RFP(提案依頼書)の書き方完全マニュアル|事例&サンプル付き【2024年最新版】

ホームページ制作のRFPの書き方

RFP(提案依頼書)の書き方がよく分からず、お悩みではないですか?

本記事では、RFPを書く前準備から、記載すべき項目をわかりやすく説明し、事例・サンプルも掲載しています。

この記事を最後まで読めば、自分でRFPを書けるようになるでしょう。

「RFPなんてよくわからないし、うまく書けそうにない...」という方は、お気軽にご相談ください。
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本記事をお読みになる前に、サンプルをダウンロードしていただくと理解しやすいです。

RFPのサンプルが無料でダウンロード可能 RFP・提案依頼書 サンプル(Word形式)のサムネイル RFP・提案依頼書 サンプル(Word形式) 「RFP(提案依頼書)の書き方」の記事でご紹介したRFPのサンプルです。ホームページ制作会社へ見積もり依頼をする際にサイトの目的・自社の課題を共有し「こういう提案をしてほしい!」と依頼するための資料です。Word形式ですぐに修正・編集できるので、ぜひ... 無料でダウンロードする

目次
  1. 1. RFPを書く前の準備
    1. 1-1. 関係部署やプロジェクト担当者へヒアリングする
    2. 1-2. 目的を明確にする
    3. 1-3. 納期を決めておく
    4. 1-4. 予算の上限を設定する
  2. 2. RFP(提案依頼書)の書き方・記載項目
    1. 2-1. RFPに記載する項目
    2. 2-2. 1:プロジェクトの概要
    3. 2-3. 2:会社概要・事業概要
    4. 2-4. 3:サイトの機能要件・要望
    5. 2-5. 4:提案して欲しい内容
    6. 2-6. 5:補足事項
    7. 2-7. 6:法務要件
    8. 2-8. 7:提案の進め方
  3. 3. RFP作成後の流れ
    1. 3-1. 見積もり・提案
    2. 3-2. 要件定義
    3. 3-3. デザイン
    4. 3-4. テスト・修正
  4. 4. RFP(提案依頼書)の書き方のポイント・注意点
    1. 4-1. 「課題」と「要望」を伝えることを意識する
    2. 4-2. 分からない項目は飛ばしても良い
    3. 4-3. 役割範囲を明確にしておく
    4. 4-4. 詳しい人や専門家に見てもらう
  5. 5. RFPを作成しない場合の失敗例
  6. 6. 【参考】制作会社の評価シートも作っておく
  7. 7. RFPのサンプルを無料ダウンロード
  8. 8. RFP(提案依頼書)の書き方まとめ
    1. 8-1. 【参考】ホームページ制作の費用がわかる料金シミュレーター
    2. 8-2. ホームページ制作の相場を知りたい方はこちら

RFPを書く前の準備

自社の課題や作りたいホームページのイメージをつかんでいないままRFPを作り始めると、中途半端な提案依頼書ができてしまいます。RFPを作る前に、これから紹介する以下4つの準備を行いましょう。

  • 関係部署やプロジェクト担当者へヒアリングする
  • 目的を明確にする
  • 納期を決めておく
  • 予算の上限を設定する

関係部署やプロジェクト担当者へヒアリングする

いま抱えている課題、どんなホームページであれば課題が解決されるかなど、関係部署やプロジェクト担当者へヒアリングして情報を集めましょう。例えば採用サイトであれば採用担当者本人にヒアリングすると良いです。「入社後の業務が社外に理解されていない」「いまいち社員の魅力を伝えられていない」など、課題やゴールを引き出してください。

もともとイメージしていたことと認識が違っていることがよくあります。現場の意見を反映させることで、より精度の高いRFPが作れます

目的を明確にする

自社の課題を踏まえてホームページを作る目的を明確にしてください。どんなホームページであれば目的を達成できるか数字を用いて見える化しましょう。ホームページ制作の目的の例は以下のようなものです。

  • 半年で5,000人が訪れる採用サイトにしたい
  • ECサイトを現在の商品購入率から5%上げたい
  • 資料請求の数を毎月30件獲得したい

反対に、目的の設定としてNGなのは「デザインが古いのでトレンドを取り入れた企業サイトにしたい」「とにかく今よりアクセス数を増やしたい」といった曖昧なもの。

集客が得意な会社、ブランディングが得意な会社など、制作会社によって向き不向きは異なります。目的が明確でないと自社に適した会社を選びづらくなるので注意しましょう。

関連記事:プロが教えるホームページ制作会社の選び方11ポイント【失敗したくない方へ】

納期を決めておく

ホームページをリリースする日時から逆算した上で納期も具体的に決めてください。

・2023年4月1日にポータルサイトをオープンしたい
・2023年3月中に採用サイトをリリースしたい

NG例として挙げられるのが「なるべく早く」「決まってない」「制作会社と相談したい」など。少なくとも「5〜7月の間で」などの範囲を設定してください。

制作会社は納期ギリギリでスケジュールを設定するため、何らかの理由で制作が遅れた場合に、トラブルになりかねません。「〇〇のプロモーションがあるため4月1日には公開しないといけない」など、スケジュールを決めた背景も制作会社に伝えましょう。

予算の上限を設定する

ホームページにかけられる予算も、以下のようにできるだけ具体的に設定してください。

・300万円までに収めたい
・予算は100〜150万円

予算を決める時、できるだけ費用を抑えたいのは誰しも同じですが、正確に設定してください。Web幹事に寄せられる相談を聞くと「その金額では望むホームページはとても作れない」というものが多いです。発注費用を抑えたいので、本当に出せる金額から大幅に少ない予算を制作会社に伝える方が多いのでしょう。いざ制作会社と打ち合わせしたとき「実は〇〇円までなら出せます」と伝えてしまうと、改めて人員や工数などを計算し直す必要があり二度手間です。

ホームページにかかる費用について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

関連記事プロが教えるホームページ作成費用・相場

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RFP(提案依頼書)の書き方・記載項目

いよいよ本記事のメインです。初めての方でもRFPを書けるようサンプルを用いながら解説します。

RFPのサンプルが無料でダウンロード可能 使いやすいWord形式でご用意しています。
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RFPに記載する項目

RFPには、必ずこの情報を記載するといった決まったフォーマットはありません。制作会社から良い提案をもらえるための情報であれば、可能な限り記載した方が良いです。本記事では、下記のような構成でRFPを作成しています。

■課題編

  • プロジェクトの概要
  • 会社概要・事業概要

■要望編

  • サイトの機能要件・要望
  • 提案して欲しい内容
  • 補足事項

■補足編

  • 法務要件
  • 提案の進め方

それでは1つずつ項目を見ていきましょう。

1:プロジェクトの概要

プロジェクトの概要はRFPの中で重要な情報を集約するページです。ホームページ制作の目的・納期・予算や、現状の課題などを記載します。

最低限この情報だけは欲しい!というような内容ですので、漏れなく記載しましょう。

プロジェクトの概要のサンプル

RFP(提案依頼書)_プロジェクトの概要

プロジェクト名

「企業サイトリニューアル」など、プロジェクト名を記載します。
一言で何を行うのか、わかるようなプロジェクト名にしましょう。

対象サイトURL

「https://web-kanji.com/」など、サイトのURLを記載してください。

サイト制作の目的(重要)

サイト制作の目的が非常に重要です。できるだけ具体的に分かりやすく記載してください。

  • ブランドの向上
  • 認知度拡大
  • 集客強化

などはNG。「誰に」「どこで」「どんなアクション」をしてほしいかを記載した方が良いです。
今回の場合は、下記のような目的です。
「求職者に」「ホームページを見て」「(転職相談の)問い合わせ」をしてほしい。

KGI / KPI

KGIやKPIはホームページ上で目指す指標・数値のことです。今回のホームページの目的は「求職者からの問い合わせ(転職相談)を増やしたい」とのことなので問い合わせ数が重要になります。そのためにホームページへの訪問者数を増やすというのが次に重要になります。

KPI / KGIがよくわからない場合は、ホームページを制作する上での「数値目標」と考えていただければ大丈夫です。

制作背景・課題(重要)

制作背景・課題も重要な項目です。現状のサイトの課題や、事業の課題をできるだけ具体的に記載しましょう。ポイントは以下の2点です。

  • ホームページの課題だけではなく、事業上の課題も挙げること
  • 列挙した課題に課題に対して優先度をつけておくこと
従来は既存クライアントからの紹介で事業が成立していたが、事業が縮小傾向にある。

といったように、事業上の課題が明確であれば、制作会社はそれに沿った提案をしてくれます。

「ホームページも良いですが、まずは広告を出してみてはどうでしょうか?」
「ターゲットが絞られているので、SNS上で展開してみてはどうでしょうか?」

上記のように、効果的な手法も提案してくれる可能性があるので、事業の課題は伝えるようにしましょう。

サイト公開希望日

サイト公開希望日もできるだけ具体的に記載するのが重要です。

  • なるべく早く
  • 2019年度中

といった記載は避けましょう。

関連記事:ホームページ制作にかかる期間について ホームページを作るにはどれくらいの期間がかかるの?という方はこちらをご覧下さい。
10分で分かるホームページ制作の流れ・期間(元Webディレクターが丁寧に解説)

サイト制作予算

公開希望日同様に、サイト制作予算も具体的に記載してください。

  • なるべく安く
  • 200万円〜500万円

上記のように幅が広い記載は、制作会社からの提案がバラバラになる原因になってしまいます。

【目的別】ホームページ制作の料金相場まとめはこちら ・目的別ホームページ制作の費用相場
・ホームページ制作の重要ポイント
をプロが丁寧にわかりやすく解説。
相場とポイントをおさえることで失敗は減ります。ぜひ参考にしてみてください。 ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2024年最新版】 | Web幹事 ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2024年最新版】 | Web幹事 制作を行ってきたプロがホームページ制作の相場や料金を徹底調査・解説!企業サイトやECサイト等目的別に相場を解説、実際の制作会社の費用や料金表もご紹介します。Web制...

プロジェクトの概要まとめ

プロジェクトの概要は

  • ホームページ制作の目的・納期・予算
  • 現状の課題

というプロジェクトに必要な情報を記載する場所です。
ここの項目は飛ばさずに、詳細に記載しましょう。

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2:会社概要・事業概要

会社概要や事業概要は、「課題を理解してもらうための補足情報」という位置付けです。

  • その会社がどんな事業をやっているのか?
  • どういうビジネスモデルなのか?
  • 何が強みなのか?

を理解してもらい、より良い提案に繋げてもらうための補足事項です。

会社名:株式会社ユーティル
事業内容:Web系人材の人材紹介(有料職業紹介)
これまでは、知人の紹介だけで転職希望者を獲得→知り合いの会社に紹介という、身内で完結する人材事業の展開を行なっていたユーティル。

事業の拡大に伴って、本格的に転職希望者を集めて事業を大きくしていきたいようです。
そのためにホームページを活用した集客を決意。制作会社に依頼を行います。
※架空の会社です。

会社概要・事業概要のサンプル

RFP(提案依頼書)_会社概要

事業内容

事業内容を記載してください。クライアントの例や、得意分野など事業がより明確にイメージできる情報があると良いです。

ターゲット

事業のメインターゲットを記載してください。複数ある場合は、全て記載しましょう。

ビジネスモデル・CPA

ビジネスモデルとCPA(顧客獲得単価)を記載します。ビジネスモデルには顧客単価など数値ベースで説明できる指標があると良いです。

自社の強み(重要)

自社特有の強みを記載します。ホームページを実際に制作する時にも、重要な情報になります。思いつく限り列挙しましょう。

現状整理

事業やホームページの現状を記載します。ここではホームページの現状を記載しておきました。事業やホームページについて伝えておきたい部分があれば、メモ程度に書いておくというイメージで大丈夫です。

競合企業・参考サイト(重要)

競合企業・参考サイトは意外と重要です。制作会社は競合分析をして見積もりや提案をしています。

  • 競合として意識している企業。(ここでは、Webに特化した人材紹介を行うライバル企業)
  • 業界的に有名な企業(ここでは人材業界で有名な企業)

など具体名で挙げておきましょう。

会社概要・事業概要まとめ

会社概要・事業概要は、ホームページ制作にあたり課題を理解してもらうための補足事項です。

優良な制作会社ほど、クライアントの事業を理解しようとしてくれます。
自社にとっては当たり前の情報でも、制作会社にとっては貴重な情報であることは多いです。そのため、些細なことでもできるだけ具体的に記載する良いです。

注意 もし会社案内や事業紹介などの資料が別途ある時は、RFPとセットで渡しましょう!
制作会社にとっては非常に嬉しい情報です。

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3:サイトの機能要件・要望

課題をある程度書けたら、今度は要望を記載していきましょう。
この項目では、ホームページに欲しいページや機能を書いていきます。

システム的な専門用語や機能の実装方法など、難しいことは記載不要です。

  • 求職者がホームページ上で面談予約できるようにしたい
  • お知らせを定期的に更新したい
  • 求職者が読む用の「転職コラム」を更新したい

上記のような感じで大丈夫です。細かな機能の設計は制作会社にお任せし、「やりたいこと」ベースで要望を列挙していきましょう。

サイトの機能要件・要望のサンプル

RFP(提案依頼書)_サイトの機能要件

概算ページ数・主要ページ

ホームページにどのようなページが欲しいのかを記載します。「あとからここに書いてないページが追加になったら対応してもらえるのだろうか?」と不安にならなくて大丈夫です。ここでは、ざっくり必要なページの記載をしてください。

運用を行いたいページ

ホームページ公開後、情報更新を行いたいページを記載します。

「年末年始の休暇のお知らせ」といったお知らせページや、「転職したいなら事前にやっておくべき10個の準備」など求職者に向けたコラム記事などがこれに当たります。

ホームページに必要な機能

  • 記事の投稿機能
  • 面談予約機能
  • お問い合わせ機能

    上記のように、欲しい機能を列挙してください。必要な機能のみ記載すればOKです。

デザイン

希望するデザインを記載します。ポイントは以下のとおりです。

  • ロゴは引き続き使用するのか・リニューアルするのか
  • デザインの方向性
  • デザイン参考サイト

この例のように、参考デザインが多い場合は別途エクセルなどにまとめてしまっても大丈夫です。

テキスト・画像素材

  • テキストや画像素材はどちらが用意するのか

は記載しておきましょう。あとでトラブルになるケースがあるからです。

サイトの機能要件・要望 まとめ

少し専門的な内容だったかもしれませんが、重要なのは以下のポイント。

  • ホームページでやりたいこと(要望)をしっかり伝える

多少幼稚な表現や内容でも、まったく問題ありません。やりたいことの箇条書きでも大丈夫です。できるだけすべて書き切ってしまうようにしましょう。

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4:提案して欲しい内容

提案時に、欲しい情報をあらかじめ指定しておきます。あまりプロジェクトによって大きく変動する部分ではないので、下記の例を参考にしてもらえれば幸いです。

RFP(提案依頼書)_提案して欲しい内容

スケジュール

単純な納期だけでなく、

  • 各工程のスケジュール
  • 各工程における発注者が対応しなければならないこと

を同時に提出してもらいましょう。

お見積もり金額

お見積もり金額はいわずもがなですね。

KGI / KPI

冒頭のプロジェクト概要で記載したKGI / KPIですが、制作会社に提案してもらうのもアリです。
自分で設定できない場合は提案してもらいましょう。

ターゲット・キーワード

ホームページで集客を行う場合

  • 誰向けに
  • どんなキーワードで

SEO対策を行なっていくかが重要になります。
制作会社の腕の見せ所であるため、集客が目的のホームページの場合は提案してもらいましょう。

サイトマップ案

必要になるページを整理したホームページ全体の設計図です。必要になるので提案してもらいましょう。

開発環境・要件定義

システム部がある会社は開発要件をチェックしておいた方が良いです。
※システム部がない場合・制作会社から提案されてもわからない場合は割愛して大丈夫です。

デザイン案

デザイン案は、案件の予算や制作会社によって提案時点で提出してくれるかが変わります。
※難しそうな場合は割愛して大丈夫です。

コンテンツ案

ここでは求職者向けに「転職コラム」を書いていく想定でしたので、どのような記事を書いていけばいいか制作会社に提案依頼をしています。

体制図

誰が担当になるのか、どのような人が制作をしてくれるのか聞いておきましょう。

その他

ホームページ公開後の運用などが必要になる場合はあらかじめ提案してもらうようにしてください。制作が終わった後に話を始めるとトラブルになることがあります。

提案して欲しい内容 まとめ

今回の例では、一般的な内容を記載しておきました。プロジェクトによって必要な項目や不要な項目があります。適宜、追加・削除してください。

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5:補足事項

この項目は、「この情報があると制作会社は見積もりしやすい!」という補足事項を集めた項目。
そのため、専門用語や知識が多いです。分からない場合は飛ばしても大丈夫です。
自分が分かる部分だけ埋めていただくと良いでしょう。

RFP(提案依頼書)_補足事項

制作範囲

制作範囲を明確にしておくことは、後々のトラブル防止にも役立ちます。どこまでの制作会社にやって欲しいのかを記載しましょう。

閲覧環境

どのOS / ブラウザで閲覧した時に動作を保証してもらうかを定めたものです。一般的な内容を記載しておきましたので、こちらで問題ないと思います。
※2018年7月時点のものです。順次バージョンアップされていく可能性があるので、ご注意ください。

参考までに・・・
日本国内のブラウザシェア

OSシェアランキング

ドメイン・サーバー

利用するドメインとサーバーが事前にわかると、制作会社が作業工数を見積もりしやすいです。
見積もりが安くなる可能性もあるので、わかる場合は記載しておきましょう。

SSL

2018年7月からはSSL化されていないホームページには警告表示がされるようになります。
SSLはセキュリティ的にも必要なので、実装してもらいましょう。

CMS

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用する場合は、指定しておきましょう。
制作会社から提案してもらうのも良いです。

アクセス解析

Google AnalyticsとSearch Consoleが基本です。
この2つがあれば基本的には問題ありません。

納品物・納品方法の定義(重要)

納品物・納品方法の定義は、意外とトラブルになりやすいポイントです。

  • サイトの公開まで制作会社に支援してもらうのか
  • ソースコード(ファイル)の納品だけでいいのか

明確にしておくことが重要です。

納品後の支払い方法

規定に沿って記載しましょう。特に小規模な制作会社は気にする会社が多いです。

補足事項まとめ

繰り返しになりますが、この項目は専門知識が多少必要になります。分からない部分は飛ばして大丈夫なので、わかる部分だけ記載しましょう。

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6:法務要件

RFP(提案)_法務要件

規定に沿って契約書を締結する必要がある場合は記載しておきましょう。
「契約書を結ぶのは厳しいので提案しません」となる制作会社はほぼないので、特殊な契約がない場合は記載しなくても大丈夫です。

契約書は要注意 ホームページ制作に関する契約書には注意する点がたくさんあります。
ぜひ確認しておきましょう!
ホームページ制作の業務委託契約書チェックの6つのポイント

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7:提案の進め方

最後に提案書の期限と提出先を記載して完成です。制作会社の提案は、提案書の書面だけでなく、プレゼンを受けることをおすすめします。

プロジェクトを成功させるために、提案書や提案内容は重要です。しかし、制作会社の担当者との相性も同じくらい重要になります。

そのため、直接会って会話をしてみて「この人と一緒に仕事をしたい!」と思えるかどうか見極めましょう

RFP(提案依頼書)_提案の進め方

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RFP作成後の流れ

ホームページ制作の流れ全体像

RFPを作成したあと、どんな流れでホームページが完成するのか解説します。

見積もり・提案

所要期間:1〜2週間
実働時間:1回あたり1時間程度
内容:実際に制作会社から提案を受ける・見積もりをもらう
         発注する制作会社の決定

RFPをもとに制作会社からの見積もり・提案を受けます。この時発注側で準備するものはありません。制作会社からの提案を基に、発注する制作会社を選びます。

要件定義

所要期間:2週間〜1ヶ月
実働時間:2~3日
内容:ホームページの全体像(サイトマップ)の確認 &
         
ホームページの要件定義表・ワイヤーフレームの確認

ホームページ制作において重要な工程が要件定義です。

  • ホームページに必要な機能
  • 制作に用いられる技術
  • スケジュール(納期)
  • 必要な人員(工数)

要件定義が曖昧だと、あとから追加で人員やホームページのデザイン・機能などを足す場合や、イメージしていたホームページと完成形が異なるリスクがあります。要件定義は時間をかけて納得するまで行いましょう。

デザイン

所要期間:2週間〜1ヶ月
実働時間:1〜2日
内容:制作会社から提出されるデザイン案の確認

要件定義で定めた内容を反映させたデザインを行う工程です。ホームページ制作でよくある失敗はデザインに関するもの。「思っていたデザインと違った」と揉めるケースが多いです。事前に入念に打ち合わせを行ったとしても、「イメージと違った」となることも少なくありません。デザインは完成する前にも適宜確認しましょう

このあと、ホームページ作成ツールやコンピュータ言語などを使って、ホームページの形を作っていきます。ここは発注者はすることがありません。

テスト・修正

所要期間:1週間程度
実働時間:1~2日
内容:完成したホームページの最終チェック

ホームページが一度でき上がったあと、納品物のチェック(検収作業)を発注側で行います。主なチェック項目は以下です。

  • ホームページに誤字・脱字がないか?
  • 正しい情報が、正しいページに掲載されているか?
  • スマホで閲覧しても表記が崩れていないか?
  • お問い合わせの機能は正しく動作しているか?

実際にホームページを訪れ、上記のような項目を確認していきます。問題があれば修正を依頼し、ホームページの完成です。

「RFPの書き方を見てきたけど、うまく書けそうにない...」という方は、お気軽にご相談ください。
Web制作のプロに相談・業者の紹介まで依頼できるのは、Web幹事だけです!

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RFP(提案依頼書)の書き方のポイント・注意点

制作会社から良い提案を引き出すには、以下の2点が不可欠です。

  • 現状の課題が明確であること
  • プロジェクトの目的・納期などの、クライアントの要望が明確であること

この「課題」と「要望」がしっかり伝わる構成にするのがRFPを作る上で重要です。その上で、RFPを書くときに意識すると良いポイントを5つ紹介します。

「課題」と「要望」を伝えることを意識する

RFPは情報量が多く、書くのが大変です。すべて気合を入れて書くのが理想ですが、強弱をつけるとしたら、色々な情報の中で特に大事な部分である「課題」と「要望」を伝えることを意識しましょう。事業の情報や細かいデザインなどは正式に発注してからでも固められます。制作会社から良い提案を引き出すために重要な課題と要望を書いてください。

分からない項目は飛ばしても良い

完璧なRFPにこだわる必要はなく、分からない項目は飛ばして大丈夫です。前章でRFPの書き方を説明しましたが、すべて書く必要はありません。繰り返しますが「課題」と「要望」が伝わることを意識しましょう。

役割範囲を明確にしておく

制作会社から提案をもらう際、発注側と制作会社側で担当する役割を明確にしてもらうようにRFPに記載しましょう。

ホームページ制作の費用を抑えて作りたい場合、「写真やテキストは発注側で用意してください」と言われる場合があります。

他にも「デザイナーはベテランに頼むと人件費が高くなるので、費用を抑えるために新人や外注のフリーランスを使う」などのケースもあります。役割を明確にしておくと、どの制作会社に依頼するのかが決めやすくなるでしょう。

詳しい人や専門家に見てもらう

RFPが完成しても、すぐに制作会社に送らないでください。社内の詳しい人や当サイトWeb幹事のような外部のアドバイザーなどから不備がないかフィードバックをもらっておくと安心です。

  • 明確で具体的な要件になっているか
  • 質問は的確で回答しやすいか
  • 提案の質を高める内容になっているか

上記のような内容をチェックしてもらうと良いです。当サイトWeb幹事もRFPに関する相談を無料で受け付けています。お気軽にご相談ください。

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RFPを作成しない場合の失敗例


RFPを作成「しない」場合

RFPを作成「した」場合

提案の質

要件が曖昧なため
ざっくりとした提案になる

要件が明確なため
クリアで優良な提案が期待できる

発注後のトラブル

口頭での合意形成になるため
注意が必要

文書化されているため
トラブルになる確率が低い

見積もり金額

やり取りがかさむと判断されると
見積もりが高くなることも

ディレクション費用や制作進行費
が安く見積もられることも

評価基準

目的が明確でないため判断がブレる

RFPに沿った評価・判断が可能

社内の合意

関係者が多いと社内で炎上することも

RFPに要望を集約
要件を明確化できる

RFPが無くてもホームページを作ってくれる制作会社はあります。

しかし、見積書と実際にかかる金額が大きく違うといった問題になりかねません。この点には注意が必要です。

RFPを作成することで自社の課題、目的やターゲットなどが明確になるため、本来作るべきホームページの理想像が固まってきます。RFPなしでいざ制作会社と細かい打ち合わせをしたら、企画段階のホームページと内容が変わったというケースもあります。多少の手間を惜しまずにRFPを作成しましょう。

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【参考】制作会社の評価シートも作っておく

カテゴリ

質問(評価ポイント)

会社A

会社B

企画設計

企画から一緒に行ってくれる制作会社か

要件定義書は丁寧で詳細まで書かれているか

デザイン

デザインのテイスト・得意分野は

自社のイメージに合っているか

×

過去の制作実績の中に

イメージに近いデザインはあるか

マーケ

ティング

集客まで考えてくれるか

制作体制にマーケターはいるか

×

過去に自社と同じ業界で

集客の実績はあるか

×

開発 要望通りの機能は実装してくれるか ×
過去に同じような機能を実装したか

×
運用 ホームページ公開後の運用も対応しているか

電話対応・訪問対応など公開後の

フォロー体制も充実しているか

RFPの書き方そのものから外れますが、書くときに制作会社を選定する軸を決めておくと良いです。特に、複数社を比較する時フォーマットも内容も違う提案書が返ってくるので、どの制作会社が良いのか迷ってしまいます。制作会社を評価する軸を決めておくと判断に迷うことも少なくなり、社内で協議するときも属人化しなくて済みます。

  • 提案内容が細かい
  • 自社への理解度が高い
  • 提案書を見たときの熱量が高い

基準は何でも構いませんので、決めておいてください。また、複数社を比較する場合は、提案書の形式を指定して統一すると比較しやすいです。

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RFPのサンプルを無料ダウンロード

本記事で使用したRFPのサンプルを、Wordファイル形式でプレゼントいたします。
下記のページから資料ダウンロードが可能です。Word形式ですぐに編集・修正できます。
お気軽にダウンロードください。

RFP・提案依頼書 サンプル(Word形式)のサムネイル RFP・提案依頼書 サンプル(Word形式) 「RFP(提案依頼書)の書き方」の記事でご紹介したRFPのサンプルです。ホームページ制作会社へ見積もり依頼をする際にサイトの目的・自社の課題を共有し「こういう提案をしてほしい!」と依頼するための資料です。Word形式ですぐに修正・編集できるので、ぜひ... 無料でダウンロードする

ダウンロード後、実際にRFPを作ってみて相談したいことがあれば、Web幹事にお問い合わせください。プロのアドバイザーが無料でヒアリングさせていただきます。

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RFP(提案依頼書)の書き方まとめ

以上、RFPのサンプルを交えて解説しました。

RFPに記載する項目
1:プロジェクトの概要
2:会社概要・事業概要
3:サイトの機能要件・要望
4:提案して欲しい内容
5:補足事項
6:法務要件
7:提案の進め方

書き方のポイントは、以下の2点

  • 難しい用語は使わなくてOK。「課題」と「要望」をしっかり伝えることを意識する
  • 分からない項目は飛ばしてOK。完璧なRFPにこだわらなくて良い。

RFPはしっかり記載すればするほど、制作会社からの提案の質が上がることが期待できます。
しかし、そのために時間をかけすぎるのは本末転倒です。

自分の言葉で、できるだけ丁寧に書いていけば熱意は制作会社にも伝わります。
熱意が伝われば制作会社の提案の質も自ずと上がります。
ぜひRFPを作って「失敗しないホームページ制作」を行ってみてください。

※自分でなかなか記載する時間が取れない。という方はWeb幹事にご相談ください。
Web幹事専門のコンサルタントが、要望をヒアリング。
貴社の代わりに簡易版のRFPを無料で作成します。

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【参考】ホームページ制作の費用がわかる料金シミュレーター

ホームページ料金シミュレーター

作りたいホームページはいくら費用がかかるのか? 
そんな悩みに応えるべく、Web幹事で料金シミュレーターを用意しました。

  • サイトの用途(採用サイトなど)
  • ページ数
  • デザイン
  • 機能

ホームページの制作に関する8問に選択するだけで、たった60秒で制作料金が分かります。料金の算出は無料なので、ぜひご利用ください。

【無料】ホームページ料金シミュレーターを使う

ホームページ制作の相場を知りたい方はこちら

ホームページ制作の相場については以下のページにてわかりやすくまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。

【目的別】ホームページ制作の料金相場まとめはこちら ・目的別ホームページ制作の費用相場
・ホームページ制作の重要ポイント
をプロが丁寧にわかりやすく解説。
相場とポイントをおさえることで失敗は減ります。ぜひ参考にしてみてください。

ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2024年最新版】 | Web幹事 ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2024年最新版】 | Web幹事 制作を行ってきたプロがホームページ制作の相場や料金を徹底調査・解説!企業サイトやECサイト等目的別に相場を解説、実際の制作会社の費用や料金表もご紹介します。Web制...

Q. RFPに必要な項目は?

RFPに必要な項目として「プロジェクトの背景や目的」「依頼の範囲」「解決すべき課題」「競合他社・ベンチマーク」「予算」「スケジュール」「想定ターゲット」等が挙げられます。

Q. ホームページ制作会社の選び方は?

まずは実績や評判を調べて、制作会社の信頼性・技術力を確認しましょう。また、自社のニーズに合ったサービスを提供できるのかも重要です。最終的には複数の制作会社から提案をもらい、比較検討することで最適な選択ができます。