- 更新日 2024.09.09
- カテゴリー SEO対策
コンテンツSEOとは?検索上位を狙うコツ・事例・費用を解説【2024年最新版】
「コンテンツSEOは具体的に何をすればいい?」
「コンテンツSEOに取り組むメリットは?」
方法なのか、概念なのか分かりにくい「コンテンツSEO」。
Googleの公式ガイドラインに載っている言葉ではなく、明確な定義がないままコンテンツマーケティングの業界で波及した言葉です。
そこで本記事では、コンテンツSEOの定義、事例、コツを徹底解説。最後まで読めば、高品質のコンテンツを作る方法が理解できます。
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コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOはユーザーの悩みに応えること
コンテンツSEOとは「検索結果で上位表示されるためのコンテンツを作る方法」です。検索するユーザーは何らかの悩み・課題を抱え、それを入力します。そしてGoogleやYahoo!などの検索エンジンはユーザーの悩みに的確に応えるコンテンツを上位表示します。
つまり、上位表示されるためには、困っているのび太くん(ユーザー)に最適な答え(コンテンツ)を提供すること。コンテンツSEOは「ユーザーに最適なドラえもんのひみつ道具を作ること」だと言えるのです。
『現場のプロから学ぶSEO技術バイブル』(西山 悠太朗・小林 睦著、株式会社マイナビ出版、2018年)では次のように定義されています。
コンテンツSEOとは、ユーザーニーズに応じて新規コンテンツを作成し既存コンテンツを修正すること
コンテンツSEOを行うコツは、「ユーザーにとって良いコンテンツを作ること」。
繰り返しますが、検索エンジンは困っているのび太くん(ユーザー)に適切な道具を提供するドラえもんのような存在。常にユーザーの役に立つ良い道具(コンテンツ)を欲しがっています。
つまり、高品質なコンテンツを作ることが上位表示への近道。Google社のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏も「少しの情報しかない低品質のページをいくつも作るのではなく、数を絞り込んで品質がより高いページを作ろう」と述べています。
検索結果に上位表示されることで閲覧数が増え、自サイトへの集客につながります。良いコンテンツを作ることで、他のサイトから評価され被リンクをもらえる場合もあります。被リンク獲得は良いコンテンツ、信頼されているコンテンツの証であるため、SEO評価にもプラス。
まずは良いコンテンツを作ることが全ての基盤となるのです。
コンテンツSEOは3つのSEO対策の中のひとつ
SEO対策は大きく3つに分類でき、コンテンツSEOは「内部対策」「外部対策」と並ぶSEOの手法のひとつ。コンテンツSEOに強いだけでは検索順位は上がりません。
SEOはチーム戦であり、総合力の勝負。1科目だけ点数が良くても落ちる受験勉強と同じ。
コンテンツSEOに取り組む人が「読者ファースト」と言いますが、厳密に言えば、Googleも読者の一人。そして検索順位を入れ替える決済者でもあるので、Googleが内容を理解しやすいように配慮する必要があるのです。
それぞれの違いは下記の記事を参考にしてください。
関連記事:SEOの外部対策とは?内部対策との違いや被リンク獲得方法を紹介
テクニカルSEOの違い
いまいち違いが分かりにくいのが「テクニカルSEO」。テクニカルSEOとは「内部対策」のことを指し、Webサイト全体のテキストや画像、HTMLタグ、リンクなどサイト内部の要素を改善するSEO対策。サイト内の「インフラ整備」です。
コンテンツSEOが「良質な記事コンテンツをつくること」であり、主にライターや編集者の領域ですが、テクニカルSEOはエンジニアの領域。テクニカルSEOについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:SEOの内部対策の基本と15のチェックリスト!外部対策との違いも解説
コンテンツマーケティングとの違い
もうひとつ、ややこしいのが「コンテンツマーケティング」との違い。
コンテンツSEOは検索エンジンからの流入を意識した手法ですが、コンテンツマーケティングは、SNSやメールマガジン、YouTubeなど、流入を限定しません。
つまり、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの中の一種と言えます。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?マーケティング初心者にもわかりやすく簡単に解説!
コンテンツSEOが重視される背景
現在コンテンツSEOが重視されているのには、以下のような背景があります。
- Googleによる検索エンジンの取り締まり強化
- SNSとの相性が良い
- コンテンツSEOが必要不可欠となってきている
順番に見ていきましょう。
Googleによる検索エンジンの取り締まり強化
近年、コンテンツSEOが見直されてきた背景には、Googleの分析の精度が上がってきたことがあります。
検索エンジンの精度が高まったことで、コンテンツへの評価基準も変わってきたのです。
現在ほど検索エンジンの精度が高くなかった2000年代は、サイトの善し悪しを正確に判断することが困難でした。
そのため、検索キーワードを多く詰め込んだコンテンツや、他のサイトからの被リンクが多いコンテンツが評価されやすい傾向にあったのです。
結果、中身が薄いキーワードを詰め込んだだけのサイトや、被リンクを購入して良いサイトに見せかけるような小手先のサイトが検索結果で上位表示されました。
そのため、ユーザーは満足する情報にたどり着きにくい状態だったのです。
しかし、徐々にGoogleの精度が高まり、テキストや画像の理解度、ユーザー行動の分析が進み、評価基準もアップデートされたことでサイトの善し悪しを判別できるようになってきました。
そのような進化を経て、2010年代の後半からは小手先のSEO対策が通用せず、ユーザーの信頼に足るサイトが評価されるようになっています。
現在でも一部残っている「ブラックハットSEO」と呼ばれるドーピング対策と、Googleが評価する「ホワイトハットSEO」の違いは、以下を参考にしてみてください。
関連記事;【初心者向け】ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いとは?
SNSとの相性が良い
コンテンツSEOには、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSとの相性が良いという特徴があります。
各種SNSとの親和性が高く、コンテンツSEOを結びつけやすいのです。
コンテンツSEOは検索エンジンからの流入がメインのため、ユーザーの流入は基本的に「待ちの姿勢」です。
しかし作成したコンテンツをSNSに投稿することで、ユーザーに対し自発的に流入を誘発できます。
また、コンテンツの内容が良ければSNSのユーザーによって拡散され、大規模な流入も期待できます。
SNSを活用することで、検索エンジンだけでない新たな流入経路が得られるのです。
コンテンツSEOが必要不可欠となってきている
近年のデジタルマーケティングでは、コンテンツSEOが必要不可欠な要素となっています。
これは、SEOや商談の場などあらゆる場面でコンテンツを活用し、販売活動を促進する「コンテンツマーケティング」が主流となっているためです。
インターネットとスマートフォンの普及により、消費者は商品の購入時に積極的に情報収集するようになりました。
そのため、自社の情報をコンテンツSEOで積極的に発信することは、ユーザーの情報収集の一部に加わるためにも重要となっています。
つまり、これから購入を検討する人に対してもアプローチをしなければ、選択肢のひとつにすら出てこられないのです。
消費者の行動が変化したことにより、コンテンツSEOは必須の手法となってきています。
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コンテンツSEOのコツ
コンテンツSEOに文章力は必要ない
コンテンツSEOで多い誤解が「文章力が大事」という考え。確かに読みやすい文章は読者の理解を助け、途中の離脱を防ぐ意味で大切ですが、コンテンツSEOの本質とは異なります。
そもそも文章力は読む人によって感じ方が違うもの。この記事も文章が下手と感じる人もいれば、読みやすいと感じる方もいます。
一つ意識するといいのは、余計な接続詞や冗長表現、何度も繰り返すダブり語を減らし、「情報量(筋肉)は多く、文字数(脂肪)は少ないマッチョな記事」にすること。
いまだ文字数は1万文字以上が必要という誤った考えが残っていますが、文字数は少ないほうが読み疲れしないので、読者ファーストです。必要なのは「情報」であって、「文字数」ではありません。
どんな「人」のどんな「悩み」を解決するのか?
コンテンツSEOを一言で表せば「Q&A」です。読者が疑問に思っていることに回答を示せばいいのです。文章力が本質ではないのも、要はQ&Aだからです。
実際に、コンテンツを作るときに考えるべき一つが「どんな人のどんな悩みを解決するのか?」。ここを無視して、他の上位記事などを見て真似する人がほとんど。いつまで経っても、読者に最適解は届けられません。
「カルボナーラ 作り方」の場合
例えば、「カルボナーラ 作り方」のキーワードで狙って記事を書く場合、どんな人がどんな悩みを持っているでしょうか?
パッと思いつくだけでも、以下の3つがあります。
- 料理をしない初心者でも簡単に作れるカルボナーラのレシピを知りたい
- お店をオープンする際のカルボナーラのレシピを知りたい
- 世界で一番美味しいカルボナーラのレシピを知りたい
もし「カルボナーラ 作り方」で検索する人の大半が初心者の場合、世界一美味しいカルボナーラの作り方を教えても意味がありません。
材料も料理道具も違い、ましてや初心者には難しすぎる技術を教えることになるでしょう。
このように、検討はずれのコンテンツを作らないためにも、誰のどんな悩みを解決するのか?を何より考える必要があるのです。
少ないヒントから読者を想像する点では、コンテンツSEOは名探偵コナンの仕事に近いと言えるかもしれません。
読者が記事を読む"ゴール"を考える
コンテンツSEOのもう一つのコツが「読者が記事を読むゴールを考える」こと。究極、「どんな人のどんな悩みを解決するのか?」との2つを考えれば、コンテンツSEOは成功します。
「カルボナーラ 材料」の場合
例えば、「カルボナーラ 材料」で検索する読者のゴールはなんでしょうか?
カルボナーラを作る材料を知ることがゴールではありません。必要な材料を知った上で次のアクションがあるはずです。
- 材料を知った上で、簡単なカルボナーラを作りたい
- アレルギーを持っている方が、どんな成分が入っているか知りたい
記事を読むゴールが前者の場合、材料を紹介したあと、レシピを紹介してあげるといいでしょう。後者の場合(牛乳アレルギーの方)は、例えば「牛乳を使わないカルボナーラの作り方」「牛乳を使っていないカルボナーラを提供するお店リスト」など良いかもしれません。
このように、記事を読むゴールによっても、どんな内容にするか、コンテンツの設計は大きく変わってくるのです。
主語が「読者」「ユーザー」になっているか 筆者がコンテンツを作るときに最も意識していることが、主語が「読者」になっているか。よく「SEO的に〜」「SEOの観点で〜したほうがいい」と主語がSEOになっている人がいますが、これはSEOの本質から外れています。SEOは読者に最適なコンテンツを提供するための手法。あくまで読者が主役であり、読者に最適なものを届けるのが第一優先です。主語が「読者」「ユーザー」になっているか常に意識してコンテンツを作ってください。
検索意図に応えないコンテンツは高品質でも意味なし
コンテンツSEOで結果の出ない人が口を揃えていうセリフが、記事質が高いはずなのに、上位表示されないのか?
入念にリサーチして丁寧に文章を書き、画像はプロのカメラマンに撮ってもらっているからクオリティが高い....なのに上位表示されないといった声です。
検索意図に応えることがスタート
原因はズバリ読者の検索意図に応えていないから。
コンテンツSEOの具体的なノウハウを紹介しましたが、目まぐるしく変化する検索エンジンの評価に対応するにはGoogleの理念を理解しておくことが大切です。
Googleは、「コンテンツの専門性、権威性、信頼性」など200を超えるアルゴリズム(基準)から品質を判定します。
2018 年には、熟練した外部の検索評価者によるテストやライブテストなど、654,680件以上のテストを実施しそのデータをもとに評価基準もアップデートしました。現在では200を超えるGoogleのアルゴリズム(採点基準)の一部が『検索アルゴリズムの仕組み』の中で紹介されています。
- 検索意図の把握
- Webページの関連性
- コンテンツの品質
- ユーザビリティ
- 文脈の考慮
一番最初に「検索意図の把握」が来ています。いくら高品質なコンテンツを作っても、検索意図に寄り添っていないコンテンツは評価されません。
Googleの公式文書である『Googleが掲げる10の事実』の冒頭にも明記されています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
出典:Googleが掲げる10の事実
今やSEOは「検索エンジン最適化」よりも「検索体験最適化」が重要視されています。
良いコンテンツを作るためには、ユーザーの検索意図を考えることから始まります。ユーザーファーストを常に意識してコンテンツ作成に挑んでください。
なお、上に箇条書きしたGoogleのアルゴリズムを詳しく解説した記事は以下を参照してください。
関連記事:【SEO対策入門】Google検索エンジンの仕組みと上位表示される要素を解説!
コンテンツSEOの手順
- 上位表示させたいキーワードをリストアップ
- 検索の背景にある意図を分析
- 検索上位に表示する競合記事の研究
- オリジナリティを加えて価値を高める
- メンテナンスで情報の正確性と鮮度を保つ
ここからコンテンツSEOの5つのステップを詳しく解説していきます。この章で重点的に見てほしいのは4番目の「独自性の追加」と5番目の「メンテナンス」。コンテンツの作成にあたる部分です。
1、2、3は構成案を作るまでの流れの説明です。本記事では要点を押さえ、詳しい関連記事を章の中に置きますので参考にしてください。
また、現在では検索エンジンが画像の善し悪しを判断する技術も向上しており、SEOに影響します。下記の記事を参考に適切な画像の使い方をマスターしてください。
関連記事:【入門版】SEO対策における画像やaltタグの使い方を1から丁寧に解説します!
上位表示させたいキーワードをリストアップする
コンテンツSEOの最初のステップは、狙うキーワードをリストアップすることです。その際、大事なポイントは次の2つ。
- ターゲットを決める
- ターゲットのゴールを明確にする
つまり「誰の何を解決するのか?」を明確にすることです。どんなコンテンツを作るにしても、目的なくキーワードを決めても自社にメリットは生まれません。
知名度を高めてブランディングしたいのか?それとも具体的なアクションを起こさせたいのか?そのためにはターゲットを決め、ターゲットのゴールを明確にする必要があります。
検索ボリューム(数)が少なく、PV(閲覧数)を稼げなくても、自社サイトにメリットがあるなら狙う価値あり。競合コンテンツが少ないと理論上は上位表示させやすく、閲覧してもらうことでブランディングができます。
また、読了後に購入などの具体的なアクションが起こせそうであれば、検索ボリュームが少なくても良いキーワードと言えます。
キーワードを選定する時は、サイトの目的から逆算しターゲットとゴールを明確にしてください。
関連記事:SEOの基本「キーワード選定のコツ」をプロが徹底解説!【初心者向け】
検索の背景にある意図を分析
キーワードを決めたら次にタイトルと目次(構成案)を考えます。その際に重要なことが検索の背景にある意図(インテント)を分析すること。
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力した目的です。例えば「Mac 値段」で検索したユーザーは、Macの値段を知りたくて検索します。これが検索意図。
せっかく苦労してコンテンツを作っても、検索意図に応えていないタイトルではクリックされません。クリックされても目次に欲しい情報が載っていなければ、読まれずにページから離脱されます。
とはいえ、検索意図が読みづらいキーワードが多いことも事実。
例えば「テニス 初心者」はどうでしょう。連想されるニーズには、
- 初心者が買うべき道具
- 最低限、知っておくべきルール
- 初心者におすすめのテニススクール
- 初心者が上手くなるための練習方法
少なくとも4つ以上は考えられます。この中でどれが最もユーザーが欲している情報なのか?検索意図にある背景を考え抜きます。
検索エンジンはユーザーの行動を細かく分析した上で、ユーザーニーズにあったコンテンツを上位表示します。つまり、検索意図の背景を分析することが上位表示のキーポイントなのです。
関連記事:上位表示されるコンテンツ設計とは?検索意図に応える方法を解説
関連記事:サジェストとは?表示される仕組みやSEOでの活用方法も解説
検索上位に表示する競合サイトの研究
ユーザーの検索意図とその背景を考えたら、狙っているキーワードで実際に検索してみましょう。上位表示された競合サイトを見て検索意図を把握します。
検索順位は他のWebサイトとの相対評価で決まるため、競合分析はコンテンツSEOを行う上で必須です。
1ページ目(上位10サイト)に上位表示されているものは、ユーザーの検索意図を満たしているとGoogleが判断したもの。先ほどの「テニス 初心者」であれば上の画像のような結果になります。つまり、ユーザーが最も知りたい情報が「練習方法」であることが分かります。
検索意図を把握したあとは、競合に不足している情報や、ユーザーの助けになる情報を洗い出し、さらに良いコンテンツを作りましょう。
勝てない勝負には挑まないのがSEOの鉄則
競合調査をした際、上位に強すぎる競合がいる場合は勝負せず、別のキーワードで狙うことも検討してください。その分野で権威を持っているサイトや国や公的機関などのホームページが上位にいる場合、検索順位で上に来るのは難しいでしょう。特に医療や法律など「個人の将来の幸福、健康、経済、または安全性に影響を及ぼす可能性があるページ」すなわちYMYLの領域は厳しい戦いになります。YMYLに関しては以下のページを参照してください。
関連記事:YMYLとは?Googleの意図と背景&SEO対策で知っておくべき基礎知識
オリジナリティを加えて価値を高める
競合サイトの分析が終わればいよいよコンテンツ作成に入ります。その際、大切なことはオリジナリティを加えて価値を高めること。すでに競合にある情報と同じではユーザーにとって有益なコンテンツにならず、Googleからも評価されません。
次の4つを意識してコンテンツを作成しましょう。
- ペルソナを設定する
- 検索意図の関連情報を網羅
- 検索意図のゴールから逆算
- E-E-A-Tの4つを高める
1.ペルソナを設定する
記事を書くときはペルソナ(人物像)を設定しましょう。PCに向かって書くのではなく、リアルな人物像を想像し、読者に語りかけるように書くことがポイントです。
ペルソナは性別、年齢、職業、年収、住んでいる地域、家族構成、趣味など6項目まで考えられればGOOD。難しければもっと少なくて構いません。人物像がクリアであるほど、悩みやその解決方法も提案しやすくなります。
逆にペルソナをまったく設定せずに書くと、的外れな内容になる危険性があります。例えば新入社員の若年層とベテランの管理職に向けて書くのは内容が異なるでしょう。ペルソナの設定はコンテンツSEOの第一ステップです。
ペルソナを考えるヒント ペルソナを考えても浮かばなければ、書籍のレビューを参考にする方法もあります。例えば「コンテンツSEO」とAmazonの本コーナーで検索して関連する書籍のレビューを見ます。そこには、どんな人がどんな悩みで本を読んだのかが載っています。さらに、どんな提案で悩みが解決したのかもあるので一石二鳥です。まず自分の頭でペルソナを思い浮かべ、考え付かなれば本のレビューを参考にするのもオススメです。
2.検索意図の関連情報を網羅
「テニス 初心者」で検索するユーザーの検索意図は「練習方法」でした。
ですが練習方法は最も知りたい情報であって、他にもテニスの初心者が知りたい情報はあります。自分で検索意図を考えたときに出てきた「初心者におすすめの道具」「初心者が覚えておきたいルール」などもその一つ。
コンテンツではテニスの練習方法にフォーカスしながらも、別の記事を作って内部リンク(関連記事)として張り付けると他の競合サイトにない部分を補え、ユーザーに有益なサイトが構築することができます。
先に自分で検索意図の背景を分析し、そのあと競合サイトを見るの順番にしたのはこのためです。はじめから見てしまっては、競合にないユーザーの検索意図は抽出できません。キーワードからユーザーの検索意図を考え、有益な情報を入れていきましょう。
3.検索意図のゴールから逆算する
コンテンツSEOでは、ユーザーが知りたい検索意図にダイレクトに応えることが最重要ですが、ゴールから逆算することも大切です。
例えば「テニス 初心者」で検索したユーザーは練習方法を知ることがゴールではなく「テニスが上手くなりたい」という目標を持っています。練習方法はそのための手段にすぎません。
テニスが上手くなるためには練習を続ける必要があります。ならば、ユーザーのネクストアクションを考え、練習を続けるための「おすすめのテニススクールの特徴」「練習を楽しく続けるためのコツ」「初心者が挫折してしまう典型的な原因と対策」など、ゴールにたどり着くために必要な要素を抽出すると、オリジナリティあるサイトに進化します。
4.E-E-A-Tを意識する
オリジナリティを加える方法の最後はE-E-A-Tを高めること。聞きなれない英語で初めて耳にする方もいると思いますが、E-E-A-Tとは次の4つを指します。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
この4つは、Googleがコンテンツの品質評価で最重視している項目です。
E-E-A-Tを高めてオリジナリティを出すには著者名、運営者名を明記すること。世界に一つだけのオリジナルであり、どんな人が情報を発信しているのかを明かすことは信頼性の向上にも繋がります。
コンテンツ制作者がトピックに関する実体験を豊富に持っているなら、品質評価でより優位に働きます。
また、テニスの初心者に練習方法を紹介する場合にも専門性・権威性を上げる方法があります。プロの指導者にインタビューをすることです。素人の意見よりもテニスに関する専門知識が豊富な指導者からの情報は、専門性や権威性が高いと判断されます。
対面、電話、メールなどの取材ができない場合は、プロの指導者が書いた著書を読んで、参考文献として引用することも工夫の一つ。自分が専門家にならなくても、専門性、権威性、信頼性を高め、ユーザーに有益なサイトを構築する工夫は可能です。
E-E-A-Tを高める方法に関しては、さらに詳しい解説記事がありますので参考にしてください。
関連記事:SEO対策に最重要のE-A-Tとは?3つを高める対策も紹介
メンテナンスで情報の正確性と鮮度を保つ
コンテンツSEOは作成して終わりではありません。ユーザーの検索意図やGoogleのアルゴリズム(評価基準)は日々刻々と変化します。
コンテンツ作成は瞬発力ではなく持久力の勝負。ユーザーに有益なコンテンツを作ったとしても、情報の鮮度は時間とともに落ちていき、新しい情報が世の中で発信されます。
フレッシュアルゴリズム
情報の鮮度の重要性は「フレッシュアルゴリズム」という言葉があるほどです。フレッシュアルゴリズムは記載されている情報が他のサイトに比べて新しいものであるかを評価するもの。ニュースや話題などの時事性に関係なく、ユーザーに有益な情報であるかで判断されます。
コンテンツSEOで意識することは、独自性×正確性×信頼性。
先ほど紹介したテニスの初心者におすすめの練習方法も、どんどん更新されるかもしれません。その場合はいち早く正確な情報に修正することで、正確性と鮮度を保つことができます。
記事リライトも重要
コンテンツSEOを行う上で、記事をリリースしても順位が上がらない可能性もあります。その場合は、記事を書き直すリライトも検討したほうがいいです。当サイトWeb幹事では、記事公開から半年たっても1ページ目(10以内)に検索順位が上がらない場合は記事をリライトしています。
関連記事:記事リライトのSEO効果を高めるには?対象記事の選び方や手順・注意点を解説!
コンテンツSEOを意識した記事の書き方
コンテンツSEOを意識した記事は、以下の方法で作成していきます。
- 導入文を重視する
- PREP法に沿った文章構成にする
- 競合分析をもとに記事を執筆する
- ベネフィットを伝える
- 適切なタイトルをつける
順番に見ていきましょう。
導入文を重視する
コンテンツの冒頭の導入文を重視し執筆を行いましょう。導入文でコンテンツを読んでみようと思わせられないと、ユーザーは離脱してしまうためです。
導入文は、コンテンツにおいて最初にユーザーの目に触れる部分です。コンテンツ全体の印象も左右する部分であり、ユーザーは導入文の内容だけで自分にとって有益な情報があるかを判断します。
そのため、導入文をおろそかにすると、コンテンツをほとんど読んでもらえずコンテンツSEOの効果も得られません。
導入文は、ユーザーの共感を得ることを意識し、コンテンツを読む利点が感じられる内容にしましょう。
PREP法に沿った文章構成にする
コンテンツは「PREP法」という文章構成に沿って作成するのが有効です。PREP法を活用することで、ユーザーに必要情報を整理して分かりやすく伝えられます。
PREP法とは、以下のような文章構成です。
- Point :要点(結論)
- Reason :理由(結論にいたる理由や主張する理由)
- Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例やデータの提示)
- Point :要点(結論)
上記のように最初に結論を伝えその理由を説明し、説得力を持たせるための事例やデータを紹介し、最後に結論でまとめる文章構成です。
コンテンツSEOでは、ほとんどの記事がPREP法に沿って作成されています。
型に当てはめて作成することで文章作成が効率化され、短時間でコンテンツを作成できるという利点もあります。
作り手にも読み手にも利点のある文章構成のため、ぜひ活用してみてください。
競合分析をもとに記事を執筆する
コンテンツSEOを意識した記事作成では、競合分析を入念に行うことが重要です。
既存の検索結果に沿ったコンテンツでなければ、上位表示することは難しくなります。
SEOで上位表示を狙うには、すでに上位に上がっている記事にコンテンツの内容やサイトの質で勝たなければいけません。
そのためには、上位記事との差分をなくした上で、自社の記事にしかない情報を盛り込む必要があります。
競合との差分や不足している情報が何なのかを把握し上位表示させるために、競合分析を十分に行いましょう。
ベネフィットを伝える
自社の商品・サービスを訴求するために、ベネフィットを伝えましょう。ベネフィットを伝えることで、ユーザーはより商品・サービスに魅力を感じやすくなります。
ベネフィットとは、顧客が商品・サービスから得られるプラスの効果のことです。よくメリットと混同されますが、以下のような違いがあります。
- メリット:商品・サービスの強みや特徴
- ベネフィット:商品・サービスによって得られる変化や効果
例えばポット型浄水器のメリットは「高速除菌フィルターによって浄水できる」のようなものですが、ベネフィットは「重い水を買いに行かなくてよくなる」「ペットボトルを分別する手間がなくなる」などです。
自社の商品・サービスにはどのようなベネフィットがあるのか分析し、コンテンツでの訴求につなげましょう。
適切なタイトルをつける
コンテンツにどのようなタイトルをつけるかも、入念に検討しましょう。ユーザーがコンテンツを読むかどうかの基準になりますし、SEOにおいてもコンテンツの中身を判断する基準となります。
検索エンジンは、記事をスクロールする際最初にタイトルを認識します。タイトルにキーワードが多く含まれているほど、検索エンジンはコンテンツとキーワードの関連性が高いと判断します。
そのため、適切にキーワードを盛り込んだタイトルの方が、上位表示を獲得しやすいのです。
なお、タイトルにはただキーワードを入れていれば良いというわけではありません。
狙っているキーワードをタイトルの最初の方に入れることと、検索結果上で表示される文字数である32文字以内にまとめることが大切です。
コンテンツSEOにおいて重要な対策
コンテンツSEOにおいては、サイト内で行う対策も重要です。具体的には、以下のようなものです。
- パンくずリストを作成する
- 画像を最適化する
- 404エラーページを設定する
- サイトの表示速度をアップする
- 同じ内容の記事をなくす
順番に見ていきましょう。
パンくずリストを作成する
パンくずリストを作成し、サイトの構造が検索エンジンに分かるようにしましょう。
パンくずリストとは、Webサイトの階層を視覚的に分かりやすくしたもの。
本記事の上部にも「Top> ホームページ制作発注ガイド> SEO対策の記事一覧> コンテンツSEOとは?検索上位を狙うコツ・事例・費用を解説!」というパンくずリストが設定されています。
サイトの上部に表示されていることが多く、ユーザーは自分が今サイトのどこにいるのかが瞬時に判断できます。
また、パンくずリストがあることで、検索エンジンのクローラーがサイトを巡回しやすくなりサイト全体の評価も上がりやすくなります。
ユーザービリティ及び検索エンジンからの評価のためにも、パンくずリストを設定しておきましょう。
画像を最適化する
SEO対策として、サイトで使用する画像の最適化も重要です。文字だけのコンテンツはどんなに内容が良くとも読むのが大変ですが、途中に画像を入れることで一気に読みやすくなります。
画像はSEO対策の面で、ファイル名の最適化とalt属性の設定が必要です。
まずファイル名ですが、「image12.png」のようなデフォルトの状態や過度に長いタイトルは検索エンジンの評価に悪影響。「ホームページ制作に必要な費用」のように、ファイル名だけでどのような画像が連想できるものが適切です。
alt属性とは、画像の内容をテキストで理解できるように設定するものです。「ハイハイしながらにこにこ笑っている赤ちゃん」のようなものなら、短く簡潔ですしどのような画像が連想できるでしょう。
画像は、ただコンテンツに使用するだけでは不十分です。SEO対策として、ファイル名の最適化とalt属性の設定まで行いましょう。
404エラーページを設定する
ネット上に存在しないページにアクセスした際に表示される、404エラーページを設定しましょう。
404エラーページがあることで、ユーザーにはそのページがすでにないことが伝わりますし、他のページを見てもらい離脱率を下げる効果も期待できます。
ただ、よく見かける「404 Not Found 」のような表示では、よく分からないページが表示されたと戸惑うユーザーもいます。
404エラーページは、自分でカスタマイズも可能です。
「あなたがアクセスしようとしたページは削除されたかURLが変更されています。」のような表示にすることで、ページがないことを伝えつつ離脱率も下げられ、より利便性の高いサイトにできます。
サイトの表示速度をアップする
SEO対策として、サイトの表示速度を上げることも有効です。表示速度の速いサイトは、SEOにおけるマイナス要素を減らせるためです。
自分が閲覧しようとクリックしたサイトが、一向に表示されなければどうでしょうか。ほとんどのユーザーはブラウザバックしてしまい、コンテンツを読んでもらえないという無意味な機会損失を生んでしまいます。
サイトの表示速度が直接的にSEOにプラスにはなりませんが、ブラウザバックを防ぐことでユーザーの離脱を防ぎサイトの評価が落ちることを防げます。
画像の解像度を小さくする、ブラウザキャッシュの有効期限を設定するなどの対策を行い、サイトの表示速度を高めましょう。
同じ内容の記事をなくす
サイト内から、同じ内容の記事をなくしましょう。同じ内容の記事があると、SEOの評価が落ちてしまいます。
サイト内に同じ内容の記事があると、検索エンジンはどの記事が適切か判断できません。そのため、同じ内容の記事を「低品質な重複記事」として扱ってしまうのです。
重複コンテンツは評価が分散してしまいますし、検索結果に表示されないという事態になりかねません。
同じ内容の記事があった場合は、ひとつの記事にまとめるかどちらかを削除するといった対策を取りましょう。
コンテンツSEOの成功事例5選
コンテンツSEOの手順とコツを紹介したところで、次に実際にコンテンツSEOで成功した例を3つ紹介します。
動画幹事
画像出典:動画幹事
動画幹事は動画制作会社を紹介するポータルサイト。本記事、Web幹事の姉妹サイトです。電話帳のように全国の動画制作会社の情報が掲載され、「YouTubeに強い会社」「アニメ動画に強い会社」など目的別にも制作会社を検索できます。
動画制作の相場情報や、動画の作り方、おすすめの制作会社を紹介する記事コンテンツも充実しており、流入の90%以上が検索エンジンから。コンテンツSEOだけで集客できている事例です。
■ターゲット
動画制作の依頼をプロに依頼しようと検討している企業・個人事業主
■内容
おすすめの動画制作会社の紹介記事、動画制作の料金相場記事、動画制作のノウハウ記事など
Web幹事や動画幹事のように、一つ"型”を作ることで横展開も可能な部分がコンテンツSEOのメリットです。システム開発・アプリ開発に特化した『システム幹事』もあります。
経営ハッカー
画像出典:https://keiei.freee.co.jp/
経営ハッカーは、クラウド会計ソフトを手がけるFreee株式会社が運営するオウンドメディアです。
freeeは個人事業主や中小企業向けのツールで、2013年3月にリリースされ、現在までに100万事業所が導入しています。
また、会計ソフト以外にも「人事労務freee」や会社設立の手続きの手間を最小限に抑える「会社設立freee」など、ビジネスの成長をサポートするソリューションを提供しています。
■ターゲット
ビジネスを立ち上げ、事業継続に奮闘する多忙な経営者や個人事業主がターゲットです。
■内容
コンテンツテーマは幅広く、「会計、経理、人事労務、税務、確定申告、給与計算、起業、会社設立」など経営のバックオフィスに役立つ情報を発信しています。
サイボウズ式
画像出典:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/
サイボウズ式はグループウェア市場No.1のサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。
2012年5月に「グループウェア会社を知らない人に、サイボウズを知ってもらう」ことを目的にリリースされました。
■ターゲット
次のリーダーになるような、20代〜30代のビジネスパーソンや働き方に悩んでいて何か解決策を探しているビジネスパーソンをターゲットにしています。
■内容
これからの新しい「家族と仕事の関係性」をコンセプトに、コラム・インタビュー・イベントレポが中心のコンテンツ構成です。
※Web幹事ではその他にもコンテンツSEOやコンテンツマーケティングで成功した事例を特集しています。詳しくは以下の記事を参照ください。
関連記事:【現役マーケターが厳選】本当に参考になるコンテンツマーケティングの成功事例
スマートキャンプ株式会社
スマートキャンプ株式会社は、東京都港区にある会社。「テクノロジーで社会の非効率を無くす」をミッションとして掲げており、テクノロジーの可能性に迫っています。
■ターゲット
ITサービスの比較・請求がしたい法人や、コンテンツSEOを実践しているメディア担当者に向けて、サービスを提供しています。
■内容
クラウドサービスのトレンドや事業者を紹介するビジネスメディア「ボクシルマガジン」の運営や、SEOを中心としたコンテンツを量産など。
「キーワード選定」を徹底して行い、わずか3カ月間でユーザーユニーク数を月間40万から70万へ伸長、リード獲得数も4000件に倍増させた実績があります。
株式会社ベネフィットワン
画像出典:https://corp.benefit-one.co.jp/
株式会社ベネフィットワンは、東京都新宿区にある会社。福利厚生のアウトソーシングサイトを運営しています。
■ターゲット
各企業の経営者に向けて、総合型の福利厚生サービスを提供。これまでに16,000社以上、1,500万人以上の会員が利用しています。
■内容
広告費が高騰する中での自社サービスへのリード獲得と、さらなる事業貢献を目指しオウンドメディアを開始しました。
立ち上げからわずか3ヵ月で、1日1件のコンバージョン獲得し、半年後から「働き方改革」や「福利厚生」などの主要キーワードで検索上位を獲得しています。
コンテンツSEOの費用
コンテンツSEOのコツや成功事例が分かったので、実際どれくらい費用がかかるのか?を見ていきましょう。
コンテンツSEOの費用・相場
相場 |
月額10万円以下 |
月額10万円~30万円 |
月額30万円~50万円 |
月額50万円以上 |
サービス |
記事制作のみ |
CMS設置 |
戦略設計 |
戦略設計 |
目的 |
とりあえず記事制作 |
記事制作・アクセス解析 |
コンテンツマーケティング |
メディア運営を丸ごと |
発注先 |
記事制作会社 |
制作会社 |
CMSベンダー |
Webマーケティング会社 |
上の表はコンテンツSEO(コンテンツマーケティング)を外注した場合の料金相場です。
相場は「提供される作業の範囲」で変わります。記事制作のみなら月額10万円程度、本格的な戦略設計から依頼すると月額50万円以上になることもあります。会社のノウハウのレベルによっても費用が変わります。
自社で行う場合は、月何本ほど制作するのか?や人員によって変動します。当サイトWeb幹事では、コンテンツを公開するまでに構成、ライター、編集者、入稿の担当があり、それぞれ人件費がかかります。取材が発生する場合もあるので、1記事につき、数万円〜十数万円の費用がかかると考えてください。
関連記事:コンテンツマーケティングの費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
記事制作にかかる費用
作業 |
内容 |
料金の目安 |
構成作成 |
タイトルや見出しなど 記事の企画や構成案を考える |
5,000円〜10,000円 |
執筆(ライティング) |
構成案に基づいて 原稿を作成する |
5,000円〜ピンキリ |
編集 |
ライターが書いた原稿を 読みやすく修正する |
5,000円〜10,000円 |
イラスト作成 |
オリジナルの図を作る |
500円〜5,000円/枚 |
入稿 |
CMSでの入力 |
1,500円〜3,000円 |
監修 |
専門家に記事をチェックしてもらう |
10,000円〜 |
撮影 |
プロのカメラマンに写真撮影を依頼 |
30,000円〜50,000円 |
記事作成を依頼する場合の費用の目安は、1記事50,000円前後が相場です。記事を専門家に監修してもらう場合はプラスで10,000円、写真撮影をプロカメラマンに依頼する場合はプラス50,000円前後かかります。取材が発生する場合は、ライターの交通費などもプラスされます。
記事作成の費用の幅が大きくなるいちばんの要因はライターによる執筆(ライティング)。1文字0.5円など、文字単価で設定する代行会社が多く、記事の文字数やライターのレベルによって単価が異なるため、一概に1記事〇〇円かかるとは言い切れません。1記事50,000円前後は、あくまで目安と考えてください。
「調査・分析・企画」ができていることは前提とし、記事のみが納品されます。
記事の内容によっては、専門性が高い場合やSEOに習熟したライターになればなるほど1本あたりの単価が上がります。
(インタビュー記事や医療・健康領域・士業などの専門家監修記事になると1本数万円〜10万円になります)
「コンテンツSEO」にはクラウドソーシングを活用して安価にコンテンツ作成をすることもできますがあまりオススメしません。なぜなら、コンテンツ(記事)の質が低いと成果に繋がらないことが多いからです。
さらに、そもそもコンテンツ作成の指示が適切でない場合や、正しいタグの使い方ができていない場合は、良いコンテンツであったとしても成果が上がりません。
心配な場合はコンサルティングもお願いすると良いでしょう。
コンテンツSEOにおすすめのツール
続いて、自社でコンテンツSEOに取り組む方に、おすすめのツールを紹介します。
【無料】Google Search Console
上位表示され、クリックされるにはコンテンツの分析が必要です。上位表示されるには何が足りないのか?を考え、試行錯誤しながら改善を重ねていきます。
◎検索順位が上がらない場合
- タイトル
- ディスクリプション(紹介文)
- 構成(大見出し)
◎順位は上がったけどクリック率が悪い
- タイトル
- ディスクリプション
以上のような点を改良していきましょう。コンテンツSEOは「作り終えてからが始まり」と覚えてください。コンテンツを分析する無料ツールは「Google Search Console」がおすすめです。
サーチコンソールはWebサイトの表示回数やクリック数などの数値を計測し、「コンテンツの何を改善すれば順位が上がるか?集客できるか?」を分析できます。
もう少し詳しい使い方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方【スタートアップガイド】
【有料】Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。特徴は、競合サイトの流入数や流入キーワードの分析が可能で、Web幹事でも活用しています。
値段は月額99ドルですが、ぜひ導入をお勧めします。
どのキーワードで順位が下がったのか、どれくらいの影響が出たのか?などが調査できる上に、自社だけでなく、競合のサイトについても調べられます。
さらにエクセルにダウンロードして、流入数や順位、検索順位などでソートやフィルターをかけられる点も便利。ライバルサイトを分析することで、今まで気付かなかった新たなキーワードの発掘に役立ちます。
コンテンツSEOに役立つツールも紹介した記事がありますので参考にしてください。
関連記事:【厳選3選】コンテンツマーケティングツールを目的別に比較
コンテンツSEOのメリット
ここまで読まれて、コンテンツSEOに取り組むか迷っている方に、4つのメリットを紹介します。コンテンツSEOの長所を知っておくことで、どんなコンテンツを作れば良いかが、さらにクリアになります。また、社内の上司にプレゼンする際に使ってください。
関連記事:SEO対策のメリット・効果とは?取り組むべき企業の特徴を解説
長期的に高いコストパフォーマンスを発揮する
コンテンツSEOのメリットは集客力とコストパフォーマンスの高さです。良いコンテンツを作って上位表示されることで、24時間、自サイトを宣伝してくれる営業マンとなってくれます。
TVCMや街や駅に貼られるポスターなどは、その時間その場所に居る必要がありますがネットでの検索は時間・場所を問いません。また、莫大な広告費用もかからず、基本的にはコンテンツ作成における人件費だけで実現します。コストパフォーマンスの点でも高い効果を発揮するのです。
潜在顧客へのリーチが可能になる
「認知」や「理解」が目的で検索した潜在顧客(検索ワードには表れない目的を持ったユーザー)に対しても、次のアクションに誘導することが可能です。
例えば「Mac 値段」で検索したユーザーの場合、Macの値段を知ることが目的で、まだ購入するかどうかは検討段階です。
しかし、コンテンツでMacを買うメリットを訴求し「この金額なら買う価値あり」と思ってもらえたら、購入アクションに誘導することも可能です。そもそも購入の意思がなく、情報収集が目的でサイトを訪れても、コンテンツの質によっては次のアクションに進ませることもできるのです。
逆に、Mac以外のパソコンをお勧めすることで、他のPCを買ってもらえるかもしれません。
メルマガ・営業・SNS・展示会で二次利用できる
コンテンツは二次利用も可能です。
- メールマガジンで発信する
- 営業資料にできる
- SNSでシェアして認知拡大につなげる
- 記事の写真や動画コンテンツを展示会で披露する
- カスタマーサポートのお問い合わせやFAQコンテンツとして活用する
検索エンジンで上位に表示されたコンテンツなら、ユーザーの悩みに応えられている目安となります。その優良コンテンツを二次利用することで情報を潜在ユーザーや既存顧客に届けられます。そしてSNSで他者から個人名、企業名、店舗名、サイト名などを言及されると自社サイトの認知拡大につながり、サイテーションと呼ばれるSEO対策にもなります。
関連記事:サイテーションのSEO効果と影響!SEO対策に知っておきたい最新情報
被リンク獲得につながる
高品質でユーザーに有益な情報は他人にシェアしたくなるもの。サイトを訪れて満足したユーザーが今度は、「〇〇のサイトは役に立つよ」とリンクを張ってくれる場合があります。
被リンクが増えることで、Googleも「このサイトの情報は有益だ」と判断するため、E-A-Tで紹介した信頼性の向上につながります。
被リンクの詳しい知識については以下の記事をご覧ください。
関連記事:被リンクとは?SEOへの効果、増やす方法まで初心者向けに解説
広告費を削減できる
コンテンツSEOの実践により、広告費の削減効果が期待できます。
質の高いコンテンツを作成し上位表示できれば、検索流入が増えるため広告費をかけずに集客が可能です。
検索結果の中には、リスティング広告が合わせて表示される場合もあります。ただ広告をよく思わないユーザーも多いため、質の高いコンテンツは広告よりも読んでもらえる可能性が高まります。
しかし、コンテンツを上位表示させるには、内容の質はもちろん内部リンク対策などやるべきことが多数です。
コンテンツの上位表示は決して容易ではないことを理解した上で、取り組んでいくと良いでしょう。
コンテンツSEOに取り組むデメリット
最後に、これからコンテンツSEOに取り組む方へ、取り組む前に覚えておくことをお伝えします。メリットがあるものにはデメリットもあります。良いことだらけに感じるコンテンツSEOも例外ではありません。以下の2つを覚えておきましょう。
- 作成や結果が出るまでに時間がかかる
- 独自ノウハウが必要になる
作成や結果が出るまでに時間がかかる
高品質のコンテンツを作るためには考案やリサーチ、作成など全てにおいて手間暇がかかります。また、検索結果で上位表示されるにはGoogleがサイトをクロール(探索)→サイトをインデックス(登録)→他サイトと比較して順位を決定という流れのため、結果が出るまで時間が必要です。
検索のボリュームや難易度にも左右されますが、1ページ目に表示されるには数ヶ月〜半年はかかることもザラです。また、コンテンツを作成したあとも情報の更新やサイトの分析なども発生するため、根気が必要となります。コンテンツSEOは短距離走ではなくマラソンであると覚えておいてください。
関連記事:SEO対策とは?検索上位表示のための基本知識とノウハウを徹底解説
独自ノウハウが必要になる
コンテンツの質を担保しようと思えば、優秀な作り手が必要となります。毎回、外部の作り手に依頼すれば人件費は膨れ上がるため、社内の編集部体制の構築が必須です。
安定して高品質なコンテンツを制作するためには、執筆マニュアルや、新人の育成など独自ノウハウも必要となります。「千里も道も一歩から」と言うようにコンテンツSEOも一歩一歩の積み重ねなのです。
ただし、SEOのノウハウがない場合は最初はSEOコンサルに頼むのがおすすめです。
コンサル選びに失敗しないために、相談無料のWeb幹事にお問い合わせください。
関連記事:コンテンツマーケティングに強い会社をプロが厳選!目的別におすすめします
コンテンツSEOまとめ
以上、コンテンツSEOについて解説してきました。もう一度ポイントをおさらいします。
◎コンテンツSEOとは?
ユーザーやGoogleにとって良いコンテンツを作る方法
◎コンテンツSEOで意識するべきこと
- ユーザーの検索意図を把握する
- 競合サイトを分析し、独自のスパイスを加える
- サイト全体のコンテンツ量より「質」を優先する
◎コンテンツSEOの5つの手順
- 上位表示させたいキーワードをリストアップ
- 検索の背景にある意図を分析
- 検索上位に表示する競合記事の研究
- オリジナリティを加えて価値を高める
- メンテナンスで情報の正確性と鮮度を保つ
ご存知の通り、コンテンツSEOは時間のかかる根気勝負。逆にいえば地味&地道な作業を続けていけば結果はともないます。SEOは検索エンジンの評価という外的要因に目が行きがちですが、要は自分次第なのです。
粗悪なコンテンツを大量生産するのではなく、ユーザーにとって役に立つコンテンツを果敢に作っていきましょう。
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代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
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Q. コンテンツSEOとは何ですか?
コンテンツSEOとは、検索結果で上位表示されるためのコンテンツを作る方法のことです。GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ユーザーの悩みに的確に応えるコンテンツを上位表示するため、インターネットが発達するにつれてコンテンツSEOの重要性が高まっています。
Q. コンテンツSEOのメリットは?
コンテンツSEOのメリットは「長期的に高いコストパフォーマンスが発揮できる」「潜在顧客へのリーチが可能になる」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: SEO,ライティング
スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。自身がアナログ人間のため、Webの知識を学びつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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