中小企業が作るべきホームページとは?メリットや作り方を解説【2024年最新版】

中小企業が作るべきホームページとは?メリットや作り方を解説

・これからWebを使って営業を始めるのにホームページは作るべきか?
・必要ならどんなホームページを作るべきなのか?
・自分でホームページを作る方法を知りたい

企業のデジタル化が加速していく世の中で、会社のホームページを作るべきか検討されている方が増えています。なんとなく作ったほうが良いと思いつつも、これまでアナログの営業経験しかない方は、投資を尻込みしているでしょう。

そこで年間1,000件を超えるホームページ制作の相談を受けるWeb幹事が、どんな中小企業がホームページを作るべきかを解説します。

この記事でわかること ・ホームページを作るべき中小企業の特徴
・中小企業がホームページを作るメリット
・中小企業が作るべきホームページの中身
・自社でホームページを作成する方法

最後まで読んで、ホームページを作るべきかを判断してください。なお、ホームページを作るべきか、すぐにプロの意見を聞きたい方はWeb幹事にご相談ください。ホームページを作る予算や目的をヒアリングした上で、ご提案させていただきます。相談料は一切かかりません。

Web幹事の紹介 Web幹事はホームページ・Web制作に関する相談サイトです。専門のアドバイザーが依頼者の要件を電話もしくはオンラインでヒアリングし、最適なアドバイスや制作会社を選定して紹介します。制作会社から紹介料を頂戴するので、相談者のお客様から費用はいただきません。相談料も紹介料も一切かからない完全無料のサービスです。

Web幹事への相談の空き状況を見る

目次
  1. 1. 中小企業はホームページを作るべきか?
    1. 1-1. 自社の課題とホームページの目的による
    2. 1-2. ホームページの目的は集客にあらず
    3. 1-3. ホームページは作ってからが始まり
  2. 2. 中小企業がホームページを作るメリット
    1. 2-1. 自社の理解促進やコンバージョン獲得
    2. 2-2. 顧客の情報が分析できる(マーケティング)
    3. 2-3. 業務効率化・人件費削減がはかれる
    4. 2-4. 広告、SNS、他社媒体などと併用できる
  3. 3. 中小企業が作るべきホームページ【事例つき】
    1. 3-1. デザインより情報量
    2. 3-2. SEOは気にしなくていい
    3. 3-3. 【重要】ホームページへの集客方法も考えておく
  4. 4. 中小企業のホームページを作る流れ【自作】
    1. 4-1. 目的や目標数値などを決める
    2. 4-2. サイトマップを作る
    3. 4-3. ワイヤーフレームを作る
    4. 4-4. ホームページ作成方法・ツールを選ぶ
    5. 4-5. 【参考】ホームページ制作の補助金について
  5. 5. 中小企業のホームページ制作まとめ

中小企業はホームページを作るべきか?

中小企業はホームページを作るべきか?

画像引用:株式会社ユーティル

現在、SNSやYouTubeなど、企業が情報発信に使えるツールは年々増えており、世の中的には上のような会社ホームページの必要性が少なくなってきています。飲食店には食べログがあり、美容室にはホットペッパーがあり、わざわざ自社ホームページを作る必要のない業界も多々あります。

すべての中小企業がホームページを作る必要はないので、判断基準を詳しく説明していきます。ホームページは安くない投資なので、この章の解説を読んで吟味してください。

※本記事では「中小企業」を従業員100人以下、および資本金1億円以下の企業と定義しています。「ホームページ」は企業サイト、サービスサイト、採用サイトの総称を指します。

自社の課題とホームページの目的による

【ホームページ作成がおすすめの中小企業】 ・自社の事業を理解してもらう方法がない
・人力の営業だけではリソースに限界がある
・ホームページを二次利用する機会がある

中小企業はホームページを作るべきか?の答えを出すには、自社の課題とホームページの目的を明確にすることが大切です。

一例として、現在は自社の事業が理解してもらえない、そのための武器がない、社員が対面で説明する必要がある企業などは、営業マンの代わりをしてくれるホームページを作るメリットは大きいです。特にBtoB(法人向け)のサービスは利用者が限られ、外から事業内容が理解しにくい上に、口コミやレビューも集まりにくいので、自社を理解してもらうためのホームページは重要です。

他にも、求人媒体やSNSアカウントにホームページを掲載して二次利用し、今より自社のことを理解してほしい場合は有効となります。

ホームページの目的

種類

メリット

デメリット

ホームページ

情報をしっかり届けられ

会社のことを理解してもらえる

知名度がないと集客が難しい

ブログ(記事)

自社の魅力を伝えられ

会社のことを理解してもらえる

コンテンツを作り続ける

リソースが必要

SNS

拡散性がある

顧客とコミュニケーションが取れる

1回の投稿の情報量が限られる

SNSのノウハウが必要

動画

リアルなため

情報が正確に伝わりやすい

視聴してもらうための

集客のハードルが高い

ホームページの目的を理解しやすいよう、他のツールのメリット・デメリットを表にしてみました。ご覧のとおり、メリット・デメリットが異なります。あとは自社の課題や予算や人員、始めやすさ、更新のしやすさなどを考えた上で、ホームページを作るべきかを検討することがおすすめです。

とはいえ、Web幹事にご相談いただく中で「自社の課題をどう抽出したらいいのか分からない」「自分では判断が難しい」とおっしゃる方もいます。その場合は、企業コンサルタントに会社の状況を分析してもらうことが近道です。Web幹事にご相談いただければ、自社に合うコンサル会社の紹介も無料でさせていただきます。

Web幹事への相談の空き状況を見る

ホームページの目的は集客にあらず

ここで大事な観点をお伝えします。Web幹事への相談で多い誤解が「企業の知名度アップ、集客のためにホームページを作りたい」という相談。

仮に自社の課題が「知名度がない」といった集客面であれば、ホームページを作ることが最適解ではない可能性が高いです。認知を増やしたいのであれば、テレビCMに代表されるような広告を打つことが近道です。

ホームページで集客ができるのは、すでに知名度があり、指名検索される会社やサービスのサイト。例えばトヨタ自動車やSONYなどであればインターネットで名前を検索される回数が多いので、ホームページを作っておけば集客はできます。

もしくはSNSのフォロワーが多く、「ホームページを見て」と投稿すれば訪問してもらえる場合です。

しかし、指名検索されるホームページはごく一部であり、ほとんどの中小企業がホームページを作っただけでは認知が増えません。現在、集客アップをはかりたい中小企業の方はホームページではなく、広告をはじめとするマーケティング施策が必要になるので注意してください。

先ほど説明したように、ホームページ作成がおすすめの企業は、自社の事業や理念などが理されていない場合です。

特定のサービスを売り込む場合はLPがおすすめ

特定のサービスを売り込む場合はLPがおすすめ

特定の商品やサービスを売り込みたい場合も、ホームページではなく、上の写真ようなLP(特定の商品やサービスの広告ページ)を作るほうが有効です。1つの商品・サービスを掘り下げて説明できるので、問い合わせなどの成果が上がりやすくなるからです。

もちろん、LPを作れば必ず集客できるわけではなく、LPを見てもらうためにSNSでシェアするなど、集客施策は必要です。

ホームページは作ってからが始まり

せっかくホームページを作っても情報を更新する人員がいない、不具合が起きても復旧を依頼する予算がないなどの場合は、ホームページが負担になる可能性があります。

一度作ったら終わりのホームページはほとんど皆無で、基本的にメンテナンス(定期的な情報更新や不具合がないかなどのチェック)が必要と考えてください。情報が古いままだと信用を失い、逆効果になりかねません。

中小企業がホームページを作るメリット

・理解促進やコンバージョン獲得になる
・顧客の情報が分析できる
・業務効率化・人件費削減がはかれる
・広告、SNS、他社媒体などと併用できる

今一度、ホームページは何のために作るのか?の目的やメリットを整理しましょう。この章で解説するメリットもホームページを作るかの判断材料にしてください。

自社の理解促進やコンバージョン獲得

自社の理解促進やコンバージョン獲得

【メリット】 ・見せ方や情報量を調整しやすい
・24時間、どこからでも見てもらえる
・採用にも活用できる

ホームページを作る目的は「訪問してくれた方に商品やサービス、理念などを理解してもらう」こと。「商品の購入やサービスの申し込み、採用の応募などコンバージョンを獲得すること」です。

ホームページは見せ方や情報量も自由に調整しやすいので、他の媒体やSNSなどよりも自社を理解してもらいやすい点がメリットです。

Web幹事無料相談フォーム

さらに、上の画像のようにホームページに購入(申込)フォームを設置すれば、商品やサービスを気に入ったお客様の購入や申し込みにつながることもあります。

また、中小企業が集客と並んで苦労するのが人材採用。採用面でもホームページは有効で、企業名や事業内容が認知されていないと、いざ人材が欲しいと思っても応募が集まりません。応募が来ても給与などの条件面のみで検討されてしまいます。

結果、競合との争いに負けて内定辞退にも繋がります。そのため、ホームページで自社を理解してもらうことは採用において重要なのです。

顧客の情報が分析できる(マーケティング)

顧客の情報が分析できる(マーケティング)

【メリット】 ・訪問者の属性を知って商品やサービス開発に役立てる
・どこを経由して訪れたのかを調べて顧客の行動を分析できる
・ホームページ内のどこが読まれているか分析して顧客のニーズを探れる

ホームページに訪問者が来るようになると、顧客データが取得できるようになります。上の図のGoogleアナリティクスのような無料の分析ツールを使えば、ホームページに訪れた年齢や性別、流入元などが分かります。

自社で想定していなかった年齢や性別の方が訪れている可能性もあり、ターゲットに合わせて商品・サービスのコンテンツ内容を見直すことができます。決裁が遅く手続きが面倒になりがちな大企業に比べて中小企業は経営陣と距離が近く、スピード感を持って判断がしやすいことが多いため、情報更新やサイトのリニューアルがしやすい特徴があります

業務効率化・人件費削減がはかれる

業務効率化・人件費削減がはかれる

【メリット】 ・FAQページを設ければ、よくある質問に答えられる
・最新情報を伝える手間が省ける

ホームページに会社や商品・サービスの情報を掲載しておけば、顧客からの問い合わせを減らすことができ、業務効率化や人件費削減につながります。ホームページがない時代は、分厚い会社資料を作り、営業マンが会社の説明をしに出向いたり、電話で対応したりしていました。しかしホームページを作れば誰でも24時間、会社情報を見ることができます。

上の画像のように「よくある質問」などのFAQ(質問と回答を集めたページ)を設置することで、電話応対やメールでの返信の手間を削減できます。最小限の人員で運営している中小企業にとっては大きなメリットです。

また、会社の情報が変わった際も、ホームページを更新するだけで最新情報を伝えられ、一人ひとりに説明して回る必要がありません。ホームページに情報を詳しく書くことで、問い合わせ対応していた社員は、他の仕事へ注力できるようにもなります。

広告、SNS、他社媒体などと併用できる

広告、SNS、他社媒体などと併用できる

【こんなシーンで役立つ】 ・商品・サービスの紹介ページを広告に使用する
・ホームページのコンテンツをSNSで発信する
・他社媒体にホームページのコンテンツを利用する

ホームページを作れば、広告やSNSなど他のツールと併用することができます。商品・サービスの紹介ページはそのままYouTube広告、SNSの広告などに使用できます。

YouTube広告

また、ホームページのコンテンツはTwitterやInstagramなどの発信、メールマガジンに使用することもできます。内容が良ければ下のように第三者からシェアしてもらえることもあります。

Twitterシェア

食べログやホットペッパー、マイナビのような広告媒体にホームページのURLを載せれば、さらなる流入につなげることも可能です。

※ここまで読んでホームページを作るべきか迷っている方、作ろうと思った方で自社に合う制作会社を紹介してほしい方はWeb幹事に相談ください。予算や課題、目的などをヒアリングし、アドバイスさせていただきます。相談料は一切かかりません。

相談の空き状況を見る

中小企業が作るべきホームページ【事例つき】

中小企業が作るべきホームページ

次に実際に中小企業がどんなホームページを作ると良いのかポイントを紹介します。読者の中には、とりあえず名刺・パンフレット代わりの簡単なホームページがあればいい方もいらっしゃるでしょう。確かに簡易的な企業サイトが悪ではありません。予算の関係もあり、将来的にホームページをリニューアルしていく方法もあります。

この章で説明することは、すべての中小企業に当てはまるわけではありません。ただし、中小企業の場合は大企業に比べてアクセス数が限られることが多く、機会損失が大きいので、取り逃がしが怖いとも言えます。できるだけ初期の段階から成果を生みやすいサイトにしたほうが良いので、ぜひ参考にしてください。

デザインより情報量

デザインより情報量

画像引用:株式会社MITOS

中小企業の方がホームページを作ろうとする際、Web幹事でアドバイスしているのは「情報は全部出しきる。その上で読みにくくならないように化粧しましょう」です。

すでに認知のある企業や商品・サービスなら情報量を削って早く問い合わせや購入ページにつなげることも可能です。しかし、まだ顧客に理解されていない企業・商品・サービスは、理解促進を促す情報を載せることが第一。

良い会社ホームページの例が、中小企業の経営を支援する株式会社MITOSの企業サイト。上の画像のように、丁寧に細かく事業内容を説明しています。

株式会社MITOS

画像引用:株式会社MITOS

会社のホームページは、その企業のことをまったく知らない方にも信用してもらうことが大切。株式会社MITOSのホームページは、代表者の歴史が詳しく書かれ、趣味や好きな音楽なども記載されています。動画もあるので、肉声や温度感など人柄も伝わります。企業サイトを作るなら、これくらい詳しく記載してほしいところです。

紙媒体よりも情報が整理しやすいメリットを活かす

紙媒体よりも情報が整理しやすいメリットを活かす

画像引用:株式会社MITOS

「情報量が多いと読んでもらえないのでは?」と思い、最近の情報しか書かない企業サイトも多いです。しかし、訪問者に信用してもらうためには、過去にやってきた歴史など、出せる情報は全部出し切ることです。紙のパンフレットは膨大な量になると調べにくくなりますが、ホームページの場合はカテゴリやデザインを整理できることがメリット。説明する文字数が膨大になるなら動画を入れるなどの工夫もできます。

デザインはなんとでも調整できるので、とにかく情報量を意識しましょう。

デザインにかける費用をコンテンツに回す

デザインにかける費用をコンテンツに回す

画像引用:株式会社MITOS

Web幹事に多い相談が「とにかくおしゃれなサイトにしたいからデザインにこだわりたい」という声。

しかし、何度も説明しているように中小企業がホームページを持つ目的は「自社を理解してもらうこと」です。そのためにはデザインより情報量です。デザインに費用をかけるなら、その分を情報ページの追加やブログなどのコンテンツ追加に投資するほうが良いでしょう。

他社と差別化するのは訪問者が来るようになってから

また、Web幹事には「他社と差別化したいから、他がやっていないサイトにしたい」という相談もあります。これも時期尚早であり、まずはしっかり情報を届け、訪問者に事業を理解してもらうことに重心を置きましょう。他社と差別化するのは、多くの訪問者が来るようになってからリニューアルで大丈夫。まずはしっかりと情報を届けましょう。

SEOは気にしなくていい

これもWeb幹事に多い相談が「ホームページを作るとき上位表示されるサイトにしてほしい」という問い合わせ。SEO(検索エンジンで調べたとき上位に表示される方法)を気にするのは良いことですが、正直に言うとSEOを気にするべきホームページは、知名度があって検索回数の多いサイトに限られます。

SEOは気にしなくていい

画像引用:よだかれんOfficial Website

例えば、Web幹事にご相談いただきホームページをリニューアルされた政治家よだかれんさんは、メディアに出演したときや選挙活動中に「よだかれん」のキーワードで検索が増えます。ですが、以前はTwitterやWikipediaが最上位に表示され、最も情報が充実している公式サイトを見てもらえない悩みがありました。そのため、サイトをリニューアルし、現在では公式サイトが最上位に表示されるようになっています。

依田花蓮

誤った情報が上位表示されてしまう場合もSEO対策は有効

検索エンジンで調べたときに誤った情報が上位表示されてしまっている場合なども、SEO対策をする効果はあります。

誤った情報が上位表示されてしまう場合もSEO対策は有効

例えば、ネットショップの作成サービス「BASE」は同じサービスの「STORES」と比較されることが多く「base stores」などでよく検索されます。しかし、個人ブログなどで誤った情報が書かれ、それらが上位表示されてしまっていました。そこで、Web幹事と一緒に記事を作成し、検索エンジン上で1位表示されることで正しい情報を伝えることができたのです。

このように、検索エンジンからの訪問を増やす意義がある場合はSEOを意識すると良いですが、そもそもSEOを意識すべきホームページは限定されます

検索回数が少ない場合はSEOを意識するよりも、訪問者に情報を届けることを意識しましょう。

【重要】ホームページへの集客方法も考えておく

集客方法

種類

メリット

デメリット




Web広告

ペイドメディア

リスティング広告

ディスプレイ広告

SNS広告

YouTube広告

プレスリリース




即効性が高い




初期費用・ランニングコストが必要



コンテンツ

マーケティング

SEO

ホワイトペーパー

SNS運用

アフィリエイト

メール配信

YouTubeチャンネル

MEO



長期的に見て

費用対効果が高い




効果に時間がかかる




リアル施策

展示会

ウェビナー

ポスティング

デジタルサイネージ

交通広告




即効性が期待できる




地域が限定される


ホームページの中身の話ではありませんが、制作に全力投球しすぎてその後の集客を考えていないケースが多いです。その結果、下記のような問題が頻繁に発生します。

・いざ公開しても全然ホームページに訪問者が来ない
・予算を制作費に注ぎ込んでしまい、集客施策が打てない

ホームページは作っても集客が難しいと先述しましたが、リリース後は主に上のような集客施策を実施することになります。もちろん18個全部をやるのは難しいため、どの集客施策が自社に合うか、どの順番で始めるべきかを吟味する必要があります。主に以下の4点を考慮に入れて選びましょう。

  1. 費用がかかっても即効性を期待したいか
  2. 時間はかかるが継続的な集客方法が良いか
  3. ターゲットは顕在層か潜在層か
  4. 競合が強くないか

ホームページ制作は作ってからが始まり。成果を出すにはいくつもの関門があるので、心づもりをしておきましょう。

関連記事ホームページの集客方法18選!成功事例も紹介

中小企業のホームページを作る流れ【自作】

最後に、ホームページを作ろうと決めた方に、自作方法や流れを簡単に解説します。自社で作れそうかの判断材料にしてください。

目的や目標数値などを決める

目的や目標数値などを決める

まずは自社の課題を整理しつつ、ホームページを作る目的や達成したい目標数値を決めましょう。理解促進が主な目的であれば、自社の事業や社員などを詳しく説明するコンテンツが必要になり、問い合わせを増やしたい場合は、過去の実績や成果を記載するなど、目的によってホームページの中身が変わります

目的や目標数値などを整理するときにおすすめなのが、RFP(提案依頼書)。本来はホームページ制作を外注する際、制作会社に提出する書類ですが、自作するときもあると良いです。上の画像のように、ホームページを作るために重要な点を言語化するので、自作する際にも役立ちます。RFP(提案依頼書)の作り方は下記を参考にしてください。

関連記事【事例&サンプル付き】ホームページ制作のRFP(提案依頼書)の書き方

サイトマップを作る

続いては、ホームページの構成を考えます。どんな情報を掲載するのか、どんなレイアウトにするのかなどを決める作業です。

数ページのホームページであれば構成を考える必要はないかもしれませんが、作り込んだサイトにする場合は重要。構成を考えずにホームページを作ると、訪問者が情報を探しにくいサイトになり、あとから情報を追加・更新する際に全体を修正しないといけないなどの手間が発生するからです。構成を考える際に作成する2つが、サイトマップとワイヤーフレーム。

サイトマップ

サイトマップとは、直訳すると「サイトの地図」。ホームページ全体の構成やコンテンツの内容を一覧でわかりやすく記載します。作るときはエクセルなど何でも構いません。

STEP①:ホームページに必要なコンテンツを全部リストアップする

STEP①:ホームページに必要なコンテンツを全部リストアップする

まずは、ホームページに必要なコンテンツを全部リストアップします。この時点ではカテゴリなど考えなくて大丈夫です。あとで削れますので、この時点ではありったけの情報をリストアップしてください。

STEP②:カテゴリ分けをする

STEP②:カテゴリ分けをする

ホームページに掲載するコンテンツを洗い出したら、上のようにカテゴリ分けをして整理します。どのカテゴリにも属さないものは端によけておき、「その他」としてホームページに入れるか、それとも「このページはそもそも必要ない」など、削除するか選別します。

STEP③:階層上に整理する

STEP③:階層上に整理する

カテゴリを整理したら、階層状にサイトマップを作ります。この階層はURLを付ける際に利用され、下記のように「/」で区切られて階層ができていきます。

TOPページ:https://web-kanji.com/
事業内容ページ:https://web-kanji.com/service
事業その1ページ:https://web-kanji.com/service/no1

ざっくりした流れは以上です。サイトマップの作り方を詳しく解説した記事も参考にしてください。

関連記事サイトマップ(構成図)をエクセルで簡単に作成する方法【テンプレート付き】

ワイヤーフレームを作る

ワイヤーフレーム

サイトマップを作成したら、各ページごとの設計図を作ります。上の画像が実際のワイヤーフレーム。情報を整理し、見やすいサイトにすることが目的です。

ワイヤーフレームは、トップページの構成、会社概要のページの構成などのレイアウトを作成していきます。理想は全ページのワイヤーフレームを作ることですが、どうしても忙しい場合は重要なページに絞って作りましょう。

構成を作るのは骨の折れる作業ですが、ホームページの出来の大半がサイトマップとワイヤーフレームで決まってしまうので、しっかりと考えてください。ワイヤーフレームの作り方は下記の記事が参考になります。

関連記事ワイヤーフレームの作り方完全ガイド【サンプル付き】

ホームページ作成方法・ツールを選ぶ

ホームページ作成方法・ツールを選ぶ

画像:WordPress

ワイヤーフレームまで作れば、あとはホームページの作成方法やツールを選んで実際に作っていきます。HTMLやCSSなどのコンピュータ言語を記述する方法もありますが、WordPressやWixといったホームページ作成ツールを使う場合がほとんど

ツールの中にも無料と有料があるので、自社に合うツールを選ぶことが大切です。下記のような点に注意しながら、ツールを選んでください。

・操作がしやすく、定期的な更新ができそうか
・納得できるデザインのテンプレートがあるか
・必要な機能や仕様があるか
・サポート体制は十分か

詳しい選び方やおすすめのホームページ作成ツールは下記の記事を参考にしてください。

関連記事プロが厳選!無料のホームページ作成ツールおすすめ15選!比較表一覧付き

【参考】ホームページ制作の補助金について

ホームページ制作の補助金について

ホームページ制作の相談をいただく際、補助金を活用しようとされる方が多くいらっしゃいます。しかし、年々ホームページ作成に補助金が使えないケースが増えており、補助金額も減ってきています。例えば2021年に補助の対象だった「ものづくり補助金 」は2022年には対象外となりました。

補助金に関する条件などは目まぐるしく変わるので、最初から補助金ありきでホームページを制作するのは望ましくありません。補助金が下りた場合に作るホームページと、下りなかった場合に作るホームページの2パターンを決めておきましょう。ホームページに使える補助金は複雑なので、下記の記事も参考にしてください。

関連記事ホームページ制作で申請できる補助金・助成金

※ここまで読んで、自社でホームページを作るのは難しそう、プロの制作会社に依頼したいと思われた方は下記の記事から自社に合いそうな会社を探してみてください。

関連記事ホームページの作成依頼におすすめの制作会社15選!費用相場や流れも解説!

中小企業のホームページ制作まとめ

以上、中小企業がホームページを作るのかを解説してきました。情報量が多かったのでポイントをまとめます。

◎ホームページ作成がおすすめの中小企業
・自社の事業を理解してもらう方法がない
・人力の営業だけではリソースに限界がある
・ホームページを二次利用する機会がある

◎中小企業がホームページを作るメリット
・理解促進やコンバージョン獲得になる
・顧客の情報が分析できる
・業務効率化・人件費削減がはかれる
・広告、SNS、他社媒体などと併用できる

◎中小企業が作るべきホームページ
・デザインより情報量
・SEOは気にしなくていい
・集客方法も考えておく

そもそもホームページを作るべきか、作るとすればどんなホームページにするべきかは、抱えている課題やホームページで達成したいことなどによって変わってきます。

自社では判断が難しい、プロのアドバイスを聞きたい方はWeb幹事にご相談ください。予算や目的などをヒアリングした上で、最適なアドバイスをさせていただきます。相談料など一切かからない完全無料のサービスです。

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

様々なお客様のWeb制作を実際に行ってきましたので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

Web幹事の相談の予約状況を見る

Q. 会社のホームページの作成費用はいくらですか?

ホームページ制作の費用相場は、小規模サイトであれば10万円~150万円、中規模なら~500万円、大規模になると数百万円~数千万円になることもあります。

Q. 中小企業がホームページを作るメリットは?

中小企業がホームページを作るメリットとして「顧客の情報が分析できる」「業務の効率化・人件費の削減が図れる」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。