ECプラットフォームとは?選び方、4つのサービスを徹底比較【2024年最新版】

ECプラットフォームとは?選び方、4つのサービスを徹底比較!

・ECサイトを作るのにどんなプラットフォームがある?
・数が多すぎて全部のサイトを調べている時間がない
・サイトを見てもECプラットフォームごとの違いがわかりにくい

近年のECサイトの需要増加とともに、ECプラットフォームの数も増え、上記の悩みが発生しています。本記事では、これからECサイトを作ろうと検討している方向けに、ECプラットフォーム4種類を比較します。

この記事でわかること ・ECプラットフォームの種類と特徴の違い
・ECプラットフォームごとの費用
・ECプラットフォーム4種類の比較

ECプラットフォームの選び方も解説しますので、初めてECサイトを作る方も安心です。

※どのECプラットフォームが自社に合うのか、記事を読むのではなくプロの意見を聞きたい方はWeb幹事にご相談ください。予算や業種、目標などをヒアリングしたうえで貴社に合うECプラットフォームを選定させていただきます。相談料も紹介料も一切かかりません。

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ECサイト比較に役立つ記事もご覧ください ECサイト制作にお悩みならこちら。ASPカートの比較表・選び方のポイント

目次
  1. 1. ECプラットフォームとは?
    1. 1-1. ECサイトを作るためのサービスやシステムのこと
    2. 1-2. ECプラットフォームは「モール型」と「自店舗EC」に分かれる
  2. 2. ECプラットフォームの選び方
    1. 2-1. ECモール:集客力を利用して一見さん向けに商品を売る
    2. 2-2. 自店舗EC:リピーターも見据えてECサイトを運営
  3. 3. 自店舗ECは主に3種類のECプラットフォームがある
    1. 3-1. 初心者もECサイトを作りやすい「ASP」
    2. 3-2. 技術が必要だがサービスは無償で使える「オープンソース」
    3. 3-3. 「パッケージ」は資本力のある企業向け
  4. 4. ECプラットフォーム比較:楽天市場(モール型)
    1. 4-1. メリット
    2. 4-2. 構築費用
    3. 4-3. 構築方法
  5. 5. ECプラットフォーム比較:BASE(無料ASP)
    1. 5-1. メリット
    2. 5-2. 構築費用
    3. 5-3. 構築方法
    4. 5-4. ECサイト事例
  6. 6. ECプラットフォーム比較:Shopify(有料ASP)
    1. 6-1. メリット
    2. 6-2. 構築費用
    3. 6-3. 構築方法
    4. 6-4. ECサイト事例
  7. 7. ECプラットフォーム比較:EC-CUBE(オープンソース型)
    1. 7-1. メリット
    2. 7-2. 構築費用
    3. 7-3. 構築方法
    4. 7-4. ECサイト事例
  8. 8. ECサイトプラットフォームまとめ

ECプラットフォームとは?

ECサイトを作るためのサービスやシステムのこと

BASE

画像引用:BASE

ECプラットフォームとは、ECサイトを作るためのサービスやシステムのことです。プラットフォームは「土台や基盤となる環境」という意味で、例えば、誰でも動画を配信できるYouTubeは「動画配信プラットフォーム」にあたります。

ECプラットフォームで有名なのは香取慎吾さんをCMキャラクターに使った「BASE」。また、2021年10月には筆者も日頃お世話になっているメルカリがECプラットフォーム「メルカリショップ」のサービスを始めました。

メルカリショップ

画像引用:メルカリショップ

メルカリショップにより、ただ商品を出品するだけでなく、自分のお店をメルカリ内に構えることができます。詳しくは下記を参考ください。

関連記事:メルカリShopsとは?メルカリとの違い、販売手数料なども紹介

ECプラットフォームは「モール型」と「自店舗EC」に分かれる

ECプラットフォームは「モール型」と「自店舗EC」に分かれる

ECプラットフォームと一口に言っても大きく2種類に分かれます。Amazonや楽天市場やメルカリなどのショッピングモールに出品・出店する「ECモール」と、自分の店(Webサイト)をつくって商品を販売する「自店舗EC」の2つです。

“自分のお店を構築”するのが「自店舗EC」、場所を借りてお店を”出店”するのが「ECモール」と覚えてください。

ECモールも自分のお店を構えられますが、大きさやデザインなどがモールによって決められており、自由な見せ方ができません。その代わり、ECモールは沢山の人が訪れるので商品を見てもらいやすいです。自店舗ECとECモールの特徴を把握しておくことが重要です。

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ECプラットフォームの選び方

 

メリット

デメリット

ECモール

・モールに集客力があるので

 商品を見てもらえやすい


・モールを訪れた人の商品購入率も

 自店舗ECに比べて高い


・モール側に払う手数料が高め


・リピーターを獲得しにくい

自店舗EC

・デザインや商品の見せ方など

 オリジナルのお店にできる


・リピーター獲得を目指せる


お店の存在を知ってもらうための集客施策に苦労する

ECモールと自店舗ECのどちらを選んだらいいのか迷う方が多いですが、結論から言うと「自店舗EC」と「ECモール」の両方を持つことがおすすめ。上の表の特徴の違いからわかるように、互いのデメリットを相互に補える点と、どちらか片方だけで収益をあげるのは現実的に難しいからです。

ECモール:集客力を利用して一見さん向けに商品を売る

楽天市場

集客力、購入率の高さが魅力

筆者も日頃お世話になっていますが、Amazonや楽天市場、アパレルではZOZOTOWNなどの集客力は大きな武器です。Amazonも楽天市場も5,000万人以上が利用しており、自社の商品を見てもらえる可能性が高まります。

また、ECモールは買い物目的で訪れる方がほとんどなので、集客力だけでなく商品購入率も5%前後と高い数値。100人が訪れたら5人が何かの買い物をしています。

一方の自店舗ECの購入率は1%〜2%と言われているので、倍以上の開きがあります。競争は激しい分、売り上げが期待できるので、自店舗ECを作っても集客に自信がない方は、ECモールも運営したほうが得策です。

リピーター獲得が難しい

一方、ECモールはお店の世界観や固定のファンを作りにくいことがデメリット。モールごとにデザインも決まっているため、他店との差別化がしにくく、会員制度や自店舗のポイント付与などの自由度がありません。楽天やAmazonで買い物をしても、お店の名前まで覚えている方は少ないでしょう。それはECモールが商品を見せることを中心としているからであり、リピーターなどは作りにくい特徴があるからです。

リピーター

リピーターは必要ないと思われるかもしれませんが、ECサイトの売上を安定的に伸ばすには、リピーター獲得が必須です。ECサイトを運営する場合、売上の8割は2割のリピーター(ロイヤルカスタマー)によって生み出されるといわれ、いかにリピーターを作るかが生命線。

リピーターを獲得できないと、新規顧客の獲得に奔走し続けることになります。新規顧客獲得はリピーター獲得に比べて広告費や人件費などのコストがかかるため、ビジネスが縮小してしまうことにもなりかねません。

関連記事:リピート通販とは?リピーター獲得のための施策・おすすめのECカートを紹介

売上手数料も高め

 

Amazon

楽天市場

初期費用

0円

60,000円

運用費用

月額4900円

39,800円×3ヶ月(119,400円)〜

売上手数料

8〜15%

2〜7%

※2022年10月時点のデータ

ECモールは自店舗ECに比べ、商品が売れたときに売上の一部をモール側に支払う手数料も自店舗ECに比べると高めです。自店舗ECを作れば、ECプラットフォームに支払う手数料は4%前後なので、ECモールのほうが高くなります

ちなみに、どのECモールに出店するのが良いだろう?と疑問に思うかもしれませんが、これもできるだけ多くのモールに出店するのが理想です。Amazonで買い物する人はAmazonでしか買わず、楽天市場で買う人は、楽天市場以外で商品を探しません。

ユーザー調査によると、Amazonと楽天の両方で買い物をする人は全体の数%以下。複数のお店を持つことで、多くの顧客を獲得できるのです。

本記事では楽天市場を取り上げて詳しく解説するので、そのほかのECモールとの違いに関しては下記の参考にしてください。

関連記事:ECモールを徹底比較!人気のモールや料金も解説

自店舗EC:リピーターも見据えてECサイトを運営

自分だけのお店を持てる

ヤクルト

画像引用:ヤクルト

自店舗ECを持つメリットは、デザインや商品の見せ方、会員制度やポイント付与機能など、オリジナルのお店にできることです。せっかく一国一城の主になるのだから、自分の思うような店を築きたいのが人情。お客様の要望や売上規模に合わせて、お店をどんどん改装して育てていくことは、スタッフの働きがいにもつながります。

リピーター獲得につながる

ヤクルト

画像引用:ヤクルト

リピーターを獲得するには、お店独自の特色を出すことが大切になります。ECモールでは独自のキャンペーンの実施や問い合わせのあったお客様とのコミュニーションが取りにくいため、お店のことまで覚えてもらいにくいです。

お客様にお店のファンになってもらうブランディングや、リピート通販を目指すのであれば自店舗ECが欲しいところです。

筆者がリピーターになったECプラットフォーム

creema

画像引用:creema
余談ですが筆者は以前、iPhone13のケースを探していました。「iPhone13 ケース 星の王子さま」で検索すると「creema」というクリエイターが手作りの商品を出品するECサイトに辿り着きました。Creemaは、ハンドメイドの商品が買えるECプラットフォームで、欲しい商品を購入してからクリエイターが手作りで商品を生産して発送してくれます。

購入後はクリエイターさんとメッセージのやり取りができ、「最近は寒くなってきましたが、体調いかがでしょうか?」「これから心を込めて作らせていただきます」などの温かいメッセージをいただき、ファンになりました。

他のケースを買い替えるときも同じクリエイターの方からリピートするようになり、知人にも勧めています。ファンになってもらうには、値段や商品の質だけでなく、対応の良さも重要になるのです。

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自店舗ECは主に3種類のECプラットフォームがある

種類

費用の目安

特徴

代表的なショップ


ASP


無料~300万円以上

・構築費用・維持費が低コスト

・カスタマイズにも対応

・他社へ乗り換えがしにくい

・BASE

・Shopify

・カラーミーショップ


オープンソース


10万〜500万円

・乗り換えがしやすい

・カスタマイズにも対応

・サーバーが必要

・EC-CUBE

・Magento


パッケージ


100万〜500万円

・導入スピードが早い

・他社への乗り換えがしにくい

・機能が提供サービスに縛られる

・EC-ORANGE

・ecbeing

・ebisumart


次章で4つのECプラットフォームのメリットや費用、構築方法を説明しますが、自店舗ECは主に3種類に分類されることが多いです。

種類によって上の表のような違いがありますが、正直に言うと「ASP」「オープンソース」「パッケージ」などに分類しても、実際はサービスによってピンキリ。例えばこのあと解説するBASEとShopifyは同じ「ASP」に分類されますが、料金体系や機能、向いている人などがかなり異なります。この後の説明を読んで、自社に合うECプラットフォームを見つけてください。

初心者もECサイトを作りやすい「ASP」

ASP

画像引用:カラーミーショップ

ASP(Application Service Provider)とは、ソフトを購入したりインストールしたりして使うのではなく、インターネット上で共通のサービスを利用してネットショップを作るサービスのこと。ブログで言えばアメブロやnoteなどがASPです。

カラーミーショップ

画像引用:カラーミーショップ

ASPは初めからお店のテンプレート(見本)がいくつか用意されており、店名や商品情報、写真などを入れ替えるだけでECサイトが構築できるため、初心者にやさしいサービスになっていることが特徴です。テンプレートを使わず、コンピュータ言語を駆使することでオリジナルのお店も作れるので、初心者から上級者まで幅広いニーズに応えることができるサービスです。

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技術が必要だがサービスは無償で使える「オープンソース」

Adobe Commerce

画像引用:Adobe Commerce

オープンソースとは、ソースコード(システムを作るコンピュータ言語)が無償で公開されているサービスのこと。下の画像が当サイト・Web幹事のソースコードの一部です。

ソースコード

ソースコードの知識が必要ですが、どのような仕組みでECサイトが構築されているかオープンになっているので、他のサービスやシステムに変えようと思ったときも乗り換えがしやすいです。先ほどのASPであれば、構造が公開されていないので、例えばBASEからShopifyに変えようとするとき苦労します。

また、ソースコードを使うスキルが高いほど、思うようなECサイトを構築することができます。自社に技術者がいるか、プロに外注する方に向いているサービス。

ただし、オープンソースは下の画像のようなサーバーを自社で用意するかレンタルする必要があることは覚えておいてください。

サーバー

サーバーはECサイトのデータを置いておく倉庫のようなもの。ウォーターサーバーが水を貯めて常に綺麗な状態に保つ役割をするように、ホームページのサーバーもWebサイトのデータを保管し、常に閲覧者が見られるような状態に保っておきます。

自社でサーバーを作るのは大変なので、現在ではサーバーをレンタルするのが一般的です。どんなサーバーがあるかは下記の記事を参考にしてください。

関連記事:レンタルサーバー比較21選!失敗しない選び方も解説

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「パッケージ」は資本力のある企業向け

ecbeing

画像引用:ecbeing

パッケージとは、ECサイトを構築するために必要な機能が、あらかじめ搭載されているソフトのこと。ソフトのライセンス料を購入して、サービスを利用します。同じ規模のECサイトを作る場合、すでに機能が用意されているため、構築が早いことが特徴です。

ecbeing

画像引用:ecbeing

ただし、費用が高額でランニングコストも大きいので、年商1億円規模以上の資本力のある企業向けのサービス。下記のような企業に向いています。

・他社と差別化できる独自のECサイトを構築したい企業
・ECサイトと自社システムを連携させて業務効率化したい企業
・独自性の高いECサイトを短期間で構築したい企業

多額の初期費用・年間運用費を払える企業でなければ、ECパッケージの導入はおすすめできません。また、ECパッケージのソフトのライセンスを購入してもパッケージを販売する会社にECサイト構築を外注することが多いので、本記事では簡単な説明にとどめておきます。ECパッケージについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考ください。

関連記事:ECパッケージとは?ASPとの違い・おすすめ6選を比較紹介!

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ECプラットフォーム比較:楽天市場(モール型)

楽天市場

画像引用:楽天市場

最初に紹介するECプラットフォームはECモールで国内トップの利用者数の楽天市場です。出店数は2021年3月時点で約53,000店、2020年度の楽天国内EC流通総額は約4.5兆円。特徴としては、生活雑貨や食品、アパレルなどのジャンルが強い傾向にあります。

メリット

集客力が高く、作りこみができる

楽天市場は集客力の高さはもちろん、店舗としての作りこみができるため、ECモールのなかでは、比較的ブランドや店舗の存在感を出しやすいメリットがあります。上の楽天市場のショップと下のAmazonのショップを比較するとわかりやすいでしょう。

Amazon

Amazonは商品の価格や購入ボタンが目立つ構造になっており、商品の説明は後回しになる傾向があります。

構築費用

 

がんばれ!プラン

スタンダード

メガショップ

初期費用

60,000円

月額出店料

19,500円

年間一括払

50,000円

6カ月ごと2回払

100,000円

6カ月ごと2回払

システム利用料

月間売上高の

3.5~7.0%

月間売上高の

2.0~4.5%

月間売上高の

2.0~4.5%

システム

サービス

利用料金

楽天ポイント

楽天会員が購入した代金の通常1.0%

システム利用料

月間売上高の0.1%

楽天スーパー

アフィリエイト

※アフィリエイトを経由した売上の2.6%~

決済サービス

利用料金

楽天ペイ利用料

月間決済高の2.5%~3.5%

※料金は税別

楽天市場でショップを作る場合は上の表の料金がかかります。スタンダードプランの場合、初期費用と月額費用を合わせると初年度は16万円、翌年から年間10万円かかります。

この金額から考えると、本格的にECサイトを運営する場合、目安となるのは月商140万円以上の方。商品の原価やスタッフに払う人件費、商品が売れたとき引かれる手数料などを考えると、月140万円以上の売上がないと赤字になる可能性があります。

構築方法

構築方法

楽天市場は初心者でも作りやすいように、上のようなテンプレートが用意され、情報を書き込んでいくだけでECサイトが作れます。

また、HTMLのようなコンピュータ言語を使える方は、画像のサイズや位置、見せたいパーツなど、ある程度は自由にデザインできるので思い通りのサイトが作れます。自社では無理でもプロの制作会社に依頼することもできます。

楽天ECサイトの作り方に関しては下記の記事で詳しく解説してますので、参考にしてください。

関連記事:楽天ECサイトの作り方を解説!初心者でも簡単に出来るツールも紹介

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ECプラットフォーム比較:BASE(無料ASP)

BASE

画像引用:BASE
BASEは2012年にリリースされたサービスで、初めてECサイトを作る方にも使いやすい操作性や機能が特徴のサービスです。2022年9月時点でショップの開設数は180万店を超え、ECサイトのジャンルは、ファッション、インテリア、フード、コスメ、エンタメ・ホビー、スポーツ・レジャー、ハンドメイドなど多種多様。業界や商材の向き不向きが少ないです。

メリット

無料でECサイトが作れる

無料でECサイトが作れる

画像引用:BASE

BASEのメリットは初期費用、月額費用0円でネットショップが作れること。有料のショップデザインを購入しない限り、人件費以外0円で自分のお店が持てます。ホンマかいな?と思いますが、商品が売れたときに売上の一部をBASEに払うことで収益を上げています。

商品が売れるまで費用は発生しないので、気軽にショップを始めたい方はもちろん、本格的にECサイト運営していく方など幅広い層に利用されています。

構築費用

 

BASE (スタンダードプラン)

初期費用

無料

月額費用

無料

決済手数料

3.6%+40円

その他

手数料

 

 

 

サービス手数料3%

振込手数料

一律250円

事務手数料

振込2万円未満:500円

振込2万円以上:0円


BASEでECサイトを作る場合が無料であることは説明しました。その代わり、各注文に対して決済手数料3.6%+40円・サービス手数料3%がかかります。1回の注文の合計金額(商品売上+送料、消費税込)に対してかかり、小数点以下は四捨五入の扱い。

つまり、注文ごとに6.6%+40円がかかる仕組みなので、月200,000円の売上があった場合、13,240円が引かれるので、利益は186,760円です。ここから口座に振り込まれる際に振込手数料250円が発生するので、手元に入る金額は186,510円になります。

関連記事:BASEの手数料は高い?メルカリ/STORES/Shopify/カラーミーショップとの比較

構築方法

構築方法

BASEはITの知識がなくてもパソコンやスマホひとつで作れます。ショップ作成は下の動画のようにパーツを選んで編集するだけ。商品ページも下記のように写真をアップロードして商品の説明を書くだけで済みます。

構築方法

今まで実店舗しか運営したことがなく、ほとんどパソコン操作をしない方でも使いやすいサービスと言えます。BASEは無料なので、不安な方は無料登録して実際に使ってみてください
関連記事:BASEとは?おすすめの人、メリットや手数料、成功事例を紹介!

ECサイト事例

橘屋ベイクショップ

画像出典:橘屋ベイクショップ

BASEで作られたECサイトの事例は、熊本県熊本市にある焼菓子と珈琲の店『橘家ベイクショップ』。鹿児島の制作会社が2ヶ月間でショップを作成しました。有料テンプレートを使い、シンプルながらも実店舗の雰囲気を損なわないオシャレなデザインになっています。

ポイントは実店舗と連携して事業ができるよう、無料の「テイクアウトApp」を導入していること。受取時間を指定して事前注文/決済ができます。店頭受け取り商品を販売したいが、電話やSNSなどでの注文受け付けが困難なお店におすすめです。

関連記事BASEのおすすめショップ事例11選!食品・アパレル ・雑貨の外注制作の成功例を紹介

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ECプラットフォーム比較:Shopify(有料ASP)

Shopify(有料ASP)

画像引用:Shopify

続いて紹介するのが有料のASPの代表格・Shopify。2004年にカナダで創業され、創業からわずか10数年でECサイトの世界No.1シェア数を誇るECプラットフォームです。

Shopifyの中でも5つのプランが用意されており、様々なニーズに応えられるようになっています。プランごとの違いなど詳しい情報を知りたい方は下記の関連記事をご覧ください。

関連記事:Shopifyとは?導入すべき人、機能、料金、評判、成功事例を紹介!

メリット

欲しい機能を追加できる

欲しい機能を追加できる

画像出典:Shopifyアプリ
Shopifyでは定期購入や会員機能などを導入するには上の画像のようなアプリをインストールします。その数が多く、2021年4月時点で6,000種類を超えています。先ほど紹介したBASEの拡張機能(アプリ)が数十種類なので、Shopifyのカスタマイズ性の高さがうかがえます。下記がアプリの一部です。

アプリの種類

目的

サブスクリプション管理

定期購入の設定

レビューの収集と活用

商品のレビュー機能

CSVで配送伝票印刷と追跡番号を一括で更新

配送業務の効率化

ポイント付与・クーポン

リピート率向上

有料会員制のECサイトを構築

会員機能の実装

AIを活用して顧客に合った商品を表示

オススメ商品の表示

再入荷をユーザーに通知

在庫切れの再入荷通知

アプリは無料と有料があり、Shopifyが公式に提供しているアプリもあれば、第三者が開発しているものなど様々です。Web幹事では、おすすめのアプリを17に厳選して紹介した記事もありますので、導入の参考にしてください。
関連記事:Shopifyで導入すべきアプリ17選を目的別に紹介!

構築費用

 

Shopify

プラン

ベーシックプラン

スタンダードプラン

プレミアムプラン

初期費用

0円

月額費用

$25

$69

$299

決済手数料※

(クレジットカード)

国内カード:3.4%

海外カード:3.9%

JCBカード:4.15%

国内カード:3.3%

海外カード:3.85%

JCBカード:4.15%

国内カード:3.25%

海外カード:3.8%

JCBカード:4.05%

アカウント数

2人

5人

15人

商品登録数

無制限

おすすめの人

・ネットショップ未経験

・小規模事業者

 月商500万円以下

・将来的に販路を拡大する

・複数の従業員を雇う

  月商5,000万円以下

・売上規模が大きい

・スタッフが10人以上

 月商5,000万円以上

Shopifyはプランによって月額費用が異なり米ドルで設定されています。円安になるほど支払い金額が増えるのです。

ShopifyでECサイトを立ち上げても、お店に集客する広告費なども必要になるので、どのプランも本格的にネットショップで収益を上げていく方(目安として月商300万円以上)に向いているサービスであり、月に数万円の収入があればいい方にはオーバースペックです。

※料金やプランに関しての補足は下記の通りです。

・すべてのShopifyのプランは年間契約(1〜3年)のプランもある
・一括支払いで1年契約で約10%、2年契約で約20%、3年契約で約25%のディスカウント・アップグレード、ダウングレードなど、プランの変更はいつでも可能

関連記事:Shopifyの料金について徹底解説!費用を抑えるコツや外注相場も紹介

構築方法

構築方法

ShopifyはBASEと同じくコンピュータ言語などの知識がなくてもショップが作れます。決められた型にお店や商品情報を入力していくだけ。

テンプレート

お店のデザインも無料・有料含めて70種類以上テンプレート(テーマ)が用意されています。ただし、他店と差別化して独自のお店にしたい場合は、HTMLやCSSといった言語を活用して自由自在にカスタマイズすることが大事です。

また、テンプレートがあると言っても、お店のデザインや商品の見せ方などはセンスや専門知識が問われるので、良いお店にするにはプロのスキルが必要になります。

関連記事:Shopifyのカスタマイズを解説!初心者でもできる方法と費用感

ECサイト事例

Shopifyの事例_ゴーゴーカレー

画像出典:ゴーゴーカレー公式通販サイト

まずは、日本中に金沢カレーブームを巻き起こしたゴーゴーカレーの通販サイト。カテゴリーを最小限にとどめ、シンプルで商品の購入が行いやすいサイトです。決済はコンビニ払い、クレジットカード、AmazonPay、ApplePay、PayPalなどさまざまな支払い方法を導入。

レビュー投稿機能や定期購入機能などをアプリで拡張し、商品ページにFacebookやTwitterの拡散を狙った「SNSシェアボタン」を設置している集客施策も参考になります。

関連記事Shopifyの導入事例を総まとめ!国内・海外合わせて9選ご紹介!

ECプラットフォーム比較:EC-CUBE(オープンソース型)

EC-CUBE(オープンソース型)

画像引用:EC-CUBE

EC-CUBEは2022年10月時点で35,000店舗以上が構築されているオープンソースのECプラットフォームです。

厳密にはサーバーにインストールして無料で使うダウンロード版のECーCUBEと、月額費用を払って共通のサービスを使う「「ec-cube.co」がありますが、今回は前者で話を進めます。

メリット

コミュニティが充実して情報収集しやすい

コミュニティが充実して情報収集しやすい

画像引用:EC-CUBE

EC-CUBEのメリットの一つがコミュニティが充実しており、さまざまな相談ができること。上の画像のように、「EC-CUBE開発コミュニティ」が設けられており、ショップを構築するエンジニア、ショップ運営者、デザイナーなど、EC構築・運営に関わる多種多様な人に相談でき、質問に答えてもらえます。

最新の機能が世の中に登場したときも、ECーCUBEはソースコードが公開されているオープンソースなので、情報を共有してくれます。カスタマイズ性を求める方に向いているサービスです。

スーツ

画像引用:EC-CUBE

上の画像のような自分に合うスーツをシミュレーションする機能など、コンピュータ言語を操るスキルがあれば、高度なECサイトを構築できます。

構築費用

ダウンロード版のECーCUBEは無料で使えるため、かかる費用は自身で用意するサーバー代と、ECサイトを作る人件費のみです。

関連記事EC-CUBEの料金をライセンスごと・ec-cube.coについても紹介!

構築方法

EC-CUBE4

画像引用:EC-CUBE4

EC-CUBEでECサイトを作るときは、上の画像のようなソースコードを入力していくことで構築します。下記はソースコードの一部です。

 

種類(呼び方)

反映させるもの

HTML

マークアップ言語

コンテンツ(文字、画像、動画、リンク)

CSS

スタイルシート言語

デザイン

JavaScript

プログラミング言語

動き、処理


HTMLとはテキスト構成をブラウザに反映させるもので、CSSはデザインに手を加えるものです。
EC-CUBEの公式サイトには開発者向けマニュアルが公開されていますので、エンジニアの方は参考にしてください。
関連記事:EC-CUBEとは?機能・拡張性や知っておきたい導入メリット・デメリット

ECサイト事例

オープンソースの特徴

画像引用:DOUTORオンラインショップ

コーヒーショップ「ドトール」の ECサイトはEC-CUBEで作成されました。

定期購入&継続プレゼント機能(継続回数に応じて商品にプレゼントを同梱してお届けする機能)の実装や、クレジットカードの一種「ハウスカード」での決済機能、クーポン発行機能の実装など約6ヶ月間をかけてプロの制作会社が構築しました。

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ECサイトプラットフォームまとめ

種類

費用の目安

特徴

代表的なショップ

ECモール

無料〜10万円

・ECモール自体に集客力がある

・カスタマイズできない

・売上手数料が引かれる

・Amazon

・楽天市場

・Yahoo!ショッピング

ASP

無料~300万円以上

・構築費用・維持費が低コスト

・カスタマイズにも対応

・他社へ乗り換えがしにくい

・Shopify

・BASE

・カラーミーショップ

オープンソース

10万〜500万円

・乗り換えがしやすい

・カスタマイズにも対応

・サーバーが必要

・EC-CUBE

・Magento

パッケージ

100万〜500万円

・導入スピードが早い

・他社への乗り換えがしにくい

・機能が提供サービスに縛られる

・EC-ORANGE

・ecbeing

・ebisumart

以上、ECサイトの立ち上げを検討している方に向けてECプラットフォームを比較しました。会社の事業としてECサイトでしっかり利益を出したい方もいれば、本業(実店舗)にプラスαの利益があればいいと考えている方など、様々なニーズがあるでしょう。

ECプラットフォームは一度お店を作ると乗り換えがしにくいので、最初のプラットフォーム選びが肝心。自社で選ぶのは不安という方はぜひWeb幹事にご相談ください。作ろうと思っているECサイトがどれくらいの費用がかかるのか聞きたいなどの相談でも大丈夫です。予算や目的などをヒアリングし、無料でアドバイスいたします。

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

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Q. おすすめのECプラットフォームは?

おすすめのECプラットフォームとして「楽天市場(モール型)」「ECプラットフォーム比較:Shopify(有料ASP)」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

Q. ECプラットフォームを選ぶ際のポイントは?

ECプラットフォームを選ぶ際のポイントとして「ECモール・自店舗ECのメリット・デメリットを理解する」「導入費用」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。