ホームページ制作の仕様書の作り方とポイントをプロが解説!

  • 自社サイトのリニューアルで、ホームページ制作会社へ依頼を考えているが、何を準備したら良いのか?
  • どういう仕様書を用意しておけば、ホームページ制作会社とスムーズに進められるのか?

こういったWeb担当者の方のお悩みをよく耳にします。
確かにホームページ制作は専門的な分野になるため、仕様書の準備の仕方が分からない方も多いと思います。

本記事では、そんなにお悩みにお答えしながら、下記のポイントをまとめて解説します。

  • 仕様書として必要な資料
  • 仕様書の簡単な作り方
  • 発注前に忘れられがちな項目

実際にホームページ制作の現場を経験してきた筆者が、初めての方でも分かるように丁寧にご説明していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:仕様書作成とあわせて制作会社をお探しの方へ ホームページ制作を外注する場合、仕様書作成とあわせて、制作会社を探す必要あります。
制作会社の効率的なリストアップの方法を下記にまとめました。ぜひ参考にしてください!
プロが教える効率的な優良ホームページ制作会社の探し方

目次
  1. 1. ホームページ制作における仕様書の役割
    1. 1-1. ホームページの仕様書とは?
    2. 1-2. 仕様書が必要になる理由
  2. 2. ホームページ制作の仕様書で必要なもの
    1. 2-1. プロジェクトの概要
    2. 2-2. スケジュール表(納期)
    3. 2-3. サイトマップ(サイト構成図)
    4. 2-4. ワイヤーフレーム
  3. 3. 仕様書で忘れられがちな項目
    1. 3-1. スマホ対応
    2. 3-2. OS・ブラウザ対応
    3. 3-3. SSL化
    4. 3-4. サーバー・ドメインの対応(納品形式)
    5. 3-5. コンテンツの準備
  4. 4. 提案依頼書について
  5. 5. 仕様書提出後のホームページ制作の流れ
  6. 6. ホームページ制作の仕様書 まとめ
    1. 6-1. 仕様書作成が終わったら
    2. 6-2. ホームページの改善に関する相談はWeb幹事へ

ホームページ制作における仕様書の役割

ホームページの仕様書とは?

  • 仕様書
  • 仕様定義書
  • 要件定義書
  • 要求定義書

など、ホームページの仕様書は様々な表現をされます。
これらは端的に表すと 「ホームページ制作で実現して欲しいことを、整理した資料」になります。

つまり、

  • 今回のホームページは集客を目的としています。
  • そのために、こういうサイト構造(サイトマップ)にしてほしい
  • デザインは、こういう感じがいい
  • 〇〇という機能をつけて欲しい

など、ホームページで実現したいことや、機能をしっかり書き表したものになります。

注意 「要件定義書」と「要求定義書」は厳密には違いますが、本記事では依頼者が制作会社に「こういうものを作って欲しい!」という要求定義書に近い意味合いで進めていきます。

仕様書が必要になる理由

ホームページ制作で仕様書を作成する目的は大きく2点あります。

情報を1つにまとめておくため

ホームページはサイト構造やデザイン、実際のコンテンツなど「決めなければならない・検討しなければならない」ことが多数あります。

それぞれの情報がバラバラに管理されていると、収拾がつかなくなることも。
仕様書として情報を1つの資料にまとめておくと、取りこぼしがなくなり、要件の確認なども行いやすくなります。

制作会社とスムーズに意思疎通を図るため

制作会社と仕様について議論する際、仕様書があると非常にスムーズに進みます。

また決めたことも、メモで残しておくだけでなく、仕様書に反映させておくとGoodです。
あとで 制作会社と認識が違う点が出て来ても、仕様書を確認すれば大丈夫だからです。

制作会社と良好な関係を築き、一緒に成果を出すために取り組むために、「仕様書」を作っておくと大きな効果を発揮してくれるはずです。

引き継ぎの際にも便利 仮に制作会社と良好な関係が築けず、他の制作会社に乗り換える場合も、仕様書があれば比較的スムーズに引き継ぎが可能です。
これまでの経験から、プロジェクトが「泥沼化」するケースは仕様書が存在しないことが非常に多いです。

ホームページ制作の仕様書で必要なもの

業界的に必ず用意しなければならないと決まった資料はありません。
ここでは、「ホームページ制作を依頼する際に用意しておくと良いもの」という観点でご紹介していきます。

プロジェクトの概要

プロジェクトの概要は必ず用意しましょう。

  • なぜホームページのリニューアルを行うのか?
  • リニューアルに期待する効果は何か?
  • どういうホームページにしたいのか?

といった項目を、しっかり言語化してくことが重要です。

主な項目は下記の通りです。

  • リニューアル対象のサイトのURL(新規制作の場合は必要なし)
  • ホームページ制作の目的
  • KPI(ホームページのPV数・お問い合わせ数など目標指標)
  • ホームページ制作の背景・事業上の課題
  • 現状のホームページの課題

特に 「ホームページ制作の目的」「KPI」「現状のホームページの課題」は非常に重要です。
できるだけ、具体的にしっかり記載しましょう!

ホームページ制作の目的には何を書くのか?

ホームページリニューアルの目的は大きく分類して3点です。

  1. 集客
  2. 採用・ブランディング
  3. 業務改善

まずは、今回のリニューアルが上記のどれを目指したものなのかを考えましょう。
その上で具体的に記載するべきです。

例えば「集客」の場合

  • 商品の認知度が高まってきており、お問い合わせが増えて来た。もっと増やすために集客に最適なホームページにしたい。
  • 商品の販売が最終ゴールだが、単価の大きい商品のため、まずは「資料請求」をホームページで集めたい

といったように、しっかりとホームページの目的を定義するのが重要です。

KPIには何を書くのか?

ホームページの目的に沿って、 具体的な目標数値を定めましょう。
もし知識がない場合でも、事業的に理想的な数値は記載するようにしましょう。

  • 月間の資料請求件数を50件にしたい
  • 採用サイトからの応募数を20件 / 月にしたい
  • お問い合わせ数を月に100件まで伸ばしたい

などです。

現状のホームページの課題には何を書くのか?

現状のホームページで感じている課題や不満を書くようにしましょう。
現場の方々の感覚で大丈夫です。
制作会社にとって非常にありがたい情報になります。

  • 単純にスマホ対応されていない
  • どうやってお問い合わせをして良いかわからない
  • 目的のコンテンツにたどり着けず、迷子になってしまう
  • 会社名で検索しても出てこない

簡単な箇条書きで大丈夫ですので、思いつく限りどんどん記載してみましょう。

実際の情報 実際にプロジェクトの概要について掲載した例をこちらの記事でご紹介しております。
ぜひ参考にしてください。
プロジェクトの概要の書き方(提案依頼書の書き方)

スケジュール表(納期)

想定しているスケジュールも仕様書には必要になります。

もちろん 最も大事なのは「納期(ホームページの公開日)」です。

  • なるべく早く
  • 急ぎで制作したい

といった曖昧な表現は避けるようにしましょう。

明確にスケジュールが決まっていないと、制作会社が余裕を持ったスケジュールを設定する可能性もあります。
「2018年◯月◯日」という風にできるだけ具体的に記載するのがポイントです。

もし可能であれば、納期だけでなくある程度段階的にスケジュールを引くとより明確になります。

例えば、下記のような流れです。

  1. 制作会社様からのご提案:2018年11月30日まで
  2. 弊社にて発注先の決定:2018年12月5日まで
  3. キックオフミーティング:2018年12月10日まで
  4. デザイン案の決定:2018年12月27日まで
  5. サイトの開発:2019年1月31日まで
  6. テスト(検証)期間:2019年2月14日まで
  7. サイト公開日:2019年3月1日まで

ただし、 スケジュール案は制作会社側に提案してもらうことも可能です。
その場合は、先ほどの「プロジェクトの概要」に「スケジュール案のご提案希望」と記載するようにしましょう。
※その場合も納期だけは設定しておく方が無難です!

サイトマップ(サイト構成図)

サイトマップは「ホームページ全体でどのようなページが必要か?」といったサイト全体の構成を表すものです。

例えば下記のような図です。(採用サイトのサイトマップ例です)

簡易版サイトマップ

こちらのサイトマップは、プロジェクトによっては制作会社が作成してくれることもあり、必ずしも準備が必要なものではありません。

しかし、作成されていると制作会社に非常に喜ばれますし、ホームページの全体像を整理するのに非常に有効です。
もし余裕があれば作成しましょう。

サイトマップの作り方 サイトマップはパワーポイントやエクセルなどで簡単に作成することが可能。
サイトマップ(構成図)をエクセルで簡単に作成する方法【テンプレート付き】
こちらの記事で、簡単なサイトマップの作り方について解説しております。エクセルのサイトマップのテンプレートもプレゼントしておりますので、ぜひご覧ください。

ワイヤーフレーム

ワイヤーフレームとは「ホームページのレイアウトやコンテンツの配置を決めるための設計図」。

通常は、制作会社が作成するものです。
ただ、ワイヤーフレームを依頼側が準備できるなら、 制作料金が安くなることもあります。

余裕がある場合は作成してみましょう。

ワイヤーフレームの作り方 ワイヤーフレームもサイトマップと同じくパワーポイントやエクセルなどのツールで作成することができます。
ワイヤーフレームの作り方完全ガイド【サンプル付き】
こちらの記事で、ワイヤーフレームの作り方について解説しております。パワーポイントのサンプルもプレゼントしておりますので、ぜひご覧ください。

以上の4つの資料が、ホームページで主に使用される「仕様書」です。
この資料がしっかり準備されていれば、スムーズに制作が進む確率が非常に高くなります。
ぜひ準備することをオススメします!

※仕様書の作成から対応してくれる制作会社をお探しの方は、Web幹事にご相談ください。
Web幹事はあなたに最適な制作会社を、プロが「人力で」マッチング・ご紹介するサービス。
あなたの予算や目的を丁寧にヒアリングした上で、最適な業者をご提案いたします。
【無料】仕様書作成対応のWeb制作会社を探してもらう。

仕様書で忘れられがちな項目

仕様書を作成する際に忘れられがちな項目をピックアップしておきます。

※以降の項目は提案依頼書に補足事項として記載する場合が多いです。
下記にて実際の仕様書をご紹介しております。参考にしてください!
ホームページに関する補足情報の書き方

スマホ対応

今日のホームページではスマホ対応はもはや必須です。(BtoB系のサイトも)
BtoBの当メディア「Web幹事」もスマホで閲覧している割合は36%に登ります。

Web幹事のデバイス比率

スマホ対応を行うと料金が変動する制作会社もありますので、 仕様書に「スマホ対応必須」と明記するようにしましょう。

OS・ブラウザ対応

忘れられがちなのがこのOSとブラウザの対応です。

特段こだわりがない場合は、下記のように記載すると良いでしょう。

OS対応

  • Windows:Windows7およびWindows10
  • Mac OS:最新版

ブラウザ対応

  • Google Chrome:最新版
  • Microsoft Edge:最新版
  • Firefox:最新版
  • Safari:最新版

Internet Explorerに関しては、すでにサポートの終了が発表されています。
しかし、業界や業種によっては使っている方も多いかと思います。
その場合は「Internet Explorer11」については対応してもらうようにしましょう。
注意 Internet Explorer11への対応については、通常の制作料金から追加料金となる制作会社も。
制作会社によって料金設定や対応ブラウザが異なるため事前に確認するようにしましょう。

SSL化

SSLとは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのこと。
ハッカーなど第三者による改ざんやデータの盗み見を防ぐためのものです。

SSL化の対応は制作会社によって料金が変動する可能性がありますので、仕様書に記載した上で事前に確認しておくことが重要です。

世界No1を誇るブラウザ 「Google Chrome」もSSL化を強く推奨しているため、仕様書に入れてしっかり制作会社に要件を伝えておくと良いでしょう。
SSLについての注意 SSLの証明書には有料のものと無料のものがあり、有料のものを利用する場合はもちろん別途料金が発生します。
通常、制作会社の見積もりにはSSLそのものの料金は含まれていないため、注意が必要です。

サーバー・ドメインの対応(納品形式)

納品の際に、紛糾しがちなのが「サーバー・ドメイン」について。
ホームページが完成した後、公開作業をどちらが行うかはあらかじめ決めておいた方が無難です。

  • サーバー・ドメインの設定は制作会社にお願いしたい
  • サーバー・ドメインの設定は自社で行う
  • そもそも制作会社のサーバーを利用する

など、様々な納品形式が存在します。

自社にサーバーの扱いに長けた方がいない場合は、「ホームページの公開作業(サーバー・ドメイン)の設定をお願いしたい」旨を仕様書に記載するようにしましょう。

サーバー・ドメインについての注意 まれに制作会社が保有するサーバーやドメインを利用してホームページを公開する場合がありますが、オススメしません。
仮に制作会社との契約を終了するとホームページが閲覧できなくなってしまうためです。
自社のサーバーを借りて、制作会社に設定してもらうようにしましょう。

コンテンツの準備

「ホームページの原稿や写真素材はどちらが準備するのか」は必ず事前に決めて仕様書に記載しておきましょう。

こちらにより、制作料金は大きく変わります。
プロジェクトが開始してから「やっぱり原稿の制作お願いして良いですか?」など変更すると追加料金になったり、納期が遅れたりします。

注意が必要です。

提案依頼書について

ホームページ制作の開始前に、制作会社向けにまとめた仕様書のことを「提案依頼書(RFP)」とも言います。

制作会社はその提案依頼書を元に提案や見積もりを行います。

提案依頼書の作成の方法はこちらに記載しております。ぜひ参考にしてください。
【事例&サンプル付き】ホームページ制作のRFP(提案依頼書)の書き方完全マニュアル | Web幹事 【事例&サンプル付き】ホームページ制作のRFP(提案依頼書)の書き方完全マニュアル | Web幹事 ホームページ制作の発注をスムーズにするためのRFP(提案依頼書)。本記事では、RFPの書き方を実際のサンプルを交えて徹底解説。これを見れば制作会社にしっかり伝わるRFP...

仕様書提出後のホームページ制作の流れ

仕様書を提出したら、下記のような流れで進めていきます。

  1. 制作会社から見積もり・提案を受ける
  2. 発注する制作会社を選定する
  3. 制作を開始する(プロジェクトの開始)

「では、制作会社に依頼をする前に、仕様書を完成させないといけないのか・・・」
と身構える必要はありません。

大抵の場合は、制作が開始してから本格的に仕様を固めていく工程があります。
(下記の図の「サイト設計」の工程です)
この工程では制作会社も加わって、より精緻に仕様書をブラッシュアップしていきます。

ホームページ制作の流れ:制作フェーズ

そのため、 依頼前の段階では「可能な範囲で仕様書を準備する」ことが非常に重要です。
見積もり依頼前の段階で仕様書を準備していると、制作会社が「この会社は、しっかり考えている優良クライアントだ!」と思ってもらえます。

そうすると、見積もりが安くなったり・サービスしてもらえたりなど、制作会社と良好な関係を築く大きな一歩となります。

ホームページ制作の流れや期間 ホームページ制作の流れや期間を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください!
10分で分かるホームページ制作の流れ・期間(元Webディレクターが丁寧に解説)

ホームページ制作の仕様書 まとめ

ホームページはデザインやプログラミングなど専門知識が多く登場するため、詳細を理解するのが難しいのが事実です。

しかし、 依頼側が準備する「仕様書」には、専門的な知識は全く必要ありません。

  • ホームページの目的をしっかり決める
  • プロジェクトの概要は最低でも作成しておく
  • 可能な範囲でホームページについて具体的に考えてみる

時間がない場合はWordで作成したメモ書き程度でも大丈夫です。
重要なポイントを押さえて、制作会社に要件をしっかり伝えることができれば、様々な恩恵を受けることができます。

面倒臭がらずにぜひ、作成してみてください!

仕様書作成が終わったら

ホームページの仕様書の作成が終わったら、次は依頼する制作会社を探しましょう!

効率的に依頼先候補をリストアップするためのテクニックを下記の記事でご紹介しています。
ぜひ参考にしてください!
30分あれば十分!効率的な優良ホームページ制作会社の探し方教えます。 | Web幹事 30分あれば十分!効率的な優良ホームページ制作会社の探し方教えます。 | Web幹事 星の数ほどあるホームページ制作会社。そもそもどうやって探すのか分からないという方向けに、30分程度の空き時間で効率的に行える、優良なホームページ制作会社の探し方・...

ホームページの改善に関する相談はWeb幹事へ

Web幹事は、あなたに最適なホームページ制作会社を「人力で」マッチングするサービス

実際にWeb制作を経験したプロのコンサルタントが対応するため、業者選びの手間なく、質の高いマッチングを受けることが可能です!

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

無料で対応致しますので、ホームページ制作の見積もり・発注、その他ホームページについてお悩みの際はお気軽にご相談下さい!
【無料】ホームページ制作の見積もり・発注、その他ホームページについての悩みを相談する。