大学・高校・専門学校のホームページ制作のポイント
2018年の大学の学校数は782校と年々微増しているのに対し、入学者数は628,821人で前年度より912人減少しています。
出典 : 学校基本調査-平成30年度結果の概要- 調査結果の概要(高等教育機関) | 文部科学省
定員割れの大学の増加、日本の18歳人口の減少が続いており、出生数も2017年は946,065人と2年連続で100万人を割っている状況。
出典 : 平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況 | 厚生労働省
これら少子化の傾向に対して大学・高校・専門学校は自校の強みをより明確にしていく必要に迫られています。
ここでは下記の点をご紹介していきます。
- 大学・高校・専門学校のホームページで重要なポイント
- 大学・高校・専門学校のホームページで必要なコンテンツ
- 参考になる大学・高校・専門学校のホームページ
大学・高校・専門学校など教育機関のWeb担当者の方は是非参考にしてください。
大学・高校・専門学校のホームページで重要なポイント
ターゲット層の種類を理解する
大学・高校・専門学校のホームページでは、ターゲット層の種類が下記のように共通しています。
- 受験生
- 保護者
- 在学生
- 卒業生
- 教員
- 企業・一般
各ターゲットに向けてどのような情報を発信するかと、どのターゲットに重点を置くかを整理することがまずは重要です。
例えば、受験生専用のサイトなど一部のターゲットに特化したホームページを制作する、といった方針も考えられます。
大量の情報を継続的に運用できる体制を作る
ターゲット層の種類が多いこともあり、大学・高校・専門学校のホームページが扱う情報の種類は非常に多様。
大学関連のイベント情報、入試・入学案内、学科案内、進路・就職に関して...多くのコンテンツの管理が必要です。
- コンテンツ更新作業のコスト削減のために、CMSを導入する
- 内容の追加や変更に対して、申請から承認、更新作業までの体制を作る
コンテンツに対する利害関係者も多くなるため、更新作業の手間の考慮だけではなく、運用体制に関しても考慮しましょう。
大学・高校・専門学校の実績を多く持つ制作会社に依頼する
大学・高校・専門学校のホームページ制作では、商用サイトは別のノウハウが必要です。
- 学生、教員、保護者といった特有のターゲット層に対する理解
- 受験、就職、教育・研究などの専門的な知識
大学・高校・専門学校の実績を多く持っている制作会社に依頼するのが良いでしょう。
CMS導入を得意としている会社も多く、大学・高校・専門学校のメディア戦略全体の相談が可能です。
大学・高校・専門学校のホームページに載せるべきコンテンツ
どのターゲット層に向けたコンテンツなのか、都度検討してカテゴリ分けを行いましょう。
インタビュー記事
在学生・卒業生・教員インタビューの記事コンテンツは、ブランディングとして全てのターゲット層に対して有効です。
受験生や保護者にとっては、入学後の生活や将来の進路の部分に関して具体的にイメージすることが可能になります。
プロモーション動画
画像やテキストよりも短い時間で学校の雰囲気を伝えられるため、動画を活用したプロモーションは非常に重要です。
YouTubeやInstagramなどSNSで動画を配信している学校の事例も多数。
在学生・卒業生・教員のインタビューを動画で制作しホームページやSNSで公開する形もよく見られます。
イベント情報
- オープンキャンパス
- 学園祭
- 大学・教員・在学生・卒業生が関わるもの
大学・高校・専門学校が情報発信するイベントは多種多様。
リアルなイベントへの参加は、ホームページでは伝えきれない情報をユーザーに知ってもらうことに繋がります。
イベント情報や参加を促すための追加情報は積極的にホームページ上で発信していきましょう。
入試・入学案内
受験生・保護者に向けての重要な情報として、試験日程、募集要項、資料請求があります。
問い合わせ窓口の案内もわかりやすく載せておきましょう。
学科案内
各学科で学べる内容や教員紹介を詳細に掲載しておくことは、受験生にとって志望校の選択の際に必須の情報になります。
また、より専門的な内容も充実させておくことで、企業の人事担当者に対してのアピールにも繋がります。
学費、奨学金、その他学生生活支援の内容
学費に関する情報は、受験生・保護者にとって非常に重要です。
また、学生生活支援の内容を充実させてわかりやすく伝えることは在学生の満足度・愛校心の向上に繋がります。
進路・就職について
- 就職実績, 資格試験合格率
- 学校が行なっている就職・進学の支援内容
- 企業の人事担当者向けの情報
進路・就職についての情報は受験生・保護者・在学生にとって重要な情報。
また、企業の人事担当者に向けて求人やインターンに関する情報を掲載しておくと良いでしょう。
その他
ほか、大学・高校・専門学校のホームページでは下記のようなコンテンツがありえます。
- 各種証明書手続き
- 授業のシラバス
- 学校までのアクセス方法
- 学校敷地内の地図
学校によっては必要なコンテンツはさらに増えるでしょう。
ここで挙げたように扱う情報量が多く内容も多様なため、定期的に見直していくことが重要です。
参考になる大学・高校・専門学校のホームページ
大阪美術専門学校
大阪府大阪市の美術専門学校のホームページです。
TOPページに用意されている動画の内容が非常に効果的。
学内の様子や学生の作業の様子が盛り込まれた内容になっています。
各コンテンツのカテゴリ分けがきちんとされており、CMSで適切に管理されていることがわかります。
多様な情報が受験生・在学生・卒業生・保護者・企業・一般の方とターゲットごとに閲覧可能。
松本大学・松商短大
長野県松本市の大学のホームページです。
研究プロジェクトや卒業生の進路など、特集コンテンツが豊富に用意されているのが印象的。
周辺のエリア紹介のコンテンツもあり、他地域からの受験生をターゲットとして意識していることも感じられます。
横浜歯科医療専門学校
神奈川県横浜市の専門学校のホームページ。
在学生・卒業生のインタビュー記事に加えて、教員のインタビュー記事が豊富に用意されているのが特徴的です。
TOPページ含めて、全体として「人」の魅力を前面に押し出している印象を受けます。
神戸女子大学・神戸女子短期大学 受験生応援サイト
兵庫県兵庫市の女子大学のWebサイト。
大学のメインのホームページとは分ける形で、受験生向けに特化したWebサイトになっています。
複数のSNSを活用していて、とくにInstagramを重視しているように見えます。
入試広報部のYouTubeアカウントで積極的に動画を配信している点も特徴的。
北海学園大学
北海道札幌市の大学のホームページ。
学生の通学風景からはじまり、授業風景、施設、サークル・運動部の活動、自然に囲まれた学校周辺の様子...
大学生活を網羅した動画が非常に印象的です。
ターゲット層別にコンテンツが整理されているほか、各学部・学科の情報も画像とテキストで豊富に掲載されています。
シフトさんの強みは、開発力はもちろん、セキュリティーを考慮した運用設計を行ってくれるところ。
安全性を確保したホームページ、システム機能が評価され、大手企業様からの仕事も多数請けられています。
自社で開発したシステムをベースにしながらも、外部ツールとの連携にも柔軟に対応してくれるのもシフトさんの魅力。シフトさんで働かれている方々のお人柄が制作にも表れています。