動物病院のホームページ制作のポイント
平成29年の農林水産省の調査によると、日本全国の動物病院の数は11,839とされています。
出典 : 農林水産省 平成29年飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)
※ (小動物、その他 を対象としている施設の合計値)
また、一般社団法人ペットフード協会の調査結果によると、全国で飼育されているペット(犬・猫)は1,844万6千頭。
飼い主の方が欲しいと思う飼育サービスのアンケートが実施されており、下記のような結果が記載されています。
- 旅行中や外出中の世話代行サービス 41.3%
- 高齢で飼育不可能な場合の受入施設提供サービス 28.7%
- 健康保険料、生命保険料などが減額になるサービス 28.0%
- 飼育が不可能な場合の引き取り手斡旋サービス 27.5%
- 老化したペットの世話対応サービス 18.5%
出典 : 一般社団法人ペットフード協会 平成29年(2017年)全国犬猫飼育実態調査 結果
こういった飼い主の方のニーズも念頭におきながら、自院のサービス内容をホームページで紹介していく必要があります。
多くの動物病院の中から自院を選んでもらうためにも、ホームページを通じた情報発信は非常に重要。
ここでは下記の点をご紹介していきます。
- 動物病院のホームページで重要なポイント
- 動物病院のホームページで必要なコンテンツ
- 参考になる動物病院のホームページ
動物病院のホームページで重要なポイント
ターゲット層を明確にする
飼い主の方が動物病院に対して求めていることの例としては、下記のようなものがあります。
- 診療サービス
- 美容・健康サービス
- 預かりサービス
ほか、性別、年齢、所得、飼っているペットの種類といった属性の考慮も重要です。
ターゲット層を明確にし、自院の強みや提供できるサービス内容に関して優先度を付けながら見せるようにしましょう。
病院の基本情報・提供サービスの情報を充実させる
ホームページを訪れた飼い主の方に信頼感、安心感を持ってもらうことが重要です。
そのためにも、病院の基本情報や提供できるサービス内容、院の外観・内観の写真といった情報を充実させましょう。
- 医師・スタッフ紹介
- 施設紹介
- 対応できる動物、症状
- 支払い方法
基本情報としては上記の項目と内容を記載すると良いでしょう。
ファンを獲得するための情報発信
基本情報やサービス内容のほかに、動物の医療情報や飼育アドバイスといった記事コンテンツを継続的に発信していくことが重要です。
有用な情報発信を行い、実際の来院時以外の時間における関係性作りを行うことで、自院のファンを増やしましょう。
口コミを広げるための施策
動物病院を飼い主の方が選ぶ際に、信頼できる病院かどうか、というのは非常に重要な判断基準。
ホームページ上での情報を充実させるとともに、口コミで拡散されやすくするための施策を行いましょう。
導入しやすい施策としては、ソーシャルメディアの活用があります。
動物病院は医療に関する専門的な情報のニーズが高いので、テキスト情報を盛り込めるFacebookの活用がおすすめです。
病院の雰囲気を伝えることを目的とした場合、写真コンテンツが効果的です。
その観点から、Instagramの活用も検討すると良いでしょう。
ソーシャルメディアでのシェアを促進するために、ホームページのスマホ対応も重要なポイント。
動物病院のホームページに載せるべきコンテンツ
医師・スタッフ紹介
働いている医師やスタッフの顔写真や自己紹介・専門内容を掲載することは、飼い主の方の信頼感や安心感に繋がります。
ほか、獣医師、看護師、訓練士など専門ごとの人数の割合もわかると、どういったサービスを提供し、どこに強みを持つ動物病院なのか伝わりやすくなります。
施設紹介
動物病院の施設紹介の項目としては、下記のようなものがあると良いでしょう。
- 所在地
- 駐車場の有無
- 診療時間
- 夜間対応の有無
- 待合室、処置室、診療の様子がわかる写真
予約方法や医師のシフトに関する情報も診療時間と併せて公開されていると、飼い主の方の利便性が高まります。
対応できる動物、症状
犬・猫・フェレット・ウサギ・ハリネズミ・鳥・ハムスター等、診療対象としている動物の記載は必須です。
また、対応できる診療科目に関しては、医療の専門的な知識がない方にもわかりやすい書き方で情報を載せましょう。
診療以外で提供可能なサービスの紹介
診療以外にも提供しているサービスがある場合は、その内容を掲載しましょう。
- 健康診断
- トリミング
- しつけトレーニング
- 飼育グッズの販売
例としては上記のようなものがあります。
全て同列に並べるのではなく、自院のホームページのターゲットを考慮し、優先度を付けて見せると良いでしょう。
支払い方法
ペットの診療費は決して安くはないため、飼い主の方にとって支払い方法の情報は非常に重要。
- 保険の適用可否
- クレジットカードの利用可否
上記の点をわかりやすく示しておくと、飼い主の方の安心感に繋がります。
動物医療、飼育に関する記事コンテンツ
病気の予防に関する情報、季節的な注意事故、そのほか飼い主の方にとって有用と思われるコンテンツをホームページ上に追加していくようにしましょう。
こういったコンテンツ発信を継続していくことは、記事きっかけでの新患獲得や既存の患者さんのファン化にも繋がります。
参考になる動物病院のホームページ
ゆい動物病院
和歌山県和歌山市にある動物病院のホームページ。
建物の外観、内装が可愛らしいことが特徴で、柔らかな印象を受けるとともに親しみやすさを強く感じます。
- ドッグラン併設
- トリミングやしつけトレーニングの提供
- 駐車場12台完備
提供するサービス内容や施設情報に関してもわかりやすく情報が整理されています。
16動物病院
福岡県福岡市の動物病院のホームページです。
対応する動物の種類は犬・猫・ウサギ・ハムスター。
「便利なサービス」として、定期健康診断、ペットホテルを提供しています。
獣医師が選んだお役立ちグッズ、ペットフードの販売スペースを設けていることが特徴的。
ペットの体調などをヒアリングしながらグッズをおすすめします。
おだ動物病院グループ
広島県福山市の動物病院のホームページ。
イラストを活用したデザインが印象的です。
メールマガジンの発行や獣医師の勤務カレンダーをダウンロード可能にしているなど、飼い主の方への情報提供を重視していることが伝わってくる内容。
ほか、設備に関する紹介が詳しいのも特徴的です。
王禅寺ペットクリニック
神奈川県川崎市で複数の診療施設を運営している動物病院のホームページ。
- 夜間対応可能
- リアルタイムで診察の順番待ち状況を確認可能
- 当月、次月の獣医師の勤務スケジュールを公開
上記のように、診療のために来院される方の利便性向上に注力していることが伝わってきます。
運営している他施設との連携など、受け入れ体制の強さや信頼感を強く感じるホームページになっています。
吉田動物病院
富山県射水市の動物病院のホームページ。
各種トレーニングを行える広いトレーニングルームや動物と一緒に寝泊まりできるケアルームを備えたケア施設を保有。
- しつけ方教室
- 仔犬の教育と飼い主さんへの情報提供を行うパピーパーティー
- 飼い主セミナー
施設を活用して上記のようなイベント・セミナーを積極的に開催していることが特徴的です。
動物の病気や怪我に関するコンテンツをブログで定期的に発信しています。
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