【失敗しない】製造業のホームページデザインの事例を総まとめポイントをプロが解説【2024年4月最新版】

製造業のホームページデザインの事例を総まとめポイントをプロが解説

  • 手本とすべき製造業のホームページのデザインを知りたい
  • 製造業のホームページのデザイン・コンテンツのポイントが知りたい

当記事はそんな、お悩みを持つご担当者向けの記事になります。

製造業では、昔のホームページ制作業者が作ったと思われる古いデザインのホームページが今でも多く見受けられます。いまだにホームページをもっていない企業さえ少なくありません。

「日本独自の職人の技」は世界的にもまだまだ大きな価値となっています。
しかし残念なことに日本の製造技術は世間に知られていないケースも多く、技術を持っている会社側も誰にどのような情報を発信すればいいかわからないのが実情かと思います。

そこで本記事では「製造業ではホームページのデザインが良いのか?」「どんなコンテンツを掲載すればいいのか?」などを現役Webデザイナーである筆者が整理してお伝えします。

※製造業に強いホームページ制作会社を知りたい方はこちらをご覧ください。

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目次
  1. 1. 製造業のホームページデザインで重要なポイント
    1. 1-1. 独自の技術やこだわりをしっかりと伝える
    2. 1-2. 働いている社員の姿を具体的に掲載する
    3. 1-3. 写真や画像にもこだわる
  2. 2. 参考にしたい製造業のホームページデザイン事例
    1. 2-1. オガワスプリング
    2. 2-2. 荒井シルク
    3. 2-3. 株式会社 東亜
    4. 2-4. 株式会社 大栄鉄工所
    5. 2-5. CKD
    6. 2-6. 宮崎製作所
    7. 2-7. 旭スプリング製作所
    8. 2-8. 小泉精機製作所
    9. 2-9. 城陽ネジ工業株式会社
    10. 2-10. 応用計測サービス株式会社
  3. 3. 製造業のホームページに載せるべきコンテンツ(文章の内容)
    1. 3-1. 会社概要とこだわり
    2. 3-2. 設備や特許技術の紹介
    3. 3-3. 取扱製品の紹介
    4. 3-4. 社員の紹介
    5. 3-5. 導入事例・お客様の声
    6. 3-6. アクセス・外観・連絡先
    7. 3-7. 問い合わせ・資料請求
  4. 4. 製造業のホームページデザイン・コンテンツまとめ
    1. 4-1. 製造業のホームページデザインをプロに任せたい方へ

製造業のホームページデザインで重要なポイント

独自の技術やこだわりをしっかりと伝える

なんと言ってもまずは「技術」です。
あなたの会社がどのような技術を持った会社なのか? 
ホームページを見に来てくれたユーザーに分かりやすく伝えましょう。

さらに「こだわり」です。
こだわりを紹介することで、あなたの会社のモノづくりに対する姿勢がわかります。

またそのこだわりが最も現れている主力製品を紹介しましょう。
会社の特徴をユーザーにより深く知ってもらえるだけでなく、技術力の証明になります。
製品名や技術名からの検索でホームページを訪れる人も増えるかもしれません。

技術もこだわりも、とにかくわかりやすく言葉にすることが大切です。
「いいものを作ってさえいればわかってもらえる」などということは絶対にありません。

働いている社員の姿を具体的に掲載する

製造業と言うと、どうしても製品へのこだわりばかり掲載されることが多いですが、社員を登場させて「温かみ」や「安心感」を伝えるのも重要です。

顔が見えない相手より見える相手のほうがコミュニケーションに安心感があります。ユーザーにとっては製造者の顔が見えることでお問合せのハードルがぐっと下がります。

採用においても写真を見せることは重要です。
採用への応募を検討している人にとってホームページは貴重な情報源です。

ホームページに社員の様子がわかる写真や動画があれば会社の雰囲気がわかります。応募を後押しする材料になるはず。できるかぎり社員の写真を掲載しましょう。

ただ写真を載せるよりは、入社を決めた新入社員のインタビューやブログなど、できるだけ会社の中身が分かるコンテンツを制作することをおすすめします。

人事担当者のインタビューも載せると「どんな人材を求めているのか」「選考時にどんなことを重視しているか」がわかります。
入社を希望している人にとって読み応えのあるコンテンツになりますし、会社の姿勢を示すうえでも有効です。

写真や画像にもこだわる

ここが意外と重要なポイントになります。
せっかく独自の技術を持っていたり、業界トップクラスのシェアなどの実績を持っていたとしても、それを伝えられなくては意味がありません。

そこで製品の写真はプロに撮ってもらうことをおすすめします。
元来無機質な製品でもいきいきとした写真にすることができるからです。

製品を構成する一部品を紹介する場合、どうしても写真は地味になりがちです。
これではユーザーがホームページを訪れても興味をもってくれません。
写真のよい例として福田交易の商品情報を見てみましょう。

福田交易

出典:福田交易

何に使う部品かわからなかったとしても、高級感があり製品として美しいことはわかります。
これが「きちんと撮った写真の力」です。

工業製品にはときにハッとさせられる美しさや形のおもしろさがあります。
用途がわからない部品でも、そんなことに関係なく興味を引く要素はあるのです。
製品に興味をもってもらうためにも、写真や画像には力を入れるべきです。

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参考にしたい製造業のホームページデザイン事例

ホームページを作るとき他社のサイトは参考になります。
そっくりそのまま使うのは問題ですが、参考になる点は積極的に取り入れましょう。
筆者が「よかった!」と思う製造業のホームページのデザイン事例をご紹介します!

当サイト、Web幹事に登録されているデザイン事例はこちらからご覧ください。
費用の目安・制作期間・作成した制作会社まで全て閲覧できます。

製造業のホームページデザイン事例を見る

オガワスプリング

オガワスプリング
出典:オガワスプリング

ホームページが表示された瞬間に「スプリングのプロ」であることがわかります。
構成も色使いも非常にシンプルで見やすいサイト。
「技術紹介」と「製品紹介」で「できること」を、「設備紹介」で信頼性を伝え、お問い合わせにつなげています。
言葉少ないところが「職人気質」を感じさせます。
トップビジュアルのスプリングが回転して上に昇っていくようなアニメーションが面白いです。

荒井シルク

荒井シルク
出典:荒井シルク

白をベースとしてベージュと差し色に黄色を用いて、色使いだけで「シルクっぽさ」が表現されています。TOPページの情報量の少ないところが逆に興味を掻き立てています。

コンテンツを見ていくほど技術力・仕事へのこだわりが感じられ、会社のファンになりそうです。

株式会社 東亜

株式会社東亜
出典:株式会社東亜

赤と青の色使いがビビッドなホームページ。製造業としてはめずらしい色使いです。
各種コンテンツからも技術力の高さが伝わってきますが、「創業70年の歴史」がさらに厚みを加えています。
「沿革」と書いても読んでもらえそうにないところを「東亜の底力」と題して読ませるコンテンツにしています。

株式会社 大栄鉄工所

株式会社大栄鉄工所
出典:株式会社大栄鉄工所

黒+ゴールドの色使いが重厚さを感じさせつつ、随所に見られるアニメーションにスピード感があります。「かっこいいサイト」と言えば陳腐ですが、業種としては地味なイメージの製造業でこのかっこよさは際立っています。

採用についても情報が豊富。写真と四角をうまく使って見やすく配置されています。

CKD

CKD
出典:CKD

「製造業のホームページと言えばこれ!」というオーソドックスなデザイン。
四角い枠を使って等間隔にコンテンツが配置されています。
余白をとって写真も大きく表示しているので、ぎゅっと詰め込まれた感がなく見やすいです。
派手さはないですが、企業の信頼感は十分伝わります。

宮崎製作所

宮崎製作所
出典:宮崎製作所

社内の写真がふんだんに使われており活発な雰囲気が伝わってきます。
人の顔がたくさん写っているのも目を引きます。
こちらのサイトの最大の特徴は「製作可否判断サービス」。
図面またはラフスケッチをメールなどで送ればすぐにお答えします!というサービスです。
ユーザーが感じるお問い合わせの不安を軽くしています。

旭スプリング製作所

旭スプリング製作所
出典:旭スプリング製作所

カラフルなバネの写真と「下町のバネ屋さん」のキャッチコピーで、親しみやすいホームページ
自動車、バイク、化粧筆など様々な分野での提供実績が提示されており、バネの利用範囲の広さがわかります。

バネの特質・種類等マニアックな知識がコンテンツに詰め込まれ、単純に読んでいて楽しいです。

小泉精機製作所

小泉精機製作所
出典:小泉機製作所

「アルミを知り尽くした技術力」のキャッチコピーどおり技術力の高さが伝わるホームページ
製品事例をスライダーで表示し、詳細を見ると最後に「お問い合わせ」が設置されています。
加工の依頼を検討している人の行動を考えたページ構成となっています。

城陽ネジ工業株式会社

城陽ネジ工業株式会社
出典:城陽ネジ工業株式会社

ホームページの一番最初で動画が自動再生され、広大な工場の様子が一望できます。
ドローン撮影の普及により、こういった空撮も手軽に可能になってきています。
動画はデータ量が多いため重くなりがちですが、こちらのサイトは待ち時間ゼロで表示されストレスなく見られます。動画を使う際には表示速度に気をつけたいところです。

応用計測サービス株式会社

応用計測サービス株式会社
出典:応用計測サービス株式会社

計測機器のレンタル・販売および計測サービスを提供する会社。
計測機器レンタルのページではレンタルの流れを図でわかりやすく提示

計測サービスのページではお客様の悩みからお問い合わせにつなげていて、コンテンツの流れがスムーズ。「デジタルカタログ」を採用し、商品検索の利便性を高めています。

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製造業のホームページに載せるべきコンテンツ(文章の内容)

会社概要とこだわり

  • 製品はどこで生産されて、どのように管理されているのか?
  • どのような技術を駆使しているのか?
  • どれほどの実績(年数や生産数)を持っているのか?
  • 対応の柔軟性はどの程度あるのか?

ユーザーが最も興味を持っているであろう品と対応について、ホームページを見ただけで疑問が解消できるくらい具体的に記載しましょう。
「こだわり」はとくにわかりにくい部分ですので工夫して伝えましょう。

伝わると「こんなこだわりがあるから、小さい会社なのに業界シェア1位なのか!」という具合に製品やサービスの品質に納得感が出ます。

「○○年間選ばれる3つの理由」「○○製作所3つのこだわり」のように最初に概要を提示してから、順番に項目を説明していくと見やすい構成になります。

設備や特許技術の紹介

大規模な工場や最新の設備を導入している場合は、積極的にアピールすることをおすすめします。
工場や設備が整っていれば、そこで作られる製品も信頼できるでしょう。

また特許がある場合は、記載することで製品と会社への信頼感が向上します。
特許とは少し違いますが「ISO9001(品質マネジメントシステム)」「ISO14001(環境マネジメントシステム)」の認証も信頼性を高める上で有効です。

取扱製品の紹介

主力商品の他にも複数の商品を取り扱っている場合、各商品の紹介を行いましょう。

製品の写真と合わせて、以下のような情報を記載します。

  • 製品の特徴
  • 材質やサイズ
  • 性能に関するデータ

例として東京発条製作所の製品情報を挙げます。

東京発条製作所の製品情報

まずカラフルなばねの写真と簡単な製品の説明が記載されています。

バネの性能に関して詳細な特徴

次に性能に関して詳細な特徴がまとめられています。
こういった情報があれば、ユーザーが探している製品かどうかおおよその判別ができます。

製品に関するお問合せ
出典:東京発条製作所

ページの最後で「製品に関するお問合せ」ができるようになっています。

このように製品の紹介ページにはお問い合わせへの導線を作っておきましょう。
ホームページの情報はあくまで「お問合せ」につながるきっかけです。
予算に応じて、EC機能(インターネット上で商品を販売する機能)や問い合わせ機能を実装することで売上の増加も期待できます。

社員の紹介

ひと言で製造業界と言っても、世界中に名が知られているグローバル企業からネジ1本を作る町工場まで様々です。
大企業至上主義が薄れつつある今、ある程度知名度で人が集まる大手企業でさえホームページ上で社員の紹介を行うことがあります。


知名度でアドバンテージが取れない中小企業は「会社の中身」で自社のよさを訴求しましょう。そこで「社員紹介」です。以下のような情報を掲載します。

  • 顔写真(イラストを利用するのもアリ)
  • 名前
  • 所属
  • 自己紹介

顔が見える相手には親しみがわきます。
社員紹介はお問い合わせや採用への応募などをしやすくしてくれるはずです。

社員紹介とは少し違いますが、採用に力を入れたい場合は「社員ブログ」もおすすめです。
社員自身が更新するブログから社内の日常を見てもらうことができます。何気ない記事でも採用への応募を検討している人にとっては価値のある情報になります。

ただしブログの更新が止まってしまうと逆に悪い印象を与えてしまいます。ホームページのコンテンツは運用までを考慮に入れて決めましょう。

導入事例・お客様の声

あなたの会社の技術が用途にあったものかどうか。最終的にはお問合せで直接確認するにしても、ユーザーとしてはまずざっくりと把握しておきたいものです。
そのために「導入事例」を掲載します。

例として的場製作所のホームページを見てみましょう。

的場製作所
出典:的場製作所

的場製作所はプラスチックの加工を行う会社です。
加工といっても「切削加工」「抜き打ち加工」など種類があり、それぞれに用途があります。

的場製作所の場合は加工技術ごとに「特徴」「主な使用設備」「事例」を提示しています。
これならどこにどんな目的で使う技術なのかよくわかりますね。
ページ下に「お問合せフォーム」が設置されており導線の設計も見事です。

導入事例に加えて「お客様の声」があると、信頼性がより高まります。
ホームページなどに掲載する旨を伝えたうえで、アンケートやインタビューを行って集めておきましょう。

アクセス・外観・連絡先

所在地を示すには「Googleマップ」が便利です。
直接ホームページに埋め込むことができますし、リンクとしても使えます。

Googleマップ
アクセス方法
出典:大阪螺子製作所

地図とは別に「住所」「電話番号」も明記しておきましょう。
カーナビの設定に利用できます。

地図はあくまで「所在地」を示しているだけのもの。アクセス方法はきちんと記載しましょう。
「車を利用する場合」「電車など公共の交通機関を利用する場合」などを書いておくと親切です。

また社屋の外観がわかると目印になります。写真を掲載しておきましょう。

問い合わせ・資料請求

電話番号やメールアドレスを掲載することはもちろんですが、資料請求やお問合せ用の専用フォームを用意しておくとよいでしょう。

その際、的場製作所のように導線を考えてフォームを配置するようにします。
「導線を考える」というとむずかしいかもしれませんが、ユーザーの立場に立って「どこにフォームがあったら便利か」を考えればOKです。

ちなみにユーザーは「問い合わせ」には一定のハードルを感じますが、資料請求は比較的気軽に行ってくれます。資料請求で電話番号やメールアドレスを記載していただき、後日こちらから連絡することで集客につなげていくという展開方法もあります。

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製造業のホームページデザイン・コンテンツまとめ

本記事では製造業のホームページデザインについて解説しました。いくら素晴らしい製造技術があっても、人に知ってもらえなければ価値は生まれません。

ホームページは自社の技術を国内外の人々に知ってもらえる強力なツールです。
今後はホームページの運用が必須になると考えてもよいでしょう。
ぜひ上手に使ってあなたのビジネスの武器にしてください。

ホームページのデザインとコンテンツを決めるのは「目的」です。何のためにホームページを作るのか明確にしてから各種項目を検討しましょう。
目的がはっきりしていればメッセージ性の高いホームページができるはずです。「作ってよかった」と思えるホームページにしましょう。

製造業のホームページデザインをプロに任せたい方へ

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コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
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Q. 製造業のホームページにはどのようなものがある?

参考になる製造業のホームページとして「オガワスプリング」「荒井シルク」等が挙げられます。その他の事例は記事をご参照ください。