェブデザインの外注時に気を付けておきたいポイントも解説していきます。

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目次
  1. 1. ウェブデザインとWebサイト制作の関係
    1. 1-1. ウェブデザインはWebサイトの運営目的を体現するもの
    2. 1-2. ウェブデザインの領域はページデザインからデザインカンプ制作まで
  2. 2. ウェブデザインの外注先候補
    1. 2-1. 1. Web制作会社
    2. 2-2. 2. ウェブデザイナー
  3. 3. ウェブデザインの外注費用目安
    1. 3-1. Web制作会社の費用感は40~50万円程度
    2. 3-2. ウェブデザイナーの費用感はWeb施作会社の7~8割程度
  4. 4. ウェブデザインの外注で注意すべきポイント
    1. 4-1. 外注の範囲を明確にしておく
    2. 4-2. ウェブデザインに必要な素材を準備する
    3. 4-3. 修正回数を含む契約内容を確認する
  5. 5. ウェブデザイン外注まとめ

ウェブデザインとWebサイト制作の関係

まずは、ウェブデザインがWeb制作のなかでどのような役割をもち、ホームページにどのような影響をもたらすかを、理解する必要があります。理解することで、外注時にもウェブデザインの打ち合わせの際に、より専門的な打ち合わせができるようになります。

Web Design(ウェブデザイン)は、Webページの色・フォント・画像、構成要素のレイアウトなど、Webサイトの訪問ユーザーが目にするすべての視覚面をデザインすることです。単に色鮮やかにデザインすることのみが、ウェブデザインの目的ではありません。

ウェブデザインはWebサイトの運営目的を体現するもの

企業・店舗がWebサイトを通じて発信する情報を的確に届ける情報デザインの側面ユーザーが容易に情報にアクセスできる工業デザインの側面を持つのも、ウェブデザインの特徴・目的です。そのため、ウェブデザインがWebサイト制作と切っても切れない関係にあるのです。

それでは、Webサイト制作のなかで、ウェブデザインはどのように位置付けられているのか。Webサイト制作のおおまかな流れをおさらいしておきましょう。

Webサイト制作のおおまかな流れ

Webサイト制作のフェーズ

概要

企画・サイト設計

Webサイトの企画書をもとに必要な要件を定義し、

要件定義書、サイトマップ、ワイヤーフレームなどが作られる

ウェブデザイン

ワイヤーフレームをもとにデザインカンプが作られる

コーディング・実装

Webページのコーディング、Webサイトの機能を実装

テスト・チェック

要件定義書通りにWebサイトが正しく動作するか確認して検収

公開

完成したWebサイトを公開


ウェブデザインには、おおよそ2週間〜1ヶ月の所要期間がかかり、実働時間は1~2日ほどです。

Webサイト制作の流れの詳細は、下記記事をご参照ください。
関連記事:10分で分かるホームページ制作の流れ・期間(元Webディレクターが丁寧に解説)

ウェブデザインの領域はページデザインからデザインカンプ制作まで

デザインカンプ制作

デザインカンプとは、最終的なウェブデザインがどのように仕上がるのかが分かるように作成された「完成見本としてのグラフィック」のこと。デザインカンプを作ることで、依頼側と制作側のウェブデザインに関する認識のズレをすり合わせられるのです。

企画・サイト設計の成果物である「要件定義書」「ワイヤーフレーム」「サイトマップ」をもとに、Webサイトのトップページ・下層ページをデザインし、完成見本であるデザインカンプを制作するまでがウェブデザインの領域です。デザインカンプは2〜3種類が制作され、イメージに近いものをブラッシュアップしながらウェブデザインを完成させていく流れが一般的。レスポンシブデザインのデザインカンプが制作される場合もあります。Adobe Photoshopなどのデザインカンプ制作ツールを活用すると、効率よくより簡単にデザインカンプを作れます。

デザインカンプの詳細は、下記記事をご参照ください。
関連記事:デザインカンプとは?ウェブデザインでの役割や作り方・ツールを解説!

要件定義書 / ワイヤーフレーム / サイトマップのほかにも、ウェブデザインの制作には「コンテンツの中身」が必要です。具体的には、写真・画像、ロゴ・キャラクター、コピー・テキストなど。コンテンツが揃わない場合は、素材サイトでの購入、写真撮影、イラスト制作、コピーライティングなどの追加作業が必要になります。

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ウェブデザインの外注先候補

ウェブデザインの外注先候補

前章でウェブデザインの基本を踏まえたうえで、外注先の候補となる「Web制作会社」と「ウェブデザイナー」にどのような違いがあるのか。特徴や注意点をそれぞれ紹介していきましょう。

1. Web制作会社

主にWebサイト制作を請け負うIT企業のこと。HTML / CSS / JavaScriptで制作される静的なWebサイト制作のほか、ECサイトやWordPressを含む動的なWebサイト制作にも対応できる会社がほとんどです。

会社規模・事業内容にもよりますが、SEO、マーケティング、Web広告運用、コンサルティングなど、さまざまなサービスを提供できるのがWeb制作会社の特徴です。そのため、ウェブデザイナーはもちろん、Webディレクター、コーダー、マーケター、コンサルタントなど各分野のスペシャリストが在籍し、共同作業でプロジェクトを進めていく場合がほとんど。会社組織であるため、外注先としての信頼感も申し分ありません。

注意点

一方、営業や経理など、会社組織を維持していく必要のあるWeb制作会社は、外注費用がやや高めになる傾向があります。規模が大きく、都心部に拠点を構えている会社になるほど、この傾向は強くなるといえるでしょう。

逆に、規模の小さなWeb制作会社では、在籍するウェブデザイナーが少なく、得意とするウェブデザインの分野が限られてしまうことも。実績をよく見極め、イメージに近いウェブデザインを制作できる1社を選ぶことがポイントです。

Web戦略をトータルサポートしてほしい企業・店舗におすすめ

ウェブデザインだけでなく、コーディング・Webサイト制作を含む、Web戦略をトータルサポートしてほしい企業・店舗にピッタリです。新規にWebサイトを立ち上げるパターン以外に、Webサイトのリニューアルを機により効果的な戦略を練り直す際にも、Web制作会社のノウハウを活かせるでしょう。

外部の知見を取り入れたWeb戦略からブレイクダウンした、効果的なウェブデザイン制作が期待できます。

ウェブデザインに強いおすすめのWeb制作会社

外注先選定の参考までに、ウェブデザインにおすすめのWeb制作会社をいくつか紹介しておきます。

株式会社フォーデジット

株式会社フォーデジット

画像引用:株式会社フォーデジット

株式会社フォーデジットは、東京・大阪のほか、バンコク・ホーチミンにも拠点を置く、デザイン&テックカンパニーです。Webサイト制作、システム開発、デジタルマーケティングなど、デザインを軸にしたさまざまなサービスを提供しており、デジタルを活用したトータルな提案力に強みを持ちます。

NTTドコモ、資生堂、イオンなど大手企業との取引実績も多く、デザインアワードを受賞歴も豊富。関連会社に、クリエイター / エンジニアに特化したSES事業を展開する「コンテンツワン」があり、ニーズに応じた相談に応じてもらえるでしょう。

株式会社アマナ

株式会社アマナ

画像引用:株式会社アマナ

株式会社アマナは、東京都品川区の本社のほか、大阪・福岡にも拠点を持つデザイン&クリエイティブカンパニーです。ブランディング、プロモーションからイベントまで、企業価値を高めるためのサポートをデザイン面から強力に支援できるのが強み。Webサイト制作、アプリ開発、動画制作、写真撮影、エディトリアルデザインなどの幅広いサービスを提供しています。

ウェブデザイン / Webサイト制作だけでなく、ビジュアルデザインや販促ツールの作成など、トータルでのマーケティング展開を得意とし、ハーゲンダッツのマルチメディアプロモーションなどの実績も多数。3DCG素材やストックフォトサービスも提供しています。

2. ウェブデザイナー

Web制作会社でも、ウェブデザインを担当するのはウェブデザイナーです。つまり、会社組織に属さない、フリーランスのウェブデザイナーにウェブデザインを外注することも可能です。

「フリーランスに外注したウェブデザインのクオリティは確保できるのか」と不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、Web制作会社で経験を積んで独立したウェブデザイナーも多いため、きちんと人選すれば品質面が問題になることはありません。むしろ、会社組織の維持コストがかからないフリーランスウェブデザイナーの場合、期待を上回るコストパフォーマンスが得られる場合もあります。スキルの高い人材であれば、ウェブデザインに加え、コーディングも外注可能です。

注意点

一方、基本的に個人で活動するフリーランスウェブデザイナーは、ケガや病気で業務を遂行できなくなるリスクが付きまといます。外注先の信頼感という意味では、会社組織であるWeb制作会社には及びません。

また、経験豊富でスキルの高いウェブデザイナーが多い反面、実績を積むことを目的とした、スキルの高くないウェブデザイナーが少なからず存在するのも事実。ポートフォリオや人間性をしっかり確認して人選するのがポイントです。

ウェブデザインにこだわりたい・デザインコストを抑えたい企業・店舗におすすめ

ウェブデザインにこだわりたい、あるいはウェブデザインの外注費用を抑えたい企業・店舗にピッタリです。センスの異なるフリーランスウェブデザイナーが多数存在するため、イメージ重視かコスト重視か、どちらの観点で見ても選択肢を幅広く持てるメリットがあります。

フリーランスウェブデザイナーを探す方法は主に2つ

フリーランスウェブデザイナーへの外注を検討している方に向け、最適な人材を探すいくつかの方法を紹介しておきます。

クラウドソーシング

クラウドソーシング

画像引用:ランサーズ

アウトソーシング先を探す方法として近年活用が進んでいる、クラウドソーシングを利用してフリーランスウェブデザイナーを探す方法です。サービスに登録して案件公開し、条件に見合ったウェブデザイナーからの応募を待つ、あるいは登録されているウェブデザイナーか、条件に見合う人材に打診する方法が一般的。コンペ方式で作品を募れる場合もあります。

多数のウェブデザイナーが登録しているため、自社ニーズに合致した人材を探しやすいともいえます。ただし、案件公開や人材検索など、すべてを自社でコントロールする必要があり、人材の見極めを含め、最終的な人選も自社の責任で実行する必要があります。代表的なクラウドソーシングサービスとしては「ランサーズ」が挙げられるでしょう。

クリエイター・エージェント

クリエイター・エージェント

画像引用:クリエイター・エージェント

クリエイターに特化した人材エージェントを利用し、フリーランスウェブデザイナーを探す方法です。クラウドソーシングとは異なり、知識・スキル・実績など、自社が求めるウェブデザイナー像を伝えるだけで、条件に見合った人材を紹介してくれるのが特徴。第三者の視点で人材を紹介してくれるため、ミスマッチを避けやすいといえるかもしれません。

常駐のウェブデザイナーが欲しい、案件のみ業務委託したいなど、契約形態についても相談できる場合が多いといえるでしょう。クリエイター系の人材エージェントとしては、ITエンジニアの人材サービスも手がける「レバテッククリエイター」が代表例です。

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ウェブデザインの外注費用目安

ウェブデザインの外注費用目安

Web制作会社に外注した場合と、フリーランスウェブデザイナーに外注した場合では費用に違いがあるのか。

実際には、ウェブデザインの外注費用に相場といったものはないといってもいいでしょう。なぜなら、ウェブデザインにはひとつとして同じものがないうえ、ウェブデザイナーの経験やスキルに応じて外注費用は大きく変動するからです。どこまでの作業を依頼するのか、ウェブデザインの難易度によっても外注費用は変わります。

Web制作会社の費用感は40~50万円程度

とはいえ、ウェブデザインの費用目安がまったくわからないのでは、外注する側も躊躇してしまいます。そのため、一般的だと思われるホームページを想定したうえで、ウェブデザインの費用を公開し、見積もりのたたき台としているWeb制作会社も存在します。

ウェブデザインの項目

費用感

トップページ(PC)

50,000円〜130,000円

トップページ(レスポンシブ)

80,000円〜160,000円

下層ページ(PC)

20,000円〜50,000円

下層ページ(レスポンシブ)

30,000円〜70,000円

ランディングページ

80,000円〜250,000円

バナー

5,000円〜50,000円

あくまでも、一般的なWebサイトを想定した、ウェブデザインのみを外注した場合の費用感です。複数のデザイン案を求める場合は、さらに追加費用がかかると考えておいたほうがいいでしょう。

ウェブデザイナーの費用感はWeb施作会社の7~8割程度

フリーランスのウェブデザイナーの場合、ウェブデザイン外注費用はもっと曖昧です。これは、Web制作会社と比べても、フリーランスウェブデザイナーのスキル差が大きいことが要因として挙げられるでしょう。

フリーランスウェブデザイナーの多くは、時間単価を2,000円〜3,000円程度から設定し、依頼内容を確認してから見積もり金額を提示することが多いです。費用感は、同じクオリティの成果物を得るのであれば、Web施作会社よりも2〜3割程度は安くなると考えておけばいいかもしれません。

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ウェブデザインの外注で注意すべきポイント

ウェブデザインの外注で注意すべきポイント

外注先の候補や外注費用目安を知るのみならず、事前に外注時に注意すべきことを押さえておけば、トラブルなどを回避しやすくなります。

外注の範囲を明確にしておく

Webサイトの目的やコンセプトに応じ、適切なウェブデザインは異なります。ただ単にウェブデザインしてくれというだけでは、外注先のウェブデザイナーも困惑してしまうでしょう。

企画がしっかりできあがっていてウェブデザインのみを外注したいのか、ワイヤーフレームを作るところからウェブデザインを外注したいのか、コーディングや実装も含めてウェブデザインを外注したいのか。外注したい範囲を明確にしておくことが重要です。

ウェブデザインに必要な素材を準備する

ウェブデザインは、テキスト・画像・ロゴなど、Webページを構成する要素を的確にレイアウトしていくことが基本です。写真素材やアニメーション、ロゴなどを制作するためには追加の作業が必要、つまり追加の外注費用がかかります。もちろん、ウェブデザインの前提となるワイヤーフレームがなければ、その分の費用も必要であり、制作期間も長期化する可能性があるでしょう。

作業をスムーズに進めてもらうため、ウェブデザインの外注費用を最適化するためにも、自社で用意できる素材はすべて準備しておくことがポイントです。

修正回数を含む契約内容を確認する

デザイン案は複数用意してもらえるのか、修正は何回まで無償で対応できるのか、有償になる場合はいくらかかるのか。契約内容を確認したうえで、文書化しておくこともポイントです。

特に、口約束になりがちなフリーランスウェブデザイナーを起用する場合は注意が必要。契約自体は口約束でも成立しますが、文書として残っていなければトラブルの元になりかねません。

ここまで記事を読んで内容を理解できても、いざ外注するのに不安が残る方は、Web幹事が作成した『ホームページ制作依頼のための発注マニュアル』をダウンロードされることをおすすめします。無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
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ウェブデザイン外注まとめ

ウェブデザインの外注を検討しているが、どうすればいいかわからないという企業・店舗担当者の方に向け、本記事では、ウェブデザインの基礎知識や、外注先の候補となるWeb制作会社 / ウェブデザイナーそれぞれの特徴や費用目安、選定の基準などを解説するとともに、ウェブデザインの外注時に気を付けておきたいポイントも紹介してきました。

これまで、ウェブデザインといえばWeb制作会社へ依頼することが当たり前でしたが、クラウドソーシングやエージェントの登場で選択肢は大きく広がりました。Web制作会社、フリーランスウェブデザイナー、それぞれで異なる特徴を踏まえ、自社に最適な外注先を選定することが重要です。

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コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
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Q. Webデザインの外注費用はいくらですか?

Webデザインの外注費用は、Webページの種類によって変動します。TOPページは5~13万円程度、下層ページは1ページあたり2~7万円程度が相場です。

Q. ウェブサイトデザインの外注で注意すべきポイントは?

ウェブサイトデザインの外注で注意すべきポイントとして「外注作業の範囲を明確にしておく」「ウェブデザインに必要な素材を準備しておく」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。

Q. おすすめのWeb制作会社はありますか?

Web制作会社のおすすめとして「株式会社フォーデジット」「株式会社アマナ」が挙げられます。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。