旅行・観光のホームページ制作のポイント
2020年の東京オリンピックを控え、海外観光客の更なる増加も見込まれる旅行・観光業界。
日本政府観光局によると、2018年12月の訪日外客数は前年同月比4.4%増の263万2千人。
年間でいうと前年8.7%増で、2018年は3,119万2千人の訪日外客数とされています。
出典:訪日外客統計(報道発表資料)2018年12月推計値(平成31年1月16日発表)
また、日本人観光客に関しても日帰りでの旅行・観光の需要が多くなっているとも言われています。
数ある観光地の中から選んでもらうためにも、ホームページを通じた情報発信は非常に重要です。
ここでは下記の点をご紹介して行きます。
- 旅行・観光のホームページで重要なポイント
- 旅行・観光のホームページで必要なコンテンツ
- 参考になる旅行・観光のホームページ
とくに地域の官公庁・自治体で観光プロモーションを担当されている方や、集客用のメディア制作を検討されている旅行代理店の方は是非ご参考ください。
旅行・観光のホームページで重要なポイント
ターゲット層を明確にする
海外観光客を集客したいのか、日本人観光客を集客したいのかを明確にしましょう。
海外観光客に対して訴求したい場合は、日本語以外の言語でのコンテンツを用意することが重要。
その際、単純に日本語のホームページのテキストをほかの言語に翻訳すれば良い、というわけではないことに注意です。
文化が異なればコンテンツに対するニーズも探し方も変わりますし、ホームページのデザインから受ける印象も異なります。
中国語圏のユーザー、英語圏のユーザーといった形でメインのターゲット層を明確化したうえで、そのターゲット層の特色を検討してホームページを制作しましょう。
情報をわかりやすく見せる
旅行・観光のホームページは掲載される情報が多くなりがちです。
大量の情報を並べるだけではユーザーは自分が知りたい情報に辿り着けず、ストレスを感じてしまいます。
情報をバラバラに見せるのではなく枠組みを与えることで、ユーザーにとってわかりやすい情報発信を行うことができます。
カテゴリ別
飲食、宿泊、ショッピング、観光、イベント、地域の歴史といった形で情報をカテゴリ分けして見せるとわかりやすくなります。
おすすめ別
複数の旅行・観光情報をまとめ、キャッチコピーや画像を加えて旅行・観光のプランとして見せるのも効果的です。
エリア別
エリアごとに情報を分類し、地図・交通情報とセットでわかりやすく見せているホームページの事例が多くあります。
最新の情報を提供する
雑誌や書籍ではなくインターネットで旅行・観光の情報を探しているユーザーは、情報のリアルタイム性を求めています。
ホームページに掲載されている情報が古く、ユーザーが実際に足を運んだにも関わらず目的が果たせなかった...といったことが無いようにしましょう。
既存情報のメンテナンスや新規情報を定期的に行なっていくことが重要です。
専門的な知識がなくてもホームページの更新作業が行えるCMSの導入を制作会社に相談してみましょう。
ソーシャルメディアの活用
ホームページのコンテンツを拡散するためにソーシャルメディアの活用は重要です。
写真コンテンツやキャンペーン情報は拡散されやすいので、旅行・観光ホームページの集客にも適しています。
注意点としては、対象とするターゲット層に応じたソーシャルメディアを選ぶこと。
年代、性別、国などによって多く利用されているソーシャルメディアは異なります。
メディアの選択、シェアされやすいようにする工夫などは専門的な知識も必要になってくるので、プロモーションが得意な制作会社に相談すると良いでしょう。
スマホ対応は必須
ユーザーは事前の情報収集や宿泊先の予約、現地での観光中の情報検索などの様々な場面でスマートフォンを利用します。
「ここに行く予定!」「旅行先でこのイベントに参加した!」といった形で気軽にソーシャルメディアでシェアしてもらうことを狙う意味でも、スマホ対応は非常に重要です。
旅行・観光のホームページに載せるべきコンテンツ
旅行・観光のホームページ特有のコンテンツをご紹介します。
特徴的なのは情報の多さです。
また、海外観光客に向けたコンテンツ作りもポイントになってきます。
地図・交通アクセス
旅行・観光に来る人は多くの場合、現地での土地勘がありません。
公共交通機関の情報を載せるだけでなく、大まかなエリア分けを行い、エリアの特徴や代表的な店舗や観光情報がわかるようにするとわかりやすいでしょう。
店舗・施設情報
飲食、ショッピング、宿泊などの目的のために、店舗・施設情報は欠かせません。
その地域でしか食べられないもの、買えないものなどを優先的に紹介すると良いでしょう。
情報量が多くなるため、カテゴリ分けや検索機能、おすすめランキングなどの形でユーザーが探しやすい・選びやすい見せ方にすることが重要です。
観光・イベント情報
景観、歴史的な建築物、伝統的なお祭りなども旅行・観光においては重要な要素です。
季節のお祭りや工芸品の制作体験など、特定の時期や実際に現地に行くことでしか経験できないものを優先的に紹介すると良いでしょう。
店舗・施設情報と同じく情報量が多くなるので、これらもユーザーが探しやすい・選びやすい情報の見せ方を工夫する必要があります。
参考になる旅行・観光のホームページ
京都観光オフィシャルサイト 京都観光Navi (外国語版)
京都府の京都市産業観光局観光MICE推進室メディア支援センターが運営するホームページです。
外国語版が日本語版のホームページとは別に存在し、デザインやコンテンツ内容、構成を独自のものにしています。
多様な国からの観光客に対応できるよう、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語それぞれでのコンテンツが用意されています。
草津温泉旅館協同組合 (外国語版)
群馬県の草津温泉旅館協同組合の公式ホームページの外国語版。
英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語に対応しています。
温泉を楽しみたいという目的が明確な人をターゲットとしているので、掲載されている情報は絞り込まれた内容。
地域の温泉宿の紹介・検索機能、入浴方法の紹介、地域の歴史紹介に重点が置かれたものになっています。
倉敷観光WEB
岡山県倉敷市の公式観光サイトです。
- 国産ジーンズ誕生の地である「繊維のまち」
- 観光スポットとしての瀬戸大橋
- ローカル線に乗って沿線の昭和レトロな町並みめぐり
「特集」という形でまとめた内容を目立たせ、わかりやすく見せています。
奈良おすすめ名所の観光・旅行情報まとめ | わたしならTRIP |
JR東海が運営する観光情報のまとめサイトです。
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- 食事・グルメを紹介する「旬食日記」
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また、地域ゆかりの人や著名人が採用されており、現地の生の情報という印象を強く受けます。