- 更新日 2024.11.18
- カテゴリー オウンドメディア
オウンドメディアはCMSで構築する?おすすめのCMSを紹介【2024年最新版】
- オウンドメディアはCMSで構築するのがベスト?
- そもそもCMSでなにができる?
- オウンドメディアの構築におすすめのCMSは?
オウンドメディアの立ち上げを検討している企業・店舗の方であれば、解決したい疑問でしょう。
そこで本記事では、おすすめのCMSを12選紹介し、活用方法までを解説!ニーズにあったCMSが選べるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
※オウンドメディアの立ち上げや運営のアドバイスが欲しい、Web制作会社にCMSの構築を依頼したいという方は、Web幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適なマーケティング・Web制作会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
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そもそもオウンドメディアに用いるCMSとは
CMS(Contents Management System)とはホームページを構成するWebページを簡単に作成・管理・公開できるシステムのこと。特別な知識がなくてもテキストや画像を用意すれば、誰でも簡単にWebページ・コンテンツを制作できます。
静的サイトとの違い:誰でもコンテンツの更新・追加ができる
CMSが一般に普及したのは2005年頃からだといわれています。それ以前のホームページは、Webサーバに保管されたHTMLファイルを表示させるだけの「静的サイト」が主流でした。
静的サイトでもオウンドメディアを構築することは可能です。しかし静的サイトの場合、情報を更新・追加するには、HTMLファイルを触らなければいけません。HTMLやCSSなどの知識・スキルが要求されるため、自社で対応できない場合、制作会社に依頼する必要があります。
制作会社に対応してもらうと、その分費用が発生するので、費用を抑えたい人はCMSを使った方が良いでしょう。
一方、CMSを含む動的サイトなら、誰でもコンテンツの更新・追加が可能です。情報・ブログサイトを意味するオウンドメディア構築にCMSが最適なのは、この理由からです。
自社サイトとの違い
オウンドメディアと自社サイトは運用目的が異なります。オウンドメディアの目的は収益につながるブランディングやユーザーの教育です。将来的に見込み客になるよう、有益な情報を提供し続ける必要があります。
自社サイトの目的はユーザーに対してどのような企業かを認知してもらうことです。オウンドメディアと比べて、定期的に情報を更新する必要はありません。
SNSとの違い
オウンドメディアとSNSとの違いは、ユーザーとのコミュニケーションの取り方にあります。オウンドメディアは企業が情報を提供します。お客様と直接コミュニケーションを取ることはありません。
SNSでは、ユーザーと直接コミュニケーションを取れます。オウンドメディアだけでなくSNSでも情報を提供すると、見込み客を獲得できる可能性がアップするでしょう。
CMSのタイプ・種類は大きく分けて4つ
市場にはさまざまなCMSが存在しています。大きく以下のタイプ・種類に分類できます。
種類 | おすすめの企業 |
オープンソースCMS |
導入コストを抑えつつ 自由度を高いままにサイトを作る企業に |
パッケージCMS | サポート体制がほしい企業に |
クラウド(SaaS)CMS |
できるだけ手間もコストもかけずに CMSを使いたい企業に |
スクラッチ開発されたオリジナルCMS |
コンプライアンス・セキュリティなどの 特殊な要件を満たすCMSが必要な企業に |
オープンソースCMSとは、プログラムのソースコードが一般公開されていて、原則無料で利用できるCMSのこと。有償の場合「パッケージCMS」と呼ばれます。対して、ベンダーがクラウド環境に構築したCMSをインターネット経由で利用するタイプをクラウド(SaaS)CMSと呼びます。いわゆるブログサービスのことを意味します。
既存のCMS・サービスを利用せずに、ゼロからオリジナルCMSを構築する「スクラッチ開発」が採用される場合もあります。オウンドメディアが自社オリジナルのWebサービスを兼ねている場合などに採用されることの多い手法です。
オウンドメディアに適したおすすめのCMS12選
「オウンドメディアを構築するにはどのようなCMSを選べばいいの?」そのような悩みを解決するおすすめのCMSをいくつか紹介します。
WordPress
画像引用:WordPress
「WordPress」は、2003年に初版が公開されたオープンソースのCMSです。W3 TechsのCMS利用比較調査によると、2024年10月現在で全Webサイトの43.5%でWordPressが活用されています。
全世界で圧倒的シェア1位を誇る無料CMSです。誰でも無料で利用できることから、世界でもっとも使われているCMSとして知られています。
画像引用:クックパッド株式会社
料理レシピの投稿・検索サービス「クックパッド」を提供するクックパッド株式会社。そのコーポレートサイトはWordPressで制作されています。
階層化されたメニュー、ブログ機能を最大限活用したニュースカテゴリなど、WordPressの特徴を活かした好例です。
WordPressには以下の特徴があります。
- デザインテンプレートとして利用できる「テーマ」
- インストールすることで機能を追加できる「プラグイン」
世界中の開発者が有償・無償で提供するテーマ・ プラグインを使えば、簡単にカスタマイズ可能。ECサイトや会員サイトも構築できます。PHPやHTMLの知識・スキルがあれば、自身でカスタマイズ可能です。
WordPressはなるべく費用をかけずに、柔軟にサイトをカスタマイズしたい企業におすすめです。
WordPressでのホームページ作成方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:WordPressのホームページの作り方・手順|初心者にわかりやすく解説!
Drupal
画像引用:Drupal
「Drupal」は、2001年にオープンソース化され、無料で利用できるCMSです。大規模サイト運用に適した拡張性とセキュリティを兼ね備えたCMS。一般的なCMSと比較して複雑なシステムを構築でき、安全に運用できます。ホワイトハウスやオーストラリア政府など、各国の政府機関でも活用されているほど。
また、コンテンツの一括管理や承認フローの細かい設定機能が実装されているため、管理スタッフが多い企業に向いています。標準機能として100近くの多言語対応機能を実装。1つのページですべての言語の翻訳データを管理できるので、言語別にサイトを用意する必要はありません。
日本語の情報はあまり多くありませんが、Windows/macOSをはじめとしたさまざまな環境で操作可能です。
そのため、Drupalを採用する企業・店舗は少なくありません。機能拡張できるモジュール(※)が40,000以上、テーマが2,000以上用意されているのもポイント。日本語を含む多言語対応のため、グローバルに展開する企業・店舗にとっても使いやすいCMSです。
※機能を追加するPHP、JavaScript、CSSファイルの集合体のこと
Movable Type
画像引用:Movable Type
「Movable Type」は、2001年に米Six Apart社が開発。その後権利を譲り受けたシックス・アパート株式会社が開発・提供するCMSです。一般的なCMSと異なり、静的・動的ページの出力が特徴。基本的には有償での利用となりますが、個人利用に限っては無償で使えます。
開発当初から常にアップデートをかけているため、管理画面の使いやすさには定評があります。またスマホからも管理画面にアクセスでき、更新が可能です。国内では5万サイト以上と圧倒的な導入実績を持っています。中小企業から大企業、大学など導入先は多岐にわたります。
販売されている製品は、以下のとおり。
- 通常版とエンタープライズ版が用意された「ソフトウェア版」
- 最適化された環境とともに利用できる「クラウド版」
- AWS EC2を利用してMovable Typeをインストールできる「AMI版」
製品 |
サーバの確保 |
プラグインの利用 |
費用 |
Movable Typeソフトウェア版 |
必要 |
◯ |
通常版:99,000円(税込) |
Movable Type AMI版 |
不要(EC2) |
◯ |
要問合せ |
Ameba Ownd
「サーバやネットワーク知識がない」
「とにかく手軽にオウンドメディア・ブログを立ち上げたい」
そんな方には「Ameba Ownd(アメーバオウンド)」のようなSaaS型CMS(法人向けブログサービス)が向いています。
画像引用:Ameba Ownd
ただし、オープンソースやパッケージと異なり、SaaS型CMSはカスタマイズ機能があまり備わっていません。将来的に機能の拡張予定があるなら、オウンドメディアのCMSには適していないといえます。
そういった意味では、オウンドメディア向けにCMSをスクラッチ開発するのも1つの方法です。
スクラッチ開発とは、ソフトウェアやコンピュータシステムをゼロの状態から作り出す開発手法のこと。スクラッチ開発であれば、ビジネスモデルに応じたオウンドメディアを自由に構築できます。
ferret One
画像引用:ferret One
ferret Oneは、BtoBマーケティングに特化したCMS。顧客情報を一元管理ができるマーケティングオートメーション機能も備わっています。特に以下のような悩みを抱えている方におすすめのCMSです。
- BtoBサイトを構築したい
- 効率よくマーケ運用したい
- リードを獲得したい
- 営業DXと連携したい
サイト制作・分析からメール送信、顧客管理、AIによるコンテンツ制作までが備わっているのも特徴。プログラミングスキルがない人でも簡単に操作できるシステムを導入しているので、サイト制作費用も軽減できます。
AIアシスタント機能を用いれば、以下の作業も効率よくできるでしょう。
- 記事コンテンツのテーマや下書きの提案
- 文章の添削
- LPのキャッチコピー提案
ferret Oneを導入した企業は、以下のような成果がでたそうです。
- 自然検索流入が4倍になった
- CV数・セッション数が前年比200%超
利用料金は初期費用10万円、月額費用が10万円(税込価格は要問い合わせ)。ぜひ導入を検討してみてください。
CREAM
画像引用:CREAM
CREAMは記事コンテンツに特化したオウンドメディア作成が可能な構築システムです。キュレーションメディア風のデザインなどが可能です。SEO(自然検索からの流入)に強いWebサイトを簡単に短期間で作成したい方におすすめ。
CREAMに備わっている機能は以下のとおりです。
- カンタン記事作成
- 記事の管理・承認
- 広告ウィジェット
- キーワード管理
- ページ作成
- スマートフォン強化
SEOに効果がある構造化にしていたり、数百もの長文記事を登録しても表示が遅くならなかったりするのも魅力。記事を投稿する際もアイコンがついているので、どのような装飾効果があるか一目でわかる仕様になっています。
料金プランはレギュラープランとプレミアムプランの2種類です。違いを表にまとめました。
レギュラープラン |
プレミアムプラン |
|
初期費用(税込) |
16,500円 |
104,500円 |
月額費用(税込) |
16,500円 |
33,000円 |
対象者 |
スモールビジネスをしている方 |
法人、カスタマイズ希望の方 |
PV制限 |
月10万PVまで |
なし |
サーバー契約 |
不要 |
必要 |
独自ドメイン |
○ |
○ |
問い合わせサポート |
制限あり |
無制限 |
プレミアムプランの場合、環境構築・インストール代行が可能です。問い合わせサポートも無制限で利用できるので、検討してみてください。
Clipkit
画像引用:Clipkit
Clipkitは導入サイト数が800以上ある日本発のWebサイト構築CMSです。デザインの自由度が高いので、HTML、CSS、JavaScriptが使えるならオリジナルデザインが作成できるでしょう。
主な機能は以下のとおりです。
- コンテンツ作成
- 管理機能
- データ連携
- アクセス解析
- フォーム管理機能
- リアクション機能
- 404ページ編集
- テーマ紐付け
記事編集ツールには、色・サイズのフォント設定・吹き出し・動画埋め込みが用意されています。Clipkitの価格プランは3種類あります。
SaaSプラン |
SaaS占有プラン |
サーバーインストールプラン |
|
初期費用(税込) |
33,000円 |
33,000円 |
要問い合わせ |
月額費用(税込) |
55,000円 |
220,000円 |
55,000円 |
オウンドメディアだけでなく、Web社内報、キャンペーンサイト、コーポレートサイトの構築も可能です。サイト構築を依頼することもできます。オリジナルデザインの場合は260万円から、標準テーマを使用しカスタマイズした場合は60万円が相場です。
はてなブログMedia
画像引用:はてなブログMedia
はてなブログが運営するオウンドメディア専用のCMSです。10年以上のブログサービスで培われたノウハウをCMSに反映。最新のSEO状況にあわせた機能が備わっているのもポイントです。LINE株式会社や、株式会社リクルートライフスタイル、メルカリなど大手企業でも導入されています。
はてなブックマークと連携できるので、多くのユーザーにコンテンツを届けられます。プランによってサポート内容は異なりますが、運用開始まで営業スタッフがサポートしてくれるのも特徴です。
定期的にユーザー会を開催しているので、導入企業のノウハウを直接見られます。参考になる部分は取り入れることで、成果につながるでしょう。最短1週間でサイト構築が可能なので、すぐにオウンドメディアを作成したい方は相談してみてください。
Studio
画像引用:Studio
Studioは、誰でもおしゃれなサイトが作成できるWebサイトプラットフォームです。これまでに10万サイト以上が導入し、ベネッセコーポレーションやサイバーエージェントなど、大手企業でも使われています。
使用可能なフォント数は7,600以上。ピクセル単位で調整可能なため、デザインに強いこだわりを持つ方も安心です。有料・無料テンプレートも完備しているので、デザインが苦手な人も問題ありません。カテゴリ分けされているため、用途にあった最適なデザインを見つけられます。
- ビジネス
- ウェルネス&ビューティー
- フード&ドリンク
- ブログ&メディア
- クリエイティブ
- 教育
コーポレートサイトからブログ、イベント、店舗・商品サイトまで幅広く制作できます。料金プランは無料、スターター、CMS、ビジネス、エンタープライズの5つ用意されています。代表的なプランを以下の表にまとめました。
スターター |
CMS |
ビジネス |
|
プラン料金(税込価格は要問い合わせ) |
980円〜 |
2,480円〜 |
4,980円〜 |
独自ドメイン |
○ |
○ |
○ |
Webhook通知 |
- |
○ |
○ |
月間PV数上限 |
50,000 PV |
100,000 PV |
1,000,000 PV |
バージョン管理 |
7日 |
30日 |
360日 |
CMS公開アイテム数 |
10 |
2,000 |
10,000 |
まずは無料プランを試してみましょう。
note pro
画像引用:note pro
note proはブログプラットフォームであるnoteが提供するサービスです。noteと同じような投稿画面なので、noteの操作経験がある人はすぐに慣れるでしょう。
導入企業はカルビーやPanasonicなど。導入運営の個別サポートやオンライン学習プログラムなどが用意されているので、スムーズに運営できます。契約会社のコミュニティにも参加できるため、他社の運用ノウハウも習得できるでしょう。
note proには以下の機能が備わっています。
- 独自ドメイン
- ロゴ・テーマカラー変更
- サイト作成
- アナリティクス β版
- メンバー権限管理機能
- note AIアシスタント(β)使い放題
法人企業でnoteとnote proを利用したときの比較は以下のとおり。
- 平均投稿数1.7倍
- 平均PV数5倍
- 平均読了PV数4.5倍
- 平均スキ数3.3倍
料金プランは1種類のみ。初期費用・申し込み月の費用は0円で、それ以降は88,000円(税込)がかかります。最短即日で始められるので、すぐオウンドメディアを立ち上げたい方は利用してみてください。
Joomla!
画像引用:Joomla!
Joomla!(ジュームラ)は世界中で使われているCMSの1つです。使用言語が英語のため、日本ではあまり馴染みがありません。主に世界中の中小企業や政府、非営利団体で活用されています。
Joomla!の特徴は、オウンドメディアにさまざまな機能を追加できることです。例えば、会員制ページやECサイトの作成、オンライン予約機能などが実装可能です。
プログラミング知識がない人でも、上記の機能を簡単に追加が可能。デザインテンプレートも豊富で、メニューごとにテンプレートを変更できるのも強みです。無料で使えるので、英語が使える方は利用してみてください。
Content Hub
画像引用:Content Hub
Content Hub(旧:CMS Hub)は、HubSpotが提供している顧客管理システムと連携できるCMSです。Webサイトの作成やCRMデータベースは無料でも利用可能。エーザイ株式会社やMone Forwardなどの企業が導入しています。
以下のツールが備わっているので、誰でも簡単に操作可能です。
- ドラッグ&ドロップ操作のページエディターなどのコンテンツ編集ツール
- 柔軟に編集可能なテーマなどのウェブサイト全体の外観と動作を調整するツール
- 無料のブログ作成ツール
また、コンテンツリミックス機能(作成済みのコンテンツをAIに読み込ませることで、自動でフォーマットをあわせる)など便利な機能も使用できます。
クレジットカードなどの決済情報は不要で、すぐに利用できます。
おすすめCMSの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:CMS17選を比較|特徴や機能の違い、選び方まで徹底解説
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オウンドメディアCMS選定のポイント5つ
「ここまでCMSを見比べて見たけれども、どれを選べばいいか決めきれなかった」という方のために、CMSの比較・選定のポイントを紹介します。
初期とランニング費用をどこまでかけられるか
「初期費用で○○円、月額費用で○○円まで」とどこまでかけられるか予算を明確にしましょう。
予算がかからない順でCMSのタイプを並び替えると、次のようになります。
- オープンソース型CM型
- クラウド型CMS
- パッケージ型CMS
予算が決定すれば大まかに選択肢を絞れます。
早期立ち上げするか、じっくり準備するか
CMSを導入したWebサイトの公開までにどれぐらいの時間がかけられるかも大事な選定のポイントです。スピード感を持って早めに立ち上げたい場合は、クラウド型CMSが向いています。
また、組織の一大プロジェクトとしてじっくり準備する場合は、オープンソース型CMS・パッケージ型CMSがおすすめです。
機能を充実させたいか、必要最低限でよいか
導入するCMSにどこまでの機能を求めるかによっても、選ぶべきCMSが異なります。機能を充実させたい場合は、以下のとおりです。
- 大企業の導入に適しているパッケージ型CMS
- 自社開発でとことんカスタマイズできるオープンソース型CMS
必要最低限でよい場合は、クラウド型CMSが適します。
セキュリティ対策を自社対応するか、ベンダーに任せたいか
Webサイトの運用にはセキュリティ対策が欠かせません。自社のエンジニアにセキュリティ設定やトラブル対応を任せられる場合は、オープンソース型CMSが適します。セキュリティ対策を含めてサービス提供側に任せたい場合は、パッケージ型CMSやクラウド型CMSが適します。
サポートの有無とその充実度
導入や運用に関するサポートがどれぐらい必要なのかによっても、選ぶべきCMSが異なります。充実したサポートを受けたい場合は、パッケージ型CMSがおすすめ。まったくサポートが必要ない場合は、オープンソース型CMSが選択肢として挙がります。
オウンドメディアでのCMS活用方法
オウンドメディアの制作目的は情報サイト・ブログサイトだけとは限りません。コーポレートサイト、サービスサイトと、情報サイト、ブログサイトをどのように共存させるかによって、CMSの活用方法も変わってきます。
静的サイトとCMSを使い分ける
静的サイトで構築したコーポレートサイト・サービスサイトとは別に、CMSで独立した情報サイト・ブログサイトを構築する方法。
自社を知っている・興味のあるユーザーに向けたコーポレートサイト・サービスサイト。自社製品・サービスへのニーズを持つ、潜在的なユーザーに向けた情報サイト・ブログサイトとでターゲットを分けます。すると、それぞれのターゲットユーザーに適切なコンテンツを提供していくのに有効です。
一般的には、コーポレートサイトのサブドメインでCMSを運用します。
しかし、近年では広告に対して強い抵抗感を持つユーザーが増えています。それぞれのサイトをあえて別途のドメインで運営し、CMSで有益情報を提供する企業も珍しくありません。それぞれの別個のオウンドメディアが独立しているため、コンテンツの管理がしやすいメリットも得られます。
サーバー・ドメインの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:ホームページ制作に必須のサーバー・ドメインとは?関係性や種類も解説
CMSのみで構築する
コーポレートサイト・サービスサイト、情報サイト・ブログサイトを1つのCMSのみで構築する方法。この方法は「勤怠管理 効率よい方法」「採用サイト 作り方」などの潜在的なキーワードによる検索ユーザーを集客可能です。さらに、すでに自社を知っている・興味のある顕在ユーザーのアクセスも集約できます。
前述の「静的サイトとCMSを使い分ける方法」よりもサイトの一次情報が増えてより充実します。そのことから検索エンジンによる自社サイトへの評価を高められ、検索結果で上位表示されやすくなるのがメリットです。
一方で、すべてのコンテンツをCMSで制作するため、管理が複雑になりやすいデメリットも。コンテンツの内容によってはユーザーに広告だと思われやすいので、潜在ユーザーから敬遠される可能性があります。
CMSでオウンドメディアを運用する際の注意点
オウンドメディアは構築することがゴールではありません。どのようなCMSを利用するかも大事ではありますが、なによりも目的・ゴールを達成するための運用が重要。以下からオウンドメディア運用のヒントとなるポイントを簡単に解説していきます。
オウンドメディアの目的・編集体制を整える
潜在ユーザーのエンゲージメント(愛着心)を高めるためには、質の高いコンテンツを継続的にオウンドメディアで公開しないといけません。そのためには、運営目的・ゴール(CV)を明確にし、ゴールに向かって良質なコンテンツを量産できる編集体制を整えることが重要です。
ターゲットのカスタマージャーニー(自社の認知から顧客化、優良顧客化まで)をもとに、これらを考えていきましょう。
- ゴールへ導くための戦略を誰が立案するのか
- 誰がコンテンツを制作するのか
- 誰が品質を担保するのか
適材適所に人材を配置していきます。
CMSにはSEO(集客)機能はついていない
オウンドメディアは、潜在的な顧客へのアプローチが難しい反面、検索から流入が見込めるメリットがあります。これを活かすために重要なのが「SEO(検索エンジン最適化)」です。ただし、どのCMSを活用しても、SEO機能はついていないので気をつけましょう。
Googleの検索エンジンから高評価を得られるサイト構造は存在しますが、SEOで重要視されるのは「コンテンツの質」だからです。
現在リリースされているCMSは、最初からSEOを意識したサイト構造になるように工夫されています。そのため、どのCMSを選ぶかよりも、以下の要素が重要になってきます。
- ターゲットを見据えたキーワード選定
- SEOライティングの基本に沿った良質なコンテンツの公開
- コンテンツを関連付ける内部リンク
ぜひ参考にしてください。
継続したブラッシュアップが必要になる
オウンドメディアのメリットの1つに、質の高いコンテンツを資産として長期活用できることが挙げられます。しかし、過去に制作したコンテンツがいつまでも有効だとは限りません。日常的にアクセス状況をチェック・分析し、必要な記事をリライト(情報を更新)していくなど、継続したブラッシュアップが必要です。
CMSによっては自由にカスタマイズできない
使用するCMSによっては自由にカスタマイズできないこともあります。初心者でも簡単にコンテンツが作成できるのは、CMSに備わっているテンプレートを活用しているからです。テンプレートの中にはカスタマイズできるものもありますが、それでもいくつか制限が設けられています。
完全オリジナルのデザイン・機能をつけるなら、HTMLやCSS、プログラミングの知識が必要になってきます。
【まとめ】オウンドメディア構築に最適なCMSを紹介しました
本記事では、以下の内容をお伝えしました。
- オウンドメディアの定義・役割
- CMSにできること
- おすすめのCMSツール
- CMSの活用方法
- オウンドメディア運営のポイント
積極的に有益な情報を発信し、潜在的なユーザーを顧客として獲得していくためにオウンドメディアは非常に有効です。
そして、オウンドメディアを効率的に運営するためにCMSが活用できます。本記事を参考にし、どのCMSが自社に適しているかを検討してください。
※オウンドメディアの立ち上げや運営のアドバイスが欲しい、Web制作会社にCMSの構築を依頼したいという方は、Web幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適なマーケティング / Web制作会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. オウンドメディアの運用におすすめのCMSは?
オウンドメディアの運用におすすめのCMSとして「WordPress」「Drupal」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. オウンドメディア用CMSを選ぶ際のポイントは?
オウンドメディア用CMSを選ぶ際のポイントとして「初期費用とランニング費用をどこまでかけられるか」「早期立ち上げするか、じっくり準備するか」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
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・採用サイト
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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