ホテルのホームページ制作のポイント
観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2017年の延べ宿泊者数は前年比3.5%増の5億960万人泊とされています。
うち、日本人延べ宿泊者数は4億2,991万人泊、外国人延べ宿泊者数は7,969万人泊。
2018年に入ると、前年同月比で日本人延べ宿泊者数は横ばいですが、外国人延べ宿泊者数は毎月平均10%ほど前年同月比で増加しています。
出典 :
観光庁 統計情報・白書 宿泊旅行統計調査 平成30年10月分 報道発表資料
また、平成27年3月末の段階でホテル営業施設数は9,879施設、旅館営業施設数は4万1,899施設、簡易宿所数は2万6,349施設とされています。
出典 : 厚生労働省 旅館業の概要
数ある宿泊施設の中からユーザーに選んでもらうために、ホームページを通じた他施設との差別化は非常に重要です。
ここでは下記の点をご紹介していきます。
- ホテルのホームページで重要なポイント
- ホテルのホームページで必要なコンテンツ
- 参考になるホテルのホームページ
ホテルのホームページで重要なポイント
ターゲット層を明確にする
年齢、性別、旅行・宿泊の目的を検討し、ターゲット層に訴求するための宿泊プランの提示や施設・料理の紹介をすることが重要です。
海外観光客の集客を重視するのであれば、ホームページの多言語対応も検討する必要があります。
ほか、新規顧客を増やしたいのか、リピーターを増やしたいのかという点からもターゲットの明確化を行いましょう。
旅行情報・宿泊予約サイトと連携した集客
楽天トラベル、じゃらん、一休、トリップアドバイザーなど旅行情報・宿泊予約サイト経由での集客をできるようにしましょう。
送客手数料の負担が発生するので、やみくもに利用・連携させるのはNGです。
自社のターゲット層とマッチするユーザー層の利用が多いサイトを利用・連携するのが良いでしょう。
自社ホームページでの集客を行う
自社ホームページでの直接の集客を行なっていくことも重要です。
旅行情報・宿泊予約サイトと自社ホームページを併用して運用する場合、施策のバランスや実施タイミングが重要になってきます。
プロの専門的な知識も必要になってくるので、ホテル業界のホームページ制作・集客支援に強い制作会社に相談しましょう。
ソーシャルメディアの活用
自社のターゲット層に訴求しやすいソーシャルメディアを選定し、情報発信を行なっていきましょう。
ホテル業界においては客室や料理、周辺の観光資源など画像コンテンツでの訴求がしやすいことから、Instagramを活用しているホテルが多いです。
予約システム
コンテンツ内容や見せ方を工夫し「ここに泊まろう!」とユーザーに思わせることに成功したとしても、予約段階で失敗しては意味がありません。
コンテンツと同様、ホームページ上の予約システムのわかりやすさ・使いやすさに関しても十分に配慮しましょう。
スマホ対応は必須
旅行・観光の行き先探しから宿泊施設の検索までをスマホで完結するユーザーが増えています。
ソーシャルメディア経由での集客を行なっていく観点からも、スマホ対応は必須です。
ファンを育て、リピート客を増やす
リピート客を増やす施策としては、旅行情報・宿泊予約サイトよりも自社ホームページやソーシャルメディアの活用が向いています。
宿泊を具体的に検討するタイミング以外でも、魅力的なコンテンツを通じて顧客と繋がりを保つことが重要です。
継続的なコンテンツ発信、マーケティングの仕組みを作っていきましょう。
ホテルのサイトに載せるべきコンテンツ
ホテルの魅力を伝える写真
料理、お風呂、客室、景観などホテルの魅力を伝えるのに写真は必須です。
ファーストビューなどで大きい写真を使うことで、ホテルの世界観や旅の楽しさをイメージさせることが可能になります。
また、リアルな人物が写った画像は具体的な利用イメージを喚起しやすいというのもポイントです。
プロカメラマンによる撮影を提供している制作会社も多いので、ホテルの魅力を十分に伝えられる写真を用意しましょう。
宿泊プラン
ターゲットを明確にし、ユーザーの意図・目的を汲みとった宿泊プランを提供することが重要です。
赤ちゃん連れ、カップル、夫婦旅行、家族旅行、女性同士の旅...。
目的に合致した宿泊プランにユーザーが辿り着きやすいよう、画像バナーを使って印象的にするなど見せ方も工夫すると良いでしょう。
参考になるホテルのホームページ
星野リゾート
日本各地で施設を運営する株式会社星野リゾートのホームページ。
温泉、日帰り、都市観光、リゾートなど目的別に施設を紹介しています。
「体験」という形で伝統文化、スポーツ、記念日などのテーマでコンテンツを発信。
星野リゾートのInstagramアカウントではそれらの「体験」を想起させるものが多く、ファン作り・リピート顧客獲得に繋がるコンテンツになっています。
ホテル木暮
群馬県伊香保温泉のホテル木暮のホームページ。
温泉に強みを持ち、浴場の写真を多く利用しているほか、客室・料理・施設の写真が多いのが印象的です。
ホテル木暮のInstagramアカウントでは従業員の方や施設周辺の写真が多く投稿されています。
レクトーレ箱根強羅
神奈川県の箱根にあるレクトーレ箱根強羅のホームページ。
画像を画面いっぱいに活用しているのが特徴的です。
とくに客室紹介のページは画像を利用することでのわかりやすさと共に、設備や料金情報も詳細に掲載されています。
HOTEL ANTEROOM KYOTO
京都府京都市のHOTEL ANTEROOM KYOTOの公式ホームページ。
「アート&カルチャー」、「和」をコンセプトにした宿泊施設です。
アート作品が共有空間や客室に取り入れられ、作品を購入するといったことも可能。
写真やテキストコンテンツが豊富で、宿泊の予定がなくても見ているだけで楽しめる内容になっています。